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ケープフィアー【ストーカー男の恐怖だけで映画が作れた時代の傑作!】

思えばあの時代…映画と言えば「The KING of 娯楽」であり、アタシもあの頃この映画の情報を月刊誌「スクリーン」や「ロードショー」で見てたよなぁ…と、遠い目をしてしまうエヂです( ˘ω˘

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あの頃、ロバート・デ・ニーロはカメレオン俳優の名を欲しいままにして大活躍…デニーロが出てるよ!ってだけで、もう面白いヤツ確定…みたいな…

そして、今作はそんな脂の乗ったデニーロが絶頂の頃にサイコな悪役を演じた作品なんだ…

あらすじ

物語はマックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)が刑務所から出所するところから始まる

婦女暴行罪で服役していたマックス・ケイディ

遡る事14年前、マックスは当時16歳の少女を強姦して逮捕され、法廷で裁かれたのだ

当時マックスを弁護した公選弁護人のサム・ボーデン(ニック・ノルティ)は本来弁護すべきマックスよりもむしろ無残に傷つけられた少女の方に肩入れし、依頼人のマックスの罪が重くなるように立ち回り、少女が素行不良だったというマックスにとっては有利な証言も、握りつぶした

裁判の中でその事を知ったマックスはサムに対して復讐の念を抱き、いつしか彼の身体には「復讐するは我にあり」、「神は復讐なり」等、サムに対する憎悪と恨みつらみを書き綴った刺青に覆われ、その激しい憎悪はマックスに刑期を勤めながら肉体を鍛え、読み書きを学び、法律を学ばせる動機となった…

サムへの恨みがマックスの原動力だった

やがて刑期を終え、ついに自由を手に入れたマックスはとうとう復讐を実行に移すべく行動する…

まず、平和に暮らすサムとその家族の前に姿を現し、自らの事を思い出させるマックス

当初は軽い嫌がらせ程度であったが、次第に嫌がらせはエスカレートしていき…

今は作れない作品

この映画は1991年の映画なんだけど、元々は1962年に公開された「恐怖の岬」のリメイク作品にあたるらしい

若かりし日のロバート・デ・ニーロが今では考えられない程に細く、筋肉隆々でもうそれだけでも凄い

ロバート・デ・ニーロの肉体美が凄い…

そして監督は何とロバート・デ・ニーロとのタッグが極めて多いマーティン・スコセッシだったりして、これまた凄い

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ストーリーは単純明快であり、粘着質なサイコに執拗に付け狙われる弁護士とその家族…という、ただそれだけであり、今だとちょっと単純過ぎて人を呼べないんじゃない?もうちょっとこう…ひねりや、大どんでん返しとかスタント無しの大ジャンプとか…ってなっちゃうんだけど、当時はこれで充分成立したんだ

粘着質な女に付け狙われる小説家を描いた「ミザリー」なんかも当時大流行しましたからね

今みたいに選べる娯楽もネタバレも何も無い古き良き時代の娯楽作品なんだけど、今見ても全然楽しめちゃうんだから映画って凄い…( ˘ω˘

エロとバイオレンス

ストーリーは単純とは言え、この映画は過剰なエロとバイオレンスに満ち満ちており、成長期にあるお子さんが居るお茶の間に流すと場が凍りつくくらいのインパクトがあったりする…

あー…お父さんトイレ行っちゃおっかな!

正義なのか…?と思っちゃう被害者側のサムは事務所内で浮気をしており、生々しい別れ話があったり、自暴自棄になった彼女がマックスからかなり激しい暴力を受けたり、サムの15の娘ダニエル・ボーデン(ジュリエット・ルイス)の青い性への憧れを描いたり、サムの妻、リー・ボーデン(ジェシカ・ラング)がマックスに犯されそうになったり…と中々にバイオレンスなのだ

しかもマックスのエロというのが陰湿な湿った感じの欲望満ちたものになっており、サムを苦しめるための目的に女性2人を使ったり、浮気相手を使ったり…元々服役していた理由も婦女暴行だし、このマックスという人間は動物のような犯罪者だったりするんだけど、そういう人間が燃えられるキッカケを作って目的遂行のために勉強までする…というのは全く無い事も無いと…特にアタシのように狂ったように走ったり、ジムったりする人間はそういう動機があれば人は変われる事も知っているだけに生々しいな…と…

特に最後のクライマックスのシーンは割と夢中になって見てしまうし、最後の最後まで恐ろしいデニーロの怪演が光る傑作だなぁ…と思ってしまう

眠れない夜にサクッ…と見られるドラマのような視聴者巻き込み型映画をお探しの方は是非!

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