映画

運命の人【山崎豊子先生の名作を連ドラで楽しむ】

アタシは今でこそ地上波の連続ドラマは観ないんだけど、仮に…今でも、もし山崎豊子先生の小説が地上波でドラマ化されたら間違いなく観ると思う…

どうもエヂです⎛´・ω・`⎞

ドラマは2021年1月15日〜3月18日まで放送されていた

「白い巨塔」、「不毛地帯」、「大地の子」等々、これまでも多数ドラマ化されていて、どれもこれも重厚で凄くスリル溢れる展開に続きが観たくて仕方なくなる大作ばかりなんだけど、この「運命の人」もその1つなんだ…

あらすじ

新聞が強かった時代の話…

時は1971年の東京…

毎朝新聞政治部のジャーナリスト、弓成亮太(本木雅弘さん)は、いよいよ大詰めとなった沖縄返還の取材中に、この返還の裏には日米間で密かに密約が交わされている事を嗅ぎつける

連日に渡る激しい取材活動の末、弓成は証拠となる機密文書を三木昭子(真木よう子さん)から密かに入手し、スクープ記事を書くが、時の佐橋政権に証拠もないでっちあげだと一蹴される

そこで弓成は記事の内容を国会で問い詰める事を画策、三木を守るためには絶対にネタ元を明かせない事から、最後まで迷っていた弓成だったが、横溝弘議員の言葉を信じて、絶対にネタ元だけは守るように…という事を条件に機密文書を横溝議員に託す…

しかし、密約に関する事を国会で佐橋総理に問い詰める横溝は何処までもシラを切る佐橋総理の態度に興奮し、機密文書を公の場で出し示してしまう

国会が蜂の巣を突いたような騒ぎになる中、政府は警視庁を使い、何処から機密文書が漏れたのかを調べ始める

やがて、もはや自責の念に耐えられなくなった三木昭子が自白、続けて弓成は国会機密漏洩罪に問われる事になり、裁判の中、2人が男女の仲であったことが明らかになると、世間の関心は国民の知る権利と国家権力の戦いから、2人の関係の詮索へと変わっていく…

モッくんが良い…。以上!

このドラマの良いところは、素晴らしい脚本は言わずもがなだけど、後は俳優陣がズッコケていないところであり、特に本木雅弘さんこと、モッくんが最高に格好いいのだ

整った顔に日本人離れしたスタイルの良さは、まさに絵に描いたようような「やり手の敏腕記者」であり、更に脱いでもこれまた筋肉隆々で、もはや非の打ち所がない最強のオスの遺伝子を具現化したような感じなんだ

何気に筋肉も凄いしね…( ˘ω˘

1970年代のイカしたオーダースーツに身を包み、声を張り上げて駆けずり回る姿や、色っぽさ全開の真木よう子さんとの密約ラブシーンは綺麗過ぎる秘め事過ぎてもうね…_(┐「ε:)_

脇を固める俳優陣は、弓成亮太の奥さん弓成由里子役に松たか子さん、弓成の良きライバル記者山辺一雄役に大森南朋さん、弓成の上司で毎朝新聞に勤める司修一役に松重豊さん、外務省に勤める弓成の良き理解者、安西傑役に石橋凌さん…その他、橋爪功さん、原田泰造さん、伊武雅刀さん、柳葉敏郎さん、榎本明さん、北大路欣也さん等々、錚々たる顔ぶれでドラマに華を添える

オンナの執念の恐怖

社会派ドラマが好きな人なら夢中になってしまう今作なんだけど、もう1つの見所が「オンナの執念」であり、これが非常に怖い…_(┐「ε:)_

人にもよるんだろうけど、女性というのは味方でいる間は本当に優しいし、心の拠り所になるんだけど、お別れの仕方を間違えたり、敵対すると、それは恐ろしい存在になるのだ…(嫁とかも対立すると目が菱形になる)

選択を間違えるとそれはもう…

まぁ、最もこのお話しのケースは最悪のパターンであり、三木昭子(真木よう子さん)が恋愛経験も乏しいまま外務省の事務次官と結婚して、初めて本気で恋をした弓成に「裏切られた」と感じ、恋狂った先に憎しみになった…という設定なんだけど、真木よう子さんの豹変するような演技や、舌打ちに、背中が寒くなるのは似たようなケースなんてありそうなだけに凄く恐怖を感じる…

実は本編は沖縄編

このドラマは、男女のドロドロの不倫の末の愛想劇みたいなやつに、沖縄返還時の日米間の密約問題が絡められている…というか、多分順番が逆で、密約問題に男女のドロドロが絡められており、社会派ドラマながらそういうドロドロ不倫モノとかが好きな人なんかでも興味を持って観ることが出来ると思うんだ

物語は密約問題と機密文書入手の絡みで、弓成に惚れた三木が機密文書を持ち出し、そんな三木を結局は利用し、何度か身体を重ねる2人を描く導入部から、2人が対立し、裁判で戦う中編から、裁判の結果が出て、どんどん落ちてしまう弓成を描く後編…

中盤からはもう転がり落ちていく様が描かれる…

更に、もはやエピソーグと呼ぶに相応しい「沖縄編」があるんだけど、この「沖縄編」がここまでのドロドロしたスリリングな展開とは一転して、色が全く違うのだ…

そして、この物語の1番描きたい部分…というか、訴えたい事というのが、実はこの沖縄編であり、後のストーリーはこの「沖縄問題」にフォーカスするための導線だったりするんだから恐れ入る…

新聞記者のストーリーらしく、革新部分に至らせるために全く違うアプローチで興味を持たせて、観るものに真実と史実を伝える…という手法に完全にしてやられた感がスゴい…( ˘ω˘

「運命の人」は全部で11話

見終わったアタシは軽い「運命の人」ロスだったりします…_(┐「ε:)_

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