「京うどん」や「京風」という言葉があるのは皆さんご存知のことなんだけど、じゃぁ「京風」って何なのさ?と言われると、ちょっと口では説明は難しいけど、例えば「京うどん生蕎麦おかきた」さんに行ってみたらどうだろう?って言ってしまうかも知れないエヂです⎛´・ω・`⎞
かくいうアタシも何を持って「京風」なのか…というのは良く分からない(京都から出ないので他府県の味を知らない)んだけど、一説によれば昔から京都に根をおろす料亭やレストランが昔から伝わる製法で作る料理を「京風」と呼ぶ説があったりするみたい
アクセス
最寄駅…というと近く無いんだけど、京都市営地下鉄東西線の「蹴上」駅がまだ一番近い駅かも知れません
ただ、この辺りは観光スポットが複数あるので、例えば蹴上で降りて、ねじりまんぽ(蹴上トンネル)を見て、インクラインを見て、平安神宮の大鳥居を見たりしながらお店方面に行けば雨でも降ってない限りは割と退屈せずにお店まで行けそうな気がします
駅からお店まで徒歩30分〜40分くらい…と言ったところでしょうか?近くは無いけど色々見ながらブラブラ行けばまぁ何とか…って距離
「京うどん生蕎麦おかきた」さんのお店の隣にはこれまた人気うどん店の「山元麺蔵」さんがあり、こちらも人気
「京うどん生蕎麦おかきた」さんは基本予約が出来ないので、こちらの方が並びの列は長くなりますが並びの列を間違えないよう注意
車で向かう場合、お店前の岡崎通りを東に入った路地裏に100円パークが多数あります
道が細いので大きな車で行くとちょっと閉口するかも…ですが、大通りに面している100円パークは値段も高めで、そもそも埋まっていて停められない事が多かったりします
因みにこの岡崎通りを更に北側に行くと大人気洋食店「グリル小宝」さんがありますが、そっちはそっちで行列だったりします…_(┐「ε:)_
予約不可=早く行くべし
「京うどん生蕎麦おかきた」さんは基本予約不可で、週末ともなると行列が出来るのが当たり前…
「行列に並ぶのなんて全然平気!」って人は問題ありませんが、アタシは行列が出来ている後ろに並ぶ…っていうのがあまり好きじゃ無いので、いつも早めに行きます
例えば、お店は11時30分オープンですが、10時に行けば一番乗りが出来ます
一番乗りが出来れば、お店奥の庭が見える席に着く事が出来ます
10時から1時間半並ぶなら、12時から1時間半並んだって一緒だろ?
例えば11時30分にお店に入れたら、いくら遅くなっても12時30分にはお店を後にする事が出来…そこから皆んながランチを食べている時間に別の場所に移動することも出来ますし、お昼時だったら普段混み合う人気甘味処も空いていたりします
例えば、ここで食べてから人気のある「ぎをん小森」さんに行く…とか、そういうコースもありだと思うのです( ˘ω˘
出汁で食べるうどん、蕎麦、丼!
おかきたさんは外から見るより店内が広く、ゆったりとした席配置で、何処の席に当たったとしてもゆっくりとくつろぎながら食事をする事が出来ます
着座して注文してからの提供が凄く早く…2度3度来ている常連さんがさっさと注文して食べ始めたりするのを見るとちょっと焦りますが、ここはゆっくり選びましょう…
天とじうどん
実は殆どの人が注文するのがこの「天とじうどん」であり、うどんの他に蕎麦も選べたり、デフォルトで2尾のエビを1尾に減らす事も可能(その場合値段が¥280円安くなる)
注文すると物凄い速さで提供されるのでびっくりするんだけど、この見た目…この海老がもうね…凄い迫力なのだ
この海老がもう、揚げたてで凄くサクサクなんだけど、提供されて直ぐ食べたのでは口の中を火傷しちゃうくらい熱いので、ここは冷ましながらゆっくりと頂く…( ˘ω˘
海老は予想よりも遥かに肉厚でブリブリとしており、普通に「天とじうどん」って言われて期待する海老の味を大きく凌駕していてビックリする
これはしっかりと尻尾の先まで齧って身を食べないと勿体無いやつです
うどんの麺は柔らかい馴染みのある感じのやつ
変に固くも柔らかくも無い安定感抜群のやつで、絡みつく溶き卵のふわふわ感が凄く優しくて美味しい…
出汁は薄めで、自己主張は弱めな感じだけど、実はこれは「天とじ」を頼んでいるからであり、卵が入らない普通のうどん蕎麦に関してはもっと出汁の味が前に来るのだ
天ぷらそば
周りが余りにもうどんばかり頼んでいるのを見て反骨心から敢えてそばを頼んでみた…
蕎麦は非常にシンプルで、ネギは別皿に入ってくるのでこの蕎麦におネギを入れて頂くんだけど、こちらは出汁の旨みがストレートに出てくる
所謂、「京風」…言われるものが持つ「薄味」とはちょっと違う、やや強めの出汁の味が感じられて凄く美味しい
出汁で頂くお蕎麦…って感じで、これはこれでありだと思うんだけど、うどんに比べるとちょっと量が少なく感じた
天ぷらは「あの」海老天、海苔にししとうというラインナップで言わずもがなですがサクサクで熱々です
こいつをお出汁に浸してサクッ…と頂くと何とも言えない満足感に浸る事ができます
えび天カレーうどん
ではカレーはどうなんだろう?というワケでオーダーしてみたえび天カレーうどん
またしても「あの」海老天が乗っており、これまたいつも通りサックサクの熱々で、そのまま食べると口の中を火傷してしまう美味危険なヤツである
カレーは出汁が香る和風の優しい感じの味わいで、とろみがついておりいつまでも熱いまま食べる事ができる冬にぴったりな一品
選べるミニ丼
うどん蕎麦だけだとちょっと成人男子には軽すぎるんだけど、うどんと丼を両方食べちゃうと我儘ボディに育ってしまいそうで心配…っていう昨今のニーズに応えて(かどうかは知らんけど)丼はミニサイズが選べちゃうんです
出汁が美味しいうどん蕎麦屋さん…とあっては丼も絶対に食べて帰りたくなりますからねぇ…これは嬉しい
玉子がフワフワで出汁はしっかりと効いていて、ネギの旨みと玉子だけでご飯が食べられてしまうという夢の一品
肉なんか要らんかったや…( ˘ω˘
と思ってしまう程に満足感が感じられる
海苔にピントを全部持って行かれてますが、ミニの衣笠丼です_(┐「ε:)_
衣笠丼ってあまり馴染みの無い丼かもですが、京都人はこの衣笠丼と木の葉丼とかに凄くノスタルジーを感じるんです
因みに衣笠丼は蒲鉾と椎茸を卵でとじた丼で、おかきたさんのはお出汁が強めで濃い味好きの人は満足出来るかも
「京風」って言うと何となく「薄味」ってイメージがあるんだけど、京都人は実は濃い味が大好きだったりして、わかりやすいところで言うとあのコッテリラーメンチェーンでお馴染みの「天下一品」は京都発祥ですし、京都のラーメン文化は北の「銀閣寺系」にしても南の「旭系」にしても薄くはありませんからね…(ま、薄い京風の反動かも知れませんが)
出汁の味で食べる京都の正統派うどん蕎麦、丼を味わうならオススメです