京都グルメ

ローストビーフの店Watanabe【山奥にある別荘のようなお店で肉を食べる】

ヨーロッパに行くと街中に沢山のレストランがあるんだけど、都会の喧騒から離れた山奥に広大な敷地を持つ眺めのいいレストラン…ってのが結構あったりするんだけど、ここはまさにそれだな…と感じているエヂです⎛´・ω・`⎞

以前から京都北部…岩倉の山の中に美味しいローストビーフ専門店がある…という事で、その存在は知っていたんだけど、場所的にちょっとフラっ…と立ち寄る…みたいな事は無く…

今回しっかりと予約して予定を建てて肉を迎撃しに行ってみた次第

アクセス

場所は京都岩倉の山の中であり、一応最寄駅としては叡山電鉄鞍馬線の「京都精華大前」…って事になってはいますが、実際この駅で降りて歩いて行くと20分くらい…ぃゃ、もうちょっと掛かるかもしれないなぁ…って感じ

やっぱり場所的に車で向かうのが正しいと思います

ちゃんと駐車場も完備されており、基本予約客のみ来店するシステムもあって駐車場が埋まる心配も無いみたいです

しかしながら、車で向かってもまぁまぁな場所であり…途中「ホンマにこの道で合ってるの?」って一瞬思ってしまうような幅の道や、凄い急な傾斜があったりする

お店の人にも聞いたんだけど、冬になると道が凍ってお店に辿りつけなくなってしまい、雪のせいで冬季休業という、まるで海外の山奥のホテルのような事もあるみたいです

凄く急な坂を上った先にある駐車場に車を停めたら、坂道沿いに歩くと「ローストビーフの店Watanabe」さんに続く小道がお出迎え…

もう「ここしか無い」のでここまで来たら迷わない

階段を登り切ると広い庭を望む大きなお店が見えて来て「ようやく辿り着いた」みたいな感じになります

牛の看板がお出迎え

割と登ってきただけあって眺めがいいですなぁ…

選べる肉と選べるオードブル

ランチのコースは3つあって、A5ランクのイチボかランプ又は焼肉南山さんの特製熟成肉から選ぶ事が出来ます

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因みにランプもイチボもどちらもモモ肉で、肉質は脂身少なめの赤身肉であり、ハラミと比べると甘味があって味わい深いので個人的にはハラミ一辺倒の現代焼肉に風穴を開ける事が出来る急先鋒だと考えている

ランプは脂身が無く、肉々しい味わい

イチボはややサシが入っており肉の甘味も感じられるジューシーな感じが特徴ですが、今回は肉々しい方…ランプ肉をお願いしました

着座すると先ずは今日の主役、今日ローストビーフにクラスチェンジする予定のランプ肉を見せて貰えます

この量感が最高…赤身肉とは言え、黒毛和牛なのでしっかりとしたサシも入ってますねぇ…

で、先ずは選べるオードブルから前菜を選びます

先ずはオードブルを2種類選ぶ

1人1種類選んで2人でシェアする感じなので、前菜の盛り合わせと「本日の魚料理」からタイのカルパッチョを選んでみました

窓の外にはそりたつ比叡山が見えます…

この景色!!晴れていたので凄く気持ち良かった

あれは多分延暦寺だね…なんて喋りつつ周りを見ていると、お庭を見降ろすこのレストランは周りよりも少し高い高台にあるのが解ります

店内はかなり広く、テーブルはゆったりとした配置で、5つ程のテーブルがあって、更に外にテラス席まである贅沢な感じ

店内はかなりゆったりとした感覚を空けてテーブルが置かれている

このお店に居るのは予約客のみなので込み合う事も無いし、プライベート感も味わえます

程なくして前菜の盛り合わせが到着

彩も綺麗で肉と魚がバランス良い前菜

自家製の生ハムやサラミ、豚のリエットのバゲット乗せからスモークサーモン、サバ等の魚介類まで網羅していて凄く豪華

1人前を2人でシェアする量としては十二分であり、2人前と言われても驚かない

焼ける肉を見ながら食べる前菜

前菜盛り合わせを食べ終わろうかという頃になると、ローストビーフの火入れが始まる…

1cm以上もある鉄板の上で焼かれるランプ肉

静かに音を立てながら低温でしっかりと火が入れられていくランプ肉を眺めながら前菜を食べる…

前菜を食べ終わるともう1つのオードブル、タイのカルパッチョが運ばれてくる

肉の前に魚…ってのも凄く贅沢

ピンクペッパーやケイパーが掛かった塩味とビネガーの合わさった味が美味い…

ときおりひっくり返される肉を眺めつつ、カルパッチョを食べる…

綺麗な焼き色を眺めつつ、調理と食事が同時並行で行われるこの感じと、この場所の別荘感も相まって、どこか旅行にでも来たような錯覚を覚える…

そしてここでいよいよ肉か!と思ったら、箸休めのスープが登場…

ここで一旦、口の中の味をニュートラルに戻す…

冷たいかぼちゃのスープはかぼちゃの濃厚な味わいが優しく…そして冷えた濃厚なスープが喉を流れる感じが冷やっこくて気持ちいい…

そんな事をしている間にもローストビーフは着々と焼きあがっていく…

良くみると肉には温度計が差しこまれていて、中心部分の温度が解るようになっている

肉が凄く良い色になっている!!

ナルホド…これで焼き加減を調整するワケなんだな…

ローストビーフ爆誕!

そしていよいよ真打登場…

焼きあがったローストビーフはステーキが焼きあがるのとはまた違う感じであり…例えば全然肉の焼ける音がしないし、肉を斬っても肉汁が溢れだす…とかそういうのが無いのだ

肉の全ての旨味は肉に閉じ込められており、外からの刺激でそれらが溢れだす事が無いように丁寧に火入れがされているのが印象的

厚みのある、「肉ッ」って感じの外観

焼き野菜の数々と一緒に切り分けられ、皿に盛られた肉を岩塩、ブラックペッパー、マスタード、ワサビ、ステーキソース等の薬味と共に食べる事が出来るんだけど最初はやっぱり肉だけで肉本来の味を堪能するのが流儀だと思える…

実にしっとり、しかしながらジューシーで凄く甘みもあるし歯応えもあって美味い…

しっかりと肉汁が肉に閉じ込められている

こいつを薬味と一緒に、この場所で食べるという贅沢は実に非日常で、体験を買う…というに相応しい

付け合せのポテトサラダは絶妙に硬さの残る塊と泡のようにきめの細かいマッシュポテトパートが合わさっていて凄く拘りを感じるし、焼き野菜は恐らくは京都大原の野菜なんだろうな…凄く味があって美味しい

肉は驚く程、あっさりと無くなってしまったんだけど、2人で300グラム…というと、ちょっと少ないかも…くらいの量であり、逆に言うともっと欲しいと思える丁度境目の量だと思う

自家製デザートも美味しい

ホームメイドのデザートも複数ある中から選べるようになっていたんだけど、この日はこの季節ならではの桃を使ったソルベ(シャーベット)があったのでそいつをチョイス

こんな離れた場所にあるとハムからパンから何から何まで全部、ホームメイドにせざるを得ない…というか、そこを売りにされているんだろうな

デザートまでしっかりと美味しい…( ˘ω˘

桃のソルベは上にカリカリの焼き菓子が乗った見た目にも食感的にも楽しいやつ

このカリカリの焼き菓子を砕いて柔らかい桃とシャーベットに混ぜて食べるのが正解なんだろうな…

温かいのと冷たさと…桃の控え目な甘さが凄く上品で美味い…

夜だったら赤ワインを飲みながら肉を食べて、デザートを食べて、最後に食後酒…とか贅沢な時間を過ごせるんだろうな…

参考までにお会計(2人分)

実に満足感の高い食事であり、ちょっとした記念日使いとかハレの日需要にも使えそう

予約者限定の食事になるので込み合わず、ゆっくりと感覚の開けられた席で特別な時間が過ごせると思う

  • 国産黒毛和牛のローストビーフ(ランプ) ¥17000円
  • 炭酸水 ¥700円
  • ジンジャーエール ¥900円
  • 席代 ¥500円
  • 合計 ¥19100円

しかし、やはり塊の牛肉というのは凄く満足感を齎してくれる…

因みにこのお店、あの有名雑誌レオンにも掲載された事があるみたいで、あのジローラモ氏も肉を堪能したみたいです

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