京都グルメ

熟成豚かわむら【長期熟成豚を低温調理したとんかつが美味い!】

「とんかつ」と言えばご存知、グルメ御用達のご馳走ではあるが、実は個人的にはこれまであまり好きでは無かった食べ物だったりして…。理由は「脂っこいから」なのだが、そんな思いを払しょくしてくれるとんかつに出会ってしまったエヂです。⎛´・ω・`⎞

ロケーション

場所は京都市は山科区になります。最寄駅はJR山科駅で、徒歩10分15分程かな…?

駐車場はありませんが、周辺には100円パーキングが沢山あるので、場所的にも車で行った方が便利だと思います。

外環状線から一本西側に入った住宅地の生活道路沿いにあり、知る人ぞ知る…かと思いきや、次から次へとお店目指して人が来るのでびっくりしてしまいました。

お店前には並ばず、空いたら連絡が来るやつ

お隣は新福菜館山科店さんだったりして、ここも行った事が無いな…と思っていたら2022年6月に新しくオープンしたのれん分け店のようです。こっちもまた行きたい…。( ˘ω˘

予約が無いと1時間待ちも!

この「熟成豚かわむら」さんという屋号は実は最近変更されたもので、前は「熟豚」という屋号だったのが商標権の問題に巻き込まれて使えなくなった…という経緯があるようです、気の毒な話ですが屋号に関わらずお店は大盛況のようで、予約必須です。

また、予約は電話でのみ受け付けで以下のようなルールの元で受付されているようです。

  • 基本的にはマックス4名様まで
  • 1時間に2組様まで
  • 毎月20日以降に次月の予約を受け付け

という事で、1時間に2組まで…ですが席は2席以上あるので、予約枠とは別に当日枠があるのかな?という感じ。

この三行を見ると予約が取り辛そうに見えますが、そんな事も無く電話して空いてる日を聞いて行けば土日でも取れる日はあると思います。実際私も簡単に取れましたからね。

何故かというと割皆さん予約をせずにお店に来られるから…みたいなんですよねぇ…。四条河原町とかだったら空くまで時間潰す場所も沢山ありますが、山科のこの辺りだと1時間時間潰すのも…なので予約して行く事をおススメします。

凄く解り難いメニュー

待っている間に渡されるのが豚の銘柄帳とメニューなのですが、この2つの冊子の関連性が解らず戸惑います。

エヂ

先ずは銘柄帳を見て豚から選ぶんやろうか…。

じゃ、豚はこの東京エックスってやつが強そうだからこれにして…。

と、いうワケでは無く、豚は入荷状況によって都度変わるので豚の銘柄帳の方は、うんちく本なのかもしれません。

選ぶべきはメニューですが、初訪であればやっぱり長期熟成豚のとんかつを選ぶべきだろうという結論に達すれば、後はそこまで悩まなくて済みます。

初訪では非常に解り難い…
  • 特上リブロースかつ定食(180g) 3080円
  • 特上リブロースかつ定食(230g) 3410円
  • 特上ロースかつ定食(130g) 2420円
  • 特上ロースかつ定食(160g) 2750円
  • 特上ロースかつ定食(210g) 3300円
  • 特上ヒレかつ定食(130g) 2310円
  • 特上ヒレかつ定食(160g) 2640円
  • 特上ヒレかつ定食(210g) 3190円

リブロースかロースかヒレの中から1部位選んで、後は食べたいグラム数…って事です。

また、上記以外に超特上のリブロース定食、ロース定食、ヒレ定食もグラム数別にありますが、豚や牛の銘柄って特上豚、超特上豚…と分けて入ってくるワケでは無いので、入荷状況から肉の厚みや脂の多い少ないで特上と超特上を分けているのだと思われます。(入荷したイチゴの中から大きなやつを取り出して超特上にしているようなものだと思う)

つまり、どっちも同じ産地の長期熟成豚なのでここは特上で十分かと…。

私は特上ロースかつ定食(160g)で、嫁は特上ヒレかつ定食(160g)。

ここはやっぱり2部位頼んで2人で分けながら食べるのが一番いいような気がします。

最高に美味いとんかつ定食!

運ばれて来た瞬間、凄くボリューミーで特別感はありながらも気取らない町の定食屋さんの「とんかつ定食」の延長線上にあるやつなんだと解る。

みずみずしくジューシーなとんかつ!

特上ロースはしっかりと分厚く、脂も標準的。中心はややピンクが見え隠れするものの、言われなければ解らないレベル。

味変材料が豊富過ぎてご飯が無くなる!

付け合せはキャベツ、白米に味噌汁。豚の佃煮なんかもついていて、ご飯が先に無くなってしまいそうな感じがムンムンする。

嫁の特上ヒレかつ定食は見た目が凄くピンクで特別感満点!

この絵で特別感が解るヒレかつ

これは凄く映えるので、ヒレの方が女子受け良さそう。

尚、牛に関してはヒレってただ柔くて高いだけだが、豚に関してはヒレを選ぶ理由が十分ある部位だと思う。

とんかつにつけるソースはかなり豊富。

野菜にかけるドレッシングも複数あり

甘口ソース、辛口ソース、ゴマドレッシング、屋久島醤油、特性ブレンド塩、ゆずこしょうドレッシング、白すりごまに山椒、一味…とありながら、とんかつ定食自体にもレモンと和からしに粒マスタードが付いてくるという。豪華!

ここは辛口ソースと特製ブレンド塩で迎え撃ちつつ、レモン、和からしと粒マスタードでも楽しむ作戦で。

ロースは凄く身が詰まっており、ジューシー…。脂の旨味を感じる。衣は薄めで、恐らく敢えて脂っこくならないように薄めの衣を軽く揚げる工夫がされているのだと思う。

ヒレは凄く肉々しく、食べ甲斐がある肉の塊って感じ。ロースとは食感も触感も違うのでやっぱりどっちも食べた方がいいと思う。

どちらの部位もクセになる美味さ…。たっぷりの和からしを付けて、たっぶりの塩で…粒マスタード…とやっているともうあっという間にご飯が無くなっていく…。

同じカテゴリーで先日食べた丸太町の「空蝉亭」と同じカテゴリーのとんかつなんだろうな…と思いつつ、あちらとの違いも感じる。

合わせて読みたい

空蝉亭さんが京町屋を舞台にバーニャカウダで始まり、少し上品な物語を感じさせるようなとんかつコースなのに対して、かわむらさんは美味しいとんかつをいっぱい食べて行ってな!という、昔ながらの定食屋さんの「とんかつ定食」路線を行っている感じがする。

どちらがいい…という事でも無いが、豚には結構違いを感じる。柔らかく肉の繊維がきめ細かい南州ポークが印象的だった空蝉亭さん。

ジューシーでただ柔らかいだけじゃなく、ある程度の噛み応えも残したかわむらさん…。これは甲乙つけられない…。

ただ、ごはんと一緒に楽しむため、とんかつを様々な味に変える味変役者が充実している点においては、食べた後のかわむらさんの満足感は高いように思う。

気付けば白米が無くなるとんかつ定食なんて美味いに決まってますよね。

個人的には一緒に付いている豚汁も生姜入りで凄く美味しかった。

飲んだ瞬間解る生姜の香り…

とんかつに豚汁で重くならないように敢えて生姜を入れてあるんだろうな…。そんな意図を感じます。

参考までにお会計(2人分)

特上ロースかつ定食(160g)¥2750円と、特上ヒレかつ定食(160g)¥2640で、¥5390円。

お値段的には空蝉亭さんと変わりません。…というか、やっぱりこれくらいになっちゃうんでしょうね。

とんかつってやっぱり定食屋さんでも一番高い部類に入るメニューであり、そのとんかつ定食の豚を熟成の銘柄豚にしました!ってなるとやっぱり2千後半~3千円くらいはするんだろうなぁ…って思える。

ただ、それでも沢山の人が予約して来店したり、1時間待ってでも食べるんだから等価交換出来ている…という事です。

美味しかった!


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