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君たちはどう生きるか

スタジオジブリ最新作であり、これまでのやり方とは一線を画す「宣伝を一切しない」という逆張りマーケティングをしてみた…けど、実際は製作者側の思惑程話題にならなかったのではなかろうか…と思う「君たちはどう生きるか」を観て来たエヂです⎛´・ω・`⎞

映画のパンフレットまで公開時に発売しないくらい情報統制を引いていたりするので、アタシもそれにならってネタバレを防ぐ意味で情報解禁までの間、ネタバレ箇所の文字色を白にする…というネタバレ禁止用対策をしての投稿となります

結局、公開されたのはこのビジュアルだけだった

後から書こうとすると忘れちゃうんですよ⎛´・ω・`⎞

別にネタバレしてもええねんで?って人のみ白文字文字部分を反転させ「選択部分を検索」して読んでください

大丈夫だ!問題無い!ジブリだ!

今回は本当に事前情報一切無しの状態で観に行ったんだけど、これはもう「スタジオジブリの宮崎駿」という巨匠名がそのまま担保であり、そういう意味でかなり安心して乗れる船でもある

で、ジブリと言えば必ず空を飛ぶシーンがある…(勝手にアタシの頭の中にそれがある)という自分の中のセオリーから、爽快感を余すところなく味わうべくIMAXでの上映を選んで行って来ました

で、観終わった結論から言うと「(期待していた通り)いつもの宮崎駿アニメだった」…です

期待通りのジブリ作品だった

視聴した人のネットでの意見は「ワケが解らない」と言うのが大勢を締めていたのですが、アタシ的にはこれまでのジブリ作品全般を通して考えてもワケは解らない作品が多いので、今作が特別難解だとは思いませんでしたし、少なくとも「コレジャナイ」になってなかったので良かったと思う

あの世界観に関しては「そういう世界があるんだ」と飲み込めばいいだけの事であり、自分的にはここにフォーカスはしないかな…って感じ

メッセージとしてはやはり根底に「反戦」があり、世界は明日崩れるかもしれないくらい不安定な状況にあり、それを若い世代が正しく継いで世界を引き継いで行かねばならない…と言うところでしょうか

過去作のオマージュ多め

恐らくは今回は本当に宮崎駿監督最後の作品として、後は後継者に委ねるで…と言う事なのでしょうか?凄くこれまでの作品のオマージュが多いのが印象的

飛行機の風防を並べるシーンは「風の谷のナウシカ」のオームの目をくり抜いたシーンを思い起こさせますし、後半、切れていく木の根を掴んで登って行くシーンは「天空の城ラピュタ」

そして全体的に「ハウルの動く城」と「千と千尋の神隠し」を足して2で割った感じが漂うんです

取り分け「千と千尋の神隠し」が被る感じであり、最初は弱かった主人公が冒険を通して一人前になって行く姿を描いている…という部分も同じであり、「千と…」ではその舞台がステレオタイプなお伽話の中の日本だったワケですが、今作はそこが「ハウルの動く城」のような世界なんだ

キャラクターに関しても「千と千尋の神隠し」の舞台を和から洋テイストにしたものが多く、「ハウルの動く城」から婆系キャラが輸入されている

てっきり重要な役割を果たすのだと思っていた「目のあるサギ」はカルシファー枠であり、最初こそ謎めいた感じで出てくるんだけど、途中からは「そういうキャラ枠」に上手く収まる

結局、君たちはどう生きるか?

で、最後まで観てみてもこの映画の題名「君たちはどう生きるか」の意味は良く解らないんだけど、この映画は周りに流されながら生きてきた独りよがりな少年の成長物語であり、鍵となるのは少年の母親とその母親の妹

少年の義理の母は男性の精への憧れと、精の真実を飲み込むまでの恐れの対象でもあり、艶っぽく色っぽく描かれている

後は、この世界には普段少年が暮らす世界とは別の…時間軸の基準となる世界が存在しており、そこに神のように君臨する男がいて世界のバランスを守っていて、そしてその男の末裔が少年である…と言う事

そしてこの基準となるこの世界でもやはり争いがあり、食糧は奪い合われていて、自分達が生きるための競争が繰り広げられている

パラレルワールド…でも無く、基準となる世界?

この物語は普通のどこにでもいるような普通の少年の物語…では無く、実は「選ばれた少年」の物語であり、その選ばれた少年の学びと「選択」の話なんだ

「君たち」と複数形になっているのは、この物語が元々、吉野源三郎氏の小説「君たちはどう生きるか」からタイトルを取っている(小説の内容は関係無く、この映画に原作は無い)からであり、では誰を指して「君たち」なのか…と言うと多分、映画を観るアタシ達になるんだろうけど、先に題名ありきだった…というのはもう公開されている逸話でもある

前半割とサイコパス的な一面も見せる少年は最後、少しだけ正直になり、念願だった人にも会う事が出来、全て自分の意思で元の世界に戻るんだけど、ラストはなんか…もうちょっとこうスッキリとした終わらせ方は無かったのか…と思ってしまう…⎛´・ω・`⎞

恐らくスクリーンを見ていた殆どの人がエンドロールが流れても「まだ何かある筈だ…」と固唾を飲んで見守っていたと思うんだ…

最後に、この映画の「一切宣伝しない」と言うマーケティングは結局、製作者側の期待する程の効果は無かったのでは…?と思う

元々、映画スラムダンクがこの宣伝をしない方式である程度話題になったのを見て参考にした…って話を聞いたんだけど(真意は不明)スラムダンクは「元々原作があって、話の内容を知っているファンが居る」ベースがあるから成り立つのであって、全くの新作でこれをやってしまった結果、特に最後に流れる米津玄師の主題歌が凄く損をしたように思うんだ…

と、いうワケで映画「君たちはどう生きるか」は「スタジオジブリ作品」としては面白かったし、いつものように楽しめました

DVDでも出たら観て、再発見を求めてまた観てみたいと思える作品だと思う( ˘ω˘

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