映画

エンゼル・ハート【ミッキー・ロークが男前を封印!演技に振ったスリラー!】

1987年といえば、ミッキー・ロークの代表作である「ナインハーフ」の僅か翌年なのに、漲る色気どころか、ちょっとだらしなさそうに見える感じに驚きを隠せないエヂです⎛´・ω・`⎞

「ナインハーフ」が公開されたのは1986年であり、彼のいやらしさが真骨頂を迎える「蘭の女」が1989年…

この当時のミッキー・ロークの演技と言えば、肩パットが入ったジャケットを着て、用もないのにしきりに女性の顔を眺めては笑みを浮かべて、また女性の顔を覗き込んでは笑みを浮かべる…時折、ボショボショと喋っては笑みを浮かべる…みたいな感じだったんだけど、この映画ではそんなスケコマシは封印して、演技に走った作品であり、この作品が1987年公開と聞いてちょっと、というかかなりびっくりした…

そんな映画「エンゼルハート」はU-NEXTで視聴可能です

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あらすじ

舞台は1955年のニューヨーク

ブルックリンに事務所を構える私立探偵のハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)は、ワインサップ弁護士を介して謎のめいた紳士ルイス・サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から行方不明の歌手ジョニー・フェイバリットを捜すように依頼を受けます

元歌手のジョニー・フェイバリットを探すハリー

ハリーはこの依頼を受け、捜査を開始…

ジョニーがかつて入院していたというハーベスト記念病院を訪れたハリーは、看護師からジョニーは1942年12月に別の病院に転院したとの書類を見せられる

しかし、転院日付けの文字は明らかに筆跡が異なっており、ハリーは違和感を感じる

その後、ハリーはジョニーの担当医だったファウラー医師を訪ねたが、ファウラー医師はモルヒネを不法に所持しており、自らも中毒になっていた…

ファウラー医師から金と引き換えにジョニーを引き渡し、入院中のように偽造した事を聞き出したハリーは更に証言を引き出すため、ファウラーの身体からモルヒネを抜こうと、彼を部屋に監禁して放置…一旦食事に出掛けて戻ってみるとファウラーは右目を銃で打ち抜かれて死んでいた…

やがて、ハリーは事件の裏にブードゥー教の儀式めいたものが絡んでおり、その目的が魂の売買や命の契約である事を突き止める…

そして、自らもその一部として関与していたことを知ったハリーは…

二転三転した主役

この映画で主人公ハリー・エンゼルを演じているのはミッキー・ロークなんだけど、実はキャストは二転三転したらしく、当初はジャック・ニコルソン、マーロン・ブランドを経て、更にロバート・デ・ニーロに行ってからミッキー・ローク…という事で落ち着いたらしい…

キャストは中々決まらなかった…

ロバート・デ・ニーロは当初、ハリー・エンゼル役でオファーを受けたものの、サイファーの方に興味を持ったらしく、最終的に当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったミッキー・ロークと、名優ロバート・デ・ニーロという最初で最後の取り合わせが実現したらしい…

で、今となってはミッキー・ロークの代表作として語られる事になっているのは「ナインハーフ」のみ…

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稀代の男前でありながら、整形を繰り返し失敗…特に人気の高かった日本でやってしまった八百長ボクシング疑惑…アレで、俳優生命をダメにしてしまったイメージがあり、当時アタシも試合を見てたんだけど、渡嘉敷勝男氏の「舐めている…」というコメントしか記憶に無い酷いものだったと記憶している…

個人的には先に触れた「ニヤニヤしながら女性の顔を見ては微笑む」ミッキーの演技より、「ボショボショ喋りながら肩パットの入ったスーツから銃を取り出し、グラサンの奥で笑みを浮かべながら銃を構える」ミッキーの演技よりも…走り回り、泣いて喚き、時に情けなく笑うこのエンゼルハートのミッキー・ロークの演技が一番好きなんだ

変に去勢を張らず、実に自然体で自然な表情のミッキー・ロークが見られるのはこの作品だけだと思っていて、それはもしかしたらロバート・デ・ニーロの存在もあったりするのかな…とか…そんな事を考えてしまう…(想像)( ˘ω˘

実はR指定

当初は成人指定になりかけたらしいこの映画…

最終的に少し修正する事で何とかR指定で公開された…という経緯があるらしいんだけど、時代が時代なら…特に今だと流石にちょっと無理なんじゃないかな…って思うような強烈な表現が含まれており、それは特に特定の宗教に対する偏見のような表現なんだけど、まぁまぁグロい…

危うく18禁になりかけたらしい…

更に未成年者との近親相姦(結果的に)等、かなりキワどい表現があり、この作品がカテゴリー的にホラーになっているのも頷ける

湿気が多く、亜熱帯のようなニューオリンズの暑苦しそうな映像と、白と黒の対比や、それに混ざり込む血の赤と心臓の鼓動や叫び声のような効果音が昔見た時は凄く怖かったんだ…

逆に当時、凄くセンセーショナルだった物語は今観ると良くあるやつであり、最初から出てたお前が犯人やったんかい…みたいな…1回目で結末を見て2回目でストーリーを知る…みたいなやつであり、映画「シャッターアイランド」とか、「シックス・センス」とかが好きな人なら無条件に楽しめる

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ホラーテイスト溢れるサスペンスが好きな人、格好良かった頃のミッキー・ロークに興味がある人に観てもらいたい作品( ˘ω˘

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