コロナ 旅ログ

海外でPCR結果が陽性になったらどうなるん?

2022年7月14日

少し前に日本の水際対策である「現地でのPCR検査」が撤廃されない限りは海外に行くのは避けるべき…みたいな記事を書きましたが、では実際現地で「陽性認定」されちゃったらどうなってしまうのか…?という事を考察してみようと思います。

どうもエヂです。⎛´・ω・`⎞

*この記事は2022年9月7日に決まった日本入国時の検疫措置緩和以前に書かれた記事です。

現在は緩和されており、この記事のように海外で…ってのはレアケースになると思われます。(帰国のためのPCR検査をする必要が無くなった以上、仮に海外で陽性になっても現地では解らないため)

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テレビとか見てると「夏休みは海外ッ!!」みたいな感じで海外旅行案内が流れていますが、「今海外に行く」という事の正しい知識を持っていないと非常に危険な気がする。⎛´・ω・`⎞

元気だからって安心出来ない!

今回、私はイタリアに行って来たワケですが、現時点(2022年7月)では日本政府の水際対策により、帰国時に現地…つまりイタリアのクリニックでPCR検査を実地し、「陰性」認定を受けて初めて帰国出来る…というシステムになっています。

で、これは別にイタリアだけに課せられた事ではなくて、グアムであろうがハワイであろうが、現時点では全ての海外に対して発せられている対策になります。(国によって帰国してからの待機日数とかは変わります)

これ、全部知った上で行かないとヤバい

この検査によって海外で「陽性」認定されちゃうと事実上コロナに掛かった事になるワケですが、海外に居る状態で陽性を引いちゃうと物凄く厄介な事になります。

中には元気なのに「陽性」認定を受けてしまうケースもあるらしく…これが非常に恐ろしい…。

エヂ

え…ちょ、待って…。

オレ元気ねんけど…。なんでオレが陽性なん?

残念だけどあなた「陽性」なのよ。もう直ぐ保健所から連絡があるから荷物まとめときなさい!

州指定のホテルに移動よ!隔離よ隔離ッ!!

女子A
エヂ

ちょ、ちょっと待ってぇな!何かの間違いやわ!もう1回!

もう1回PCR検査受けるわ!

残念ながら皆そう言うんだ…。もう1回もう1回…ってな。

残念ながら君が陽性だという事実はもうイタリアの保健所に出回っているんだ。

さっさと荷物を纏めて出て行く用意をするんだ!救急車が来るぞ!

偉い人A
エヂ

ヒィィ…!!何か別の意味で体調が悪くなって来た気がする…。

オレ…どうなるねんろ…。

海外のPCR検査でもしも「陽性認定」が出た場合…。取り敢えずその国の規定に則って処理される事になりますが、例えばイタリアの場合だと、保健所管轄になり、宿泊先のホテルに救急車が迎えにくる事になります。

そしてそこから隔離生活が始まる事に…。

3食食事付きのガチ隔離

イタリアの場合、コロナ陽性者は1週間の隔離→抗原検査となります。この抗原検査で陰性が出れば晴れて自由になるワケですが、実は抗原検査の結果に関係無く政府指定の1週間の隔離が終わった時点で保健所管轄からは外れる事になります。つまり現在、イタリアでは1週間の隔離が終わればもう人には伝染らない…という事にされているようです。

Quarantine period

日本国内でコロナ認定されちゃった!って場合。

  • 症状がある人 発症日から10日経過し、かつ症状が軽快した後72時間経過で隔離解除
  • 症状が無い人 検査日から数えて8日目に療養解除

イタリア国内でコロナ認定されちゃった!って場合。

  • PCR検査をして1週間隔離(イタリアの場合です。これは国によって違います)
  • 抗原検査(実際のPCR検査前のくじ引きの予選)
  • PCR検査をして陰性なら無事帰国、陽性なら放置プレイ

隔離期間中は毎日完全武装のナースが血圧と熱を測ってくれますし、町外れの不味い食事3食付きのB&B(ベッドアンドブレックファースト)で過ごすハメに…。

因みに隔離期間1週間が過ぎて抗原検査で無事陰性になるとホテルから追い出される事になるので、新たにそのB&Bで宿泊契約をするか、それか街に戻ってホテルを探す必要があります。

帰国のためのPCR陰性を引くための戦い!

長い長い1週間が終わり、無事隔離生活は終了…。B&Bも引き払い自由の身にはなりました。でも、日本に帰るにはPCR検査を受けて「陰性結果」を引く必要があるのです!

まるでくじ引きのように引きまくる事になるかも…
エヂ

1回、陽性になったら一体、どのくらいで陰性になるんやろうか…。

では一度陽性になってしまったら一体何時頃陰性に変わるのか?つまり、体内に入ったコロナウイルスはどのくらいで体外に出て行くのか…というのはあまり良く知られていないように思います。実際、私も調べてみるまで全然知りませんでした。

感染者の陰性確認完了までに要した日数

対象とした90名のうち有症者は74名で、無症状感染者が16名であった。それぞれの発症日から陰性確認完了までに要した日数の平均は有症者で17.4日、無症状感染者で14.3日であったが有意差は確認できなかった。無症状感染者の多くは15日以内に陰性確認が完了したが、36日または27日を要した感染者も存在し、それぞれ8回と11回のPCR検査を実施した。有症者では50%を超える患者が陰性確認完了までに15日以上の日数を要した。

引用:国立感染症研究所 https://www.niid.go.jp/niid/ja/

人によってかなり個人差があるようですが、多くの場合15日くらいという事が解ります。

PCR検査というのは体内のコロナウイルスに反応する試験なので、実際に症状が無くなってもコロナウイルスの残骸に反応して陽性判定が出てしまうようです。

つまり元気なのにいつまで経っても「陽性」の結果しか出ない!というモチベーションが下がる日々が待ち受けているワケです。

君は…生き延びることが出来るか?

これは辛い…。⎛´・ω・`⎞

「領事レター」という幻の都市伝説救済措置

困り果てたあなたが選べるオプションは2つ!

  • 只管、日々を過ごし2日に1回くらいの割合でPCR検査をしまくり、「陰性」を引く。
  • 領事レターなる幻の都市伝説救済措置に縋ってみる。

海外旅行保険に加入してさえすれば、余程シブい保険の掛け方をしない限りは帰国までのPCR検査費用はカバーされます。

それを活かして、2日おきくらいの感覚でPCR検査をしまくって陰性を待つ…。私個人的には1番現実的な線がこれだと思います。

もう1つは「領事レター」なる救済措置です。これは今年2022年の5月に新設された措置で、海外で陽性を引いちゃって帰れない日本国民に向けた救済措置になります。裏返せば現状それくらい帰れない人が居るよ…って事ですよね。

これは「隠れ陽性」つまり、もうコロナは根治しているのに体内に残るウイルスの残骸のせいで陽性になってしまう人向けに日本領事館が「特例で入れてやってよ!」みたいなお墨付きをくれる…ってシステムです。

但し、日本入国はこの領事レターで何とかなるとしても帰国時の搭乗はエアラインによっては断られるケースもあるとか…。

そりゃぁそうですよね…。⎛´・ω・`⎞

だって陽性の人をエアラインの判断で陰性の人の中に何時間も入れる事になるんだから…。その人は陽性ではあるが人に伝染る事はもうありませんよ…って科学的見地から判断出来るエアラインばかりでは無いでしょうからね。これは人によるかもしれませんねぇ…。

で。そんな領事レターなのですがコイツ自身も中々曲者であり…。

It's Forbidden fruit...甘い誘惑だが簡単ではない…

どこの国向けの措置なのか…。取り敢えずイタリアでは必要なものを揃えるハードルが結構高いように思えます。

まず、医者の診断書が必要なのですが、これがまず難しい。イタリアでは日本のように総合病院にフラッ…と入って診て貰う…という事は出来ません。キチンとしたトスカーナ州、フィレンツェ市に住んでますよ!って人は馴染の町医者に診て貰う事になっており、普通外国人は診て貰えません。(事故等を除く)因みにPCRテストを行う場所はあくまで検査を行う場所なので診察は出来なかったりします。

こうなると後は保険会社が指定する病院…って事になりますが、これも想定しているのは現地での事故や怪我なので中々簡単では無く…。

結構多いパターンはこの幻の領事レターを追い求めて右往左往している間に「陰性」になる…ってやつだそうです。

結論

今はやっぱり海外に行かない方がいい!ですw

少なくとも日本政府が水際対策のPCR検査陰性しか日本に入れないよ!ってやつを取り下げるまではやめておくのが無難だと思われますが、どうしても新婚旅行が行きたい!って人はリスクを承知で行きましょう。

でも、仮に現地で陽性になったとしても2、3週間で帰れるんか…wと思えるならば全然大丈夫。(๑•̀ㅂ•́)و✧


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