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スプライス【不気味の谷系ビジュアルの怖さ】

「DNAを弄って新種誕生させちゃいました!系」…とでも言いましょうか…実はこれ系もゾンビやエイリアン物に並んでアメリカ人が大好きな題材の1つなんじゃないの…?と思うエヂです⎛´・ω・`⎞

人間と動物のDNAを…って言う、生命への冒涜系のヤツになりますが、「人間が考えうるものは、いつか人間がやってしまう…」と言う話もあるし、どこかの国の知らないラボでこんなことが密かに行われていました!なんて聞いても、今となってはそこまで驚く事でも無い気がする…

あらすじ

遺伝子工学の研究者クライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルザ(サラ・ポーリー)のカップルは、大手製薬会社に所属しながら、種類の異なる動物の遺伝子を接合させて、ハイブリッド生命体を作る研究をしていた

触ったらアカンやつにしか見えない実験

「遺伝子の接合によって新たな生命体を作り出す」という事に成功してしまったエルザは知識欲に飲まれてしまい、クライブを巻き込むように法と倫理を無視して人間と動物のDNAを掛け合わせて新種の生命体を創造してしまう

「ダレン」と名付けられた人間のDNAを有した生命体は2人によって秘密裏に育てられ、すさまじい早さで成長する…

日増しに知識を付けていく「ダレン」にエルザは喜んでいたが、やがて「ダレン」は人間を襲い始める…

使い古された設定ながらも新しい展開

2009年に公開されたカナダとフランスの合作SFホラーで、監督はヴィンチェンゾ・ナタリ

主演のエイドリアン・ブロディさんは「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞を受賞されている男優さん

ヒロイン(というか多分、こっちが主役)のサラ・ポーリーさんはあのゾンビ物の名作「ドーン・オブ・ザ・デッド」のヒロイン、アナ・クラーク!

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ちょっと雰囲気違いますが、言われてみれば確かにそうなんだ…( ˘ω˘

クリーチャーパニックムービーに縁がある人なんだなぁ…

内容としては、ひっ…常…に、もう、非常…に、ありがちなストーリーなんだけど、成長した「クリーチャー」が逃げ出して手に負えなくなる系

普通ならここで火炎放射器とか持ち出すんだけど…

普通ならここで銃火器を持って対峙する…みたいな構図になるんだけどこの映画は従来の路線とは少し違う物語になっており、いい意味で程よく予想を裏切るストーリー展開が面白い

「ダレン」は知性を有してはいるが、その知性は人間を超える事は無く、人を好きになったり、敵対的な人間に対して威嚇する…といった本能的ものに突き動かされながら行動する

しかしながら、動物並みの知識かと言えばそうでは無く、文字を読んだりもするし、恐らく人間が話すことを多少は理解する

前半パートはこの「ダレン」の誕生からエルザが「ダレン」を溺愛し、見守るパートが描かれる

「不気味の谷」系ビジュアルの怖さ

中盤からは「ダレン」がエルザに反抗…逆に異性のクライブを性的な対象として捉え始めるパートであり、ここら辺からこの手のクリーチャーパニックムービーのセオリーから離れていくストーリーに引き込まれていく事になる

前半パートは異形のクリーチャーだった「ダレン」の外見は中盤パートで徐々に人に寄ってくるんだけど、何と言うか…意図的に作られた「不気味の谷」って感じ

この手のクリーチャーパニックムービーと言えば、新しい所で言えばこの間観に行った「ミーガン」を思い出す

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実はストーリーとしては良く似てる部分があるんだけど、今作「スプライス」が生物なのに対して「ミーガン」は機械

やはり無機質と有機体の怖さは違う

この情報だけで、双方の不気味さの種類が自分の中で明確に別れるのは道徳的な先入観なのか…

比較すると「スプライス」の方がかなり不気味に感じるんだ

次回作の予定有り…っぽい

最終的に「ダレン」は人の形を有しながら、水の中で呼吸もでれば、羽根を出して空も滑空出来る…という「ジョジョの奇妙な冒険」の究極完全生命体カーズ様のような感じになり、何なら性別まで変わる

で、最後の最後はこの手の映画でありがちな「次回作に続ける事が出来る感じ」になるんだけど、その次回作への導線も中々に予想外ながらも納得の行く感じで繋げてあり、この手のクリーチャーパニックムービーとしてはワンパターンでは無くて非常に面白かった

いつものクリーチャーパニックムービーを期待して観ると、少し予想外な展開を楽しめるかも…( ˘ω˘

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