直訳すると「死者の夜明け」という事になるこの「DAWN OF THE DEAD」はゾンビ映画の父と呼ばれるジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」をリメイクした作品…という話を聞いて、コイツは期待せずにはいられないな…と感じたエヂです⎛´・ω・`⎞
U-NEXTの「The Last of Us」を観てしまってからゾンビ映画見たさの飢餓感が止まらず、色々な映画を探し歩く間にこの作品に行き着いた次第…
因みに「Dawn of the dead」はU-NEXTで視聴する事ができます
あらすじ
病院に看護婦として勤務するアナはどこにでも居る普通の看護師であり、夫のルイスと普通に…平穏な日々を送っていた
そんなある日の朝、目覚めたアナは自分の家の中に近所に住む女の子ヴィヴィアンが居るのを見つける
何時も目を掛けているヴィヴィアンが何故家に居るのだろうか…?と不思議に思いながらヴィヴィアンに声をかけるアナ
やがて口の肉が削げ、虚ろな目の色をした血だらけのヴィヴィアンの姿見えるや否や、ヴィヴィアンがアナに襲い掛かってくる!
咄嗟に2人の間に入ったルイスはヴィヴィアンに首筋を噛みちぎられてしまい出血多量によりアナの前で絶命…
目の前で起こった惨劇が理解出来ないアナは、救急車を呼ぼうとするが、何故か電話は全く繋がらない
やがて、何度も電話を掛けようと試みるアナの横で、死んだ筈のルイスが起き上がり、今度はアナに襲いかかってくる!
間一髪のところで窓から脱出したアナが見た光景は、隣近所の知ったる顔の人達が正気を失い、人々に襲いかかる光景だった
そのまま車に乗り込み車で街を彷徨うアナは途中で停車中、知らない男にドアを開けられ車を奪われそうになる
咄嗟にアクセルを踏み込み逃げるアナだったが、勢い余ってガードレールにぶつかり、そのまま坂道に落ちて木にぶつかり気を失ってしまう…
理由無き怒涛の展開
映画が始まるや否やあらすじの通りの物語が展開するんだけど、余計な枝葉の話なんて殆ど無く、朝起きたらいきなり周りがゾンビだらけ!そしてここまで10分しか経ってないんだけどwみたいな展開に物凄く引き込まれてしまう
話が物凄く分かり易く、何も考えなくても楽しめてしまうし、時に目を背けてしまうような…しかしながら、定番のベタベタな定番ゾンビエピソードが散りばめられており、非常に面白い作品
何処かで見たような場面が多く、元になっている作品「ゾンビ」が後の映画やゲームに多大な影響を与えたのであろう事は想像に易い
定番ゾンビフォーミュラ
この映画はゾンビ映画の父と言われるジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」のリメイク作なのは先も書いたけど、1978年にして既にアメリカ人が大好きなゾンビフォーミュラが、出来上がっているのは実に面白い
即ち、ゾンビには理性がなく、普段は街を徘徊、生きている人間を見つけたら襲い掛かり、噛まれたら噛まれた人がゾンビになる…というアレである
尚、この映画のゾンビは犬には全く興味が無いらしく、「犬は襲われない」という事になっていたのは個人的には割とビックリした部分である
映画では噛まれてからゾンビになるまでのスピードにかなり個人差があるように見えるんだけど、死んでしまうと即座にゾンビ化するみたい
逆に生きていると割とゾンビ化までに時間が掛かるみたいで、「実はあの時既に噛まれていた系」の登場人物も結構沢山出てくる
しかしながら、映画の最初の方では「噛まれたらゾンビ化」フォーミュラに登場人物達がまだ気付いておらず、割と普通に登場人物が「噛まれたぜ!」みたいな感じで出てきたりして、視聴者側としては「あーこいつ逝ったわ…」みたいな感じで静かに理解出来るのは、今やゾンビフォーミュラが当たり前故の違和感を感じる(恐らく1978年公開時には視聴者には「当たり前」では無かったと思うんだ)
ゾンビ映画の全部盛り
仲間は段々増えていき、そして減っていくんだけど、友好的な者、世捨て人的な者、敵対的な者、愛し合う者、裏切り気質の者…とまぁ…バラエティ豊かな面々である
敵対期から、和気あいあい期から、電力が無くなって電力回復に乗り出す…何でそんなとこに発電機あるねん期から、仲間が次々と感染期を経て、脱出期まで…と、この映画は怒涛の早い展開と、細かいチャプターに別れており、最初から最後までぶっ通しで息つく暇も無いくらい引き込んでくれた
そして最後の最後も予想通りのベタな展開に、思わずニヤリとしてしまった
ゾンビ好きなら絶対に楽しめる、ゾンビ映画の全部盛りと言える1作
難しいストーリーと登場人物が多い洋画が苦手な人なんかでも理屈抜きに楽しめる事間違いなし
最高に楽しいゾンビ映画でした