映画

サウンド・オブ・サンダー

最近、タイムトラベル…っていうテーマで映画を探しまくっているんだけど、やっぱりサイファイムービーは有名監督が作った大作もいいけど、低予算映画なんかもストーリー設定とかの面で何でもありだったりして、そういう作品を発掘するのも楽しいんだよなぁ…と感じているエヂです⎛´・ω・`⎞

今回視聴した映画「サウンド・オブ・サンダー」は恐らくとんでも無く低予算なB級作品であり、ストーリーも映像も突っ込みどころ満載だったりする

あらすじ

タイムトラベルが可能になった2055年の未来が舞台…

シカゴにある大手旅行会社、タイム・サファリ社では6500万年前にタイムトラベルして、恐竜狩りをする…という画期的なツアーが人気を博していた

決まった時代の決まった場所にタイムトラベルして、放っておいても死ぬ運命の恐竜をツアー客に撃たせるだけ…の筈だったが、ある時人為的なミス(←ココ大事)が原因でツアー中に事故が発生…

何とかその場を収めて元の時代に戻るツアー客だったが、そのツアー客の1人が古代の蝶を踏み潰し、知らず知らずのまま現代に戻ってしまった事から歴史上の生態系進化を狂わせてしまう…

ツッコミ所満載!クセになる微妙さ

観始めると直ぐに解るんだけど、CGと言うよりゲームの延長線上…それも1世代前のPS3くらいの微妙な感じの映像で始まり、少し不安になる…

ちょっとびっくりするくらい合成で人も殆ど歩いて無い未来の世界を見て、「うわぁ…これ…失敗したんじゃ…」って思ってしまう…

しかしながら脚本はレイ・ブラッドペリという巨匠が書いたものなので物語自体は面白く、更に監督のピーター・ハイアムズは「あの」スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」の正統派続編である「2010」の監督だったりするので、「PS3レベルのCGの先にあるもの」を求めて何とかついていけた

そんなアホな…と思うなかれ…

しかし、考えてみたら歴史を変えてしまうかもしれないような危険なタイムトラベルという行為を、政府組織でも何でも無いただの旅行会社に委ねるワケ無いやん…という絶対的な矛盾があったりする事に直ぐに気付いてしまう…

更にタイムマシンのワープした先の描写がドラえもん方式…つまり空間に穴が開いてそこから出てくる…というのを見た時には鼻血が出そうになった…

しかしながら…である

全体的にチープで退屈な前半を過ぎると面白くなってくるのだこれが…

「生態系進化の崩壊」は新しい

本来なら他の生物を捕食、或いは捕食されていた筈の蝶1匹がもたらす変化が蟻と甲虫が進化した恐ろしく硬く凶暴な虫や、猿?マントヒヒと爬虫類が合体した恐竜のような猿や、リヴァイアサンのようなウツボ等々…可愛く無い動物ばかりだったりして、パニックホラー要素みたいなのもあったりする

最後の方は結構楽しめる

また、本作では過去の出来事が未来に影響を及ぼすのを「時間の波」みたいなのをキッカケに起こるようにして描かれており、この「時間の波」は定期的に…段階的に襲ってくるようになっていて、波に飲まれる(波は可視化できる)と周りの環境が大きく変わる…みたいになっている

最終的に世界はどうなるのか…というのは本作の楽しめる部分なので伏せておきますが、バック・トゥ・ザ・フューチャーにジュラシックパークの要素を入れつつ、バタフライ・エフェクトのエッセンスを入れたような映画

生態系進化…と聞いて手塚治虫の「火の鳥」とかを思い浮かべられる人なら間違いなく楽しめると思います

でも、この映画って実はストーリーで触れた「人為的なミス」が起こる前の世界に戻ってそれを防げば…ぃゃ…何でもない…⎛´・ω・`⎞


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