中華…というカテゴリーは実は一口でくくれるものでは無く、例えば日本で「中華料理」というと王将を初めとする所謂ジャパニーズ中華を指すんだけど、中国に目を向ければ四川料理や上海料理、温州料理にアタシの好きな湖南料理等々…本当に種類が多い
その中の1つである香港料理…所謂、広東料理ってやつに片足を突っ込んだやつなんだけど、香港は香港で独自の進化を遂げた香港料理があり、アタシはこれが大好きだったりする…
どうもエヂです⎛´・ω・`⎞
ちょっと前に四条烏丸にある香港料理屋さん「星街」さんや、東福寺にある「小梟 シャオシャオ」さんに行ったばっかりなんだけど、香港料理店が三条通り商店街というディープな場所にもある…という情報をキャッチして行ってみた次第です
アクセス
2022年の10月オープンとかで、まだ新しいお店なのですが、シェフの呉さんは香港出身とかで期待が高まります
三条商店街の二条寄りの方にあるので最寄駅はJR二条駅になるのだと思われますが、アタシは烏丸御池側から歩いて行きました
二条からも烏丸御池からも結構歩かないといけない場所ではありますが、この三条商店街って結構面白い…( ˘ω˘
初めてちゃんと歩いたんですけど、美味しそうなお店や喫茶店が多い、凄く距離が長い商店街…って印象
歩いていると行列が出来ているお店とかも何軒かあったので、また散策してみたいな…なんて思いつつ…
絶対、二条側から歩いた方が早いと思われる商店街中腹北側にある四季さんに到着…
直ぐに一杯になったので予約がベター
アタシはせっかく行ったのにお店に入れなかった…_(┐「ε:)_とか絶対イヤなので、ランチもディナーも大体予約するようにしています
四季さんはホームページから電話番号を確認して電話予約…
多分、電話に出てくれたのはシェフの呉さんなんだけど、普通に日本語で予約する事が出来ました
で、行ってみたらお店はガラガラでお店のおばちゃん(めっちゃ元気)も「予約してたん?ほんま?」みたいな感じだったんだけど、一番奥のお座敷席にちゃんと「予約席」の札が置いてありましたw
お店は奥に広い感じで、入り口入って直ぐカウンターが6席程と、奥はゆっくり出来る掘り炬燵式のテーブルが4つ
お店のおばちゃんが凄く元気で、店員の女の子も雰囲気良くて、凄く明るい感じ
ぁぁ…こういうのいいなぁ…って思える
アタシ達が着いた時はお店に誰も居なかったし、アタシ達の席以外は「予約中」の札も無かったので「アレ…!?」って思ったんだけど、メニューを決めて、オーダーする頃には満席になっていました!:(;゙゚'ω゚'):
なので、予約はした方がいいかも…
メニューは「星街」さんよりもかなり多くて、目移りします
でも、シェフは1人だし…これ本当にちゃんと作れのだろうか…とか思ったんだけど、心配する事は無く提供は非常に早かったです
本格的ながら、ちょっと日本人に寄せた感じ
メニューを見てると、あの香港名物の鶏の足が無く、メニュートップに香港ではあまり無い焼き餃子がある辺り、ちょっと日本人に寄せてるのかな…って感じがした
何故かというと、香港ではあまり餃子って食べない…というか、食べるとしても水餃子であり、焼き餃子ってちょっと珍しいんですよ
黒竜江省の方とかで焼き餃子を名物にしている地域もあるみたいだけど、基本餃子と言えば山東省を起源とする水餃子…生ニンニクを齧りながら食べるやつ…って感じだと思うんです
でもメニューを見てると大根餅もあるしチャーシュー包とか、ハチノス(牛の胃)の煮込みとか、凄く本格的な飲茶メニューが並んでいて、凄く迷う…
絶対失敗したくないのでもう真剣…
取り敢えず香港焼きそばは絶対頼むとして…飲茶3種盛りはお得だし…
一通りお願いしてみて、お店のお姉さんに「これ以上頼んだら多いですか?」って聞いてみたら後から追加しても大丈夫ですよ!と言って貰えたので取り敢えず最初のプランでオーダー
庶民的な香港料理
昔の香港だと、先ずはレストランに行ってオーダーしてから皆んなで熱湯で食器を洗う…というセレモニーがあるんです
基本的に人の事を信用してない中国の文化の一つで、箸とか小皿とかを食べる前に自分で熱湯をかけて洗う…
不潔だとかそういう事では無く、文化として今でも残ってる…って感じですが、もちろん四季さんでそんな事をする必要はありません
注文して割と直ぐに大根餅が到着
これ、好きなんですよねぇ…( ˘ω˘
「大根餅」なので当然原料は大根なんですけど、大根のテイストは殆ど…っていうか全く無し
海老の風味が香る凄く美味しく、優しい味…
続いて飲茶3種盛り
この分厚い透明な皮が如何にも香港飲茶…もうこのビジュアルで美味しいのは確定です
海老餃子に椎茸焼売に海老とニラの餃子…どれもこれも素材の美味しさの塊…( ˘ω˘
香港の餃子ってかじったら肉汁が…とかそんなのじゃなくて、案外水分が無くて、素材を噛んだら出てくる素材の味がそのままする餃子…って感じなんです
つまり噛むと出てくる海老感とニラ感と、椎茸感がまぁ凄いんです
続いて五目春巻
皮がパリパリで中身の具材もたっぷり…日本でも馴染のある春巻き…って感じですが、ちょっとなんだろう?
ウスターソースのような味がほのかに香るのが特有かもしれない…
ここまで食べてみて量的にはそれ程でも無いかな…?という判断でチーズ蟹爪を追加オーダー
そして楽しみにしていた香港風野菜焼きそば
香港の知り合い曰く…
香港焼きそばに使われているこの米麺は香港政府が
香港の外に持ち出すのを制限してるんだ!
だから香港でしか食べられない!
そうなんや…だから日本に無いねんな…
という話を聞いたのですが、四季さんの麺は香港から輸入しているとか…アレ?
そんなワケでいざ実食…
麺はまんまあの感じで醤油味濃いめで美味しいけど、ちょっと喉が渇く濃さ…かもしれない
正直、もうちょっと薄くてもいいかな?って感じはしたけど濃い味好きには堪らないと思うし、四季さんに来たならこれは食べておいた方がいいと思う
で、追加のチーズ蟹爪
これこれ…こういう見た目に豪華な感じが香港飲茶の真骨頂だと思うのです
こんなんどうやって作ってるん!?みたいなやつが現地では、あったりするんです
チーズ蟹爪は蟹爪にチーズを入れたものに「天使の髪」と呼ばれる糸状の生地(カダイフ)を纏わせてから揚げたメニュー…
アツアツで凄く美味しい…
参考までにお会計(2人分)
四季さんが凄いなと思うのはコスパ…
量は充分あるし、味も本格的なのに価格的には比較的リーズナブルであり、今回はアラカルトメニューでオーダーしましたが、ランチの定食はボリュームも凄くあるのに値段が安くて、周りのお客さんは定食ばっかりオーダーしていた模様…
- 五目春巻 ¥680円
- 大根餅 ¥680円
- 点心3種類x2 ¥1360円
- 香港風野菜焼きそば ¥980円
- チーズ蟹爪 ¥780円
- 合計 ¥4480円
1人2500円でこのバラエティに富んだ内容と量なら安いと思える
厨房の呉さんは香港の人だし料理はリアル香港テイストであり、提供も凄く早いし、おばちゃんとお姉さんの愛想も良い…という中々隙の無いお店…
直ぐに一杯になったのも頷けるなぁ…( ˘ω˘
何となく雰囲気的には近隣のお客さんが来てる感じで、リピーターが多い印象…
美味しかった( ˘ω˘