世の中にはまだまだ全然知らない世界があるもので…たまたまネットを見ていたら、デザートだけのコース料理を出してくれるお店が京都にある…という事実を知って、これは行かずにいられない…と思い立って予約してみたエヂです⎛´・ω・`⎞
誰に話をしても割と興味を持って貰えるのがこの「デザートのみのコース料理」
多分、世間一般にはあまり知られていない超ドニッチな分野だと思うのですが、この話を聞いた時、アタシも凄く興味を持ったんです
ロケーション
場所は京都駅から西方向に一駅行った先…JR嵯峨野線の「梅小路京都西駅」になります
車で行っても近隣には100円パーク多数有りで、古くは京都中央市場で有名…、最近だと京都市営水族館とかの方が有名ですかね
梅小路京都西駅を出て、七条通りを京都駅のある東の方に歩いて直ぐ、道向こうに見える京都トヨペット七条本店の向かいにお店がありますが、ちょっと見落としそうな外観で、雨の日は暖簾に名前も書いて無かったりするので見落とさないように注意…
それにしても…この辺りは昔の市場があった殺伐としたイメージから家族連れが多いファミリー色の強いエリアに生まれ変わりましたねぇ…⎛´・ω・`⎞
でも、今も市場の名残り(今も市場ありますけどw)でコロッケが美味しいお肉屋さんとか、ラーメン屋さんとか、食に纏わるものが結構多い印象です
ちょっと西に行った場所にあるお肉屋さん、「喜楽亭」さんはコロッケをはじめとする揚げ物全般が美味しかったりしておススメです
座席は5つ=予約必須!!
お店の趣旨としてはソムリエ免許所持のパティシエである山本さんがデザートコースとデザートに合うワインをペアリングする…というスタイルであり、このペアリングスタイルというのは本格的なお店に行けば行くほど良く出て来ます
ただ、このワインに関しては車で行ったりしたら飲めませんし、夜の食事では無いので昼から飲むのもアレだし…って事なら、ワイン以外にもデザートに合う紅茶とか、色々選ぶ事が出来ます
こじんまりしたカウンターのみのお店で、座席は僅かに5つのみ…
つまりカップル2組で埋まってしまうので、予約はマスト!
予約は電話のみで、前日までの予約が必要
時間は午後1時、3時、6時の3回、一斉スタート制で、定休日は水曜日と木曜日
予約の電話も非常…に対応が良く、丁寧な受け答えをして貰えるので安心して予約する事が出来ました( ˘ω˘
コースは3種類
予約の時に聞かれるのは時間とコース内容
- MenuA ¥1800円 アヴァンデセール1品と季節のグランデセール1品のショートコース
- MenuB ¥3200円 全5品のデセールコース
- MenuC ¥4400円 全6品のデセールコース
*因みにアヴァンデセールとは「コースの前に出てくるお菓子」であり、グランデセールは「メインとなるデザート」の意
松竹梅と3つのコースから選ばせるようにすると日本人は真ん中をつく…筈…⎛´・ω・`⎞
アタシは迷う事無く真ん中のMenuB(¥3200円)を選びました
実際、MenuBとMenuCの違いは、選べるメインが1つか2つか…という違いのみで、MenuBでは選べるようになっているメインがMenuCでは最初から付いている…という違いなのだそうです
恐らくこのお店に1人で行く人よりも、2人で行く人の方が多いと思うので、2人で行ってメインをシェアしてしまえば両方味わう事が出来てしまったりします
凄く色々な味が楽しめる…
バターが焼ける甘い香りが立ち込める店内…やや暗い感じの照明がこの場所の非日常感を際立たせてくれる…
デザートを食べに来たのだ…デザートだけを…
因みにコース内容は以下…
- 塩味の小菓子
- トリュフのトリュフ
- フランボワーズとカシューナッツのショーフロワ
- (選べるメイン)林檎と大場のパイ包み焼き
- (選べるメイン)ローズマリーとモンブラン
- お茶菓子6種
早速、塩味の小菓子からコースがスタート…
店主の山本さん曰く、ただ甘いだけではダメなのだという…
如何にお客様に「甘さ」を感じさせないか…というのが腕の見せ所なんです
どのお皿もただ甘いだけだと疲れちゃうでしょう?
実際、塩味の小菓子は京都の漬物が入っていたり、ただ甘いだけでは無い複雑な味わいがある…( ˘ω˘
続いて出てくるのはトリュフのトリュフ…
これはチョコレート…の上に塩が散りばめられたトリュフが乗っている…
一口…たった一口という儚なく深い甘み…
あ…もう一回食べたいかも…と思ってももう無いのだ…
聞けば山本さんのようなスタイルのデザートコース料理を生業とするお店は日本全国で50店舗程あり、東京に10店舗…そして何故か京都にも10店舗程…と、実は激戦区だったりする京都…何でなん…?
続いてフランボワーズとカシューナッツのショーフロワ…
これは温かく甘いスープの上に冷たいアイスを浮かべ、更に繊細ながら少し歯応えがある飾り菓子を置いた一品で、冷たさと温かさを噛みながら同時に味わう…というもの…
つまりこれは瞬間の融合を楽しむデザートであり、少し急いで味わう必要がある…
美味しい…と感じてももう無かったりするのだ…
そうか…デザートコースは花の一生のように儚く美しいものなんだ…( ˘ω˘
いよいよメイン!今回はパイをお願いしました
フランボワーズとカシューナッツのショーフロワを食べている間に目の前の温風オーブンでメインのデザートが温められる…
すっごく甘い…バターの溶けるような匂い…
MenuBの場合、メインコースは2択
嫁はモンブランを選び、アタシはパイを選んだ
パイ…ってアメリカの映画とかでは凄く良く見るお菓子だけど、日本だと実は全然馴染の無い…特に焼き立てなんて本当に馴染の無いデザートだと思ったのだ…
ぁぁ…これは間違い無い…
間違い無く「パイ」である
あのアメリカ映画でちょっと太っちょの子が好きなパイってやつである
しかも中には温められた自然の甘味…林檎が入っている…
サクサク…としたパイ生地の温かさと食感、林檎の甘味とアイスクリームの冷たさ…全てが合わさり、何とも言えない甘味の纏まりを感じる…
因みに嫁の選んだモンブランは「大人味」だったらしい
最後の最後まで見せ場万歳!
ここからはエンディングのお茶菓子6選なのだが、このお茶菓子がまだまだ美味しい…
一口サイズのカヌレやフィナンシェは事前オーダーしておけば持ち帰りも可能なのだそうですが、嫁が大絶賛してました
カヌレは割と硬く…乾いていて中身はしっとり…( ˘ω˘
キャラメルとか食べてると最後の一口大物デザート「桜のチップで燻製にしたマカロン」を目の前で作って貰える!:(;゙゚'ω゚'):
何とも盛り沢山な内容過ぎてビックリしました
参考までにお会計(2人分)
- Menu B ¥3200円 x 2
- アールグレイフレンチブルー ¥600 x 2
- 合計 ¥7600円
まぁ、こうやって改めてお会計を見るとちょっと高いな…って感じもしなくは無いけど、ここに来て喜ばない女性は居ないと思います…
デザートの魅力を最大に引き出したコースに、たったの二組だけ…というこの限定感が気分を更に盛り上げる…
特別なハレの日デート…例えば誕生日とか、結婚記念日とか、久々に会う人との会食等に行くと、盛り上がる事間違い無し
後、店主の雰囲気と話し方がとても柔らかく、終始気持ち良く食事する事が出来るのもこのお店のいいところだと思う( ˘ω˘