映画

プレステージ【クリストファー・ノーラン作品にしては解りやすい作品】

アタシは普通の人よりほんの少しだけ映画が好きな所謂、映画好きっやつだと思うんだけど、今時代の寵児と言えばやっぱりクリストファー・ノーラン監督なんだろうなぁ…と、最近しみじみ思うエヂです⎛´・ω・`⎞

かつてスティーブン・スピルバーグが…ジョージ・ルーカスがそうだったように、時代を写すtalentedな監督さんといえばクリストファー・ノーランであり、アタシの中でFavとなった「インターステラー」や、先日観た「Oppenheimer」は本当に素晴らしい…( ˘ω˘

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そんなクリストファー・ノーラン監督の2006年の作品が「プレステージ」であり、今現在の難解なノーラン作品と比べるとかなり解りやすいので、ノーラン作品に興味はあるけど、難しいのはちょっと…みたいな人にもオススメだったりする

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あらすじ

舞台は19世紀末のロンドン

アルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)と、ロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)はかつては師を同じとする同門のマジシャンだったが、マジックの途中の不幸な事故により、脱出系のマジックを実演中だったアンジャーの妻が死亡…

不幸な事故で妻を失ってしまったアンジャー

その事故の時にアンジャーの妻の手を縛ったのがボーデンだった事から仲違いし、以来敵対する仲になっていた

そんなある日、アンジャーの新作マジック「瞬間移動」のタネ(ネタバレ)がどうしても知りたかったボーデンは、彼のマジック中に舞台袖に入り込み、マジックの助手を語り、舞台下に入り込むことに成功する

ボーデンがそこまでしてタネを知りたがったワケは、自分自身も「瞬間移動」のマジックをしており、その中でどうしても理解できない不可解な部分があったからに他ならなかったのだが、舞台下に着いたボーデンが目にしたものは、水の入ったガラス箱の中で溺れ死ねアンジャーの姿だった…

助けを呼びながら必死にアンジャーを助けようとするボーデンだったが、アンジャーは溺死…

不法侵入の第一発見者であり、ライバルでもあったボーデンは容疑者として逮捕される…

一人娘を残したまま死刑にはなれない…と失意の中にあるボーデンの前に1人の紳士が現れる

彼はコールドロウ卿という人物の使いで来たと語り、かつてボーデン自身も行っていたマジック「瞬間移動」のタネを教えれば、ボーデンの一人娘を保護してやろう…と提案してくるのだが…

既にノーランスタイルは健在

クリストファー・ノーラン作品と言えば、時系列がバラバラな作品が多く、故に難解と言われているんだけど、この作品でも既にその手法は使われている

時に非常に難解なノーラン作品

つまり、映画は最後のシーンから始まり、ボーデンがアンジャーの日記を読みながら彼の足取りを追う…という形でストーリーが進行する

その複雑さ故に何度か視聴しないと意味が解らないのがノーラン作品なんだけど、この「プレステージ」に関しては、登場人物も少なく、話の内容も解りやすいので理解しやすい

「インターステラー」や「Oppenheimer」は専門家が提唱する科学的知見を土台に理屈っぽく語られるんだけど、この作品は完全にフィクションが土台になっており、性格としては「世にも奇妙な物語」なんだ

時々、時系列的に変わることもあるけど、概ね一本道であり、仮に予習無しに最後まで観ても何となく理解出来るドラマ仕立ての作品になっている

後の作品との違いも面白い

この映画はダークファンタジーであり、感動するような部分は無いし、後のクリストファー・ノーラン作品のような壮大なスケール感は乏しい

ノーラン作品の入り口としては最適

それでも、映画内の細かい部分に散見される「暗示」みたいな作り込みは見事であり、物語を読み解く上でのヒントが実は作中の色々なシーンに散りばめられている様は実に見事であり、この辺は2回目以降に観る時のお楽しみポイントだと思う

個人的に最近のノーラン作品との大きな違いとして感じたのは「音楽」だと思っていて…

当時はまだあまり効果的に使われていないんだな…って…

アタシの中で同氏の作品が何故にこんなにグッ…っとくるのかを考えた時に、いつも思い浮かぶのが作中に使われる「音楽」と「静寂」のコントラストであり、その作風はまだこの作品の中には無い事に気付く

最後のシーンから始まり、時系列をガチャガチャ変えながら、ヒントを作中に散りばめて…

そんな「らしさ」みたいなのをこの時代には既に使いつつ…ここから更に緻密な積み上げをして今に至るんだなぁ…

そう思うと、先日のオスカーでようやく「クリストファー・ノーラン作品の手法の完成形」が世の中で評価されたんだなぁ…とも思える…( ˘ω˘

監督を入り口にして作品を観る…

有名監督作品、有名スター主演作…昔は派手なCGなんて無くても、理由無くときめいたんだ…

若者の映画離れが叫ばれる現代の映画界で眩しく活躍する監督の姿を見ていると、月刊ロードショーと月刊スクリーンを読みあさっていたあの頃を思い出してしまう…( ˘ω˘

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