どうもゾンビ系映画を掘り下げて行くと、どうしてもジョージ・A・ロメロの作品に行き着いてしまうのだ…というゾンビ系映画の実態と歴史に触れた気がしているエヂです⎛´・ω・`⎞
ジョージ・A・ロメロ氏と言えばアメリカで「ゾンビ映画の父」と崇められている人であり、つい先日も「Dawn of the Dead」を観て感激したばかりなんだけどあれの元になっている作品は1987年に公開された映画であり、オリジナルの「Night of the Living Dead」は1968年公開なので、ゾンビ映画としてはこちらの方が古い作品みたい
因みにアタシが観たのは1990年に制作されたリメイク版であり、オリジナル版ではありません
あらすじ
母親の墓参りをするために、墓参りに乗り気では無い兄のジョニーと郊外の墓地へ訪れたバーバラ
墓参りをしようと車から降りたバーバラ達は、そこで突如うめき声をあげた不気味なゾンビに襲われる
ゾンビとの格闘で頭部を強打し、倒れたジョニーを見て恐怖のあまり逃げ惑うバーバラは助けを求めて近くの家へ逃げ込むが、やはりその家にもゾンビがいてバーバラに襲いかかってくる
何とか家から脱出したバーバラは、砂煙を巻き上げながらこちらに向かってくる車を見つける
バーバラの前でゾンビを轢き殺した車の中から黒人青年ベンが現れ、周りはゾンビに囲まれており、自分の車もガス欠である事をバーバラに伝える
闇雲に動き回るよりはこの家に閉じこもってガソリンを手にいれる方法を考えた方が良いとバーバラに提案
家の窓を全部塞いで迫り来るゾンビに備える事にした2人の前に、家の地下室に隠れていた若いカップルのトムとジュディ、クーパー夫妻と大怪我を負った娘が現れる…
危機感が薄く単調
ジョージ・A・ロメロ作品は白黒になるので、オリジナル版は見た事が無いんだけど、同じジョージ・A・ロメロ氏のリメイク作品である「Dawn of the Dead」と比べると、物語はやや単調
突然理由も説明も無く出てくるゾンビで始まるのは、もはや慣れた…
これはもう60’s、70’s、80’sゾンビ作品のセオリーなんだ…余計な導入部なんて要らないのだ
あんなの飾りです
偉い人にはそれが分からんのですよ
ジオンの整備士が残した名言
ただ、この映画に限っては話がやや単調で、映画の舞台も「閉じこもる事にした家の中」から場面が変わらないのもあり、アタシの好きなベタゾンビな展開が悪い方に作用している気がする
期待感が低い…というか、ゾンビも動きが鈍く全然怖く無い上に数が足りなく、とても大群とは言えないのがこの作品の残念さに磨きをかけている
ガス引火から鍵発見の流れは良い
唯一、物語が動き出すのがガソリン給油機に掛けられた南京錠の鍵と思しき鍵を見つけた一行が、一か八かその鍵を持って車でガソリン給油に向かう場面
若いカップルのトムとジュディの影が薄かった方…ジュディが実はハンドルを握ると人格が変わるレーサー肌だったりしてトムの話を全然聞かなくなるんだけど、何とか給油機まで辿り着いて挙句、結局給油機の南京錠に合う鍵が無い…という絶望感に一拍置く間も無く銃で南京錠を撃ってガス爆発までの流れるようなダメダメ感は気に入った!
その後、バーバラは何とか脱出するも、ベンは期を逃し屋敷の地下に避難する
そして屋敷の地下室で「給油機」と書かれた鍵を見つけて狂い笑うベンの描写は最高である
これ系の作品の必殺ベタの1つは「後で戻ってくるから!」みたいな人がいた場合、例外無く戻ってみるとその人がゾンビになっている事なんだけど、この作品のラストは「ぃゃ…噛まれてもないのになりようが無いやん…」という描写で終わり、何とも消化不良…_(┐「ε:)_
隠れていた場所が個室でゾンビとの接点が無い筈なんだけど…何でなん?⎛´・ω・`⎞