映画

マディソン郡の橋【ゴリゴリの不倫映画!美しく感じるかどうかは状況次第】

恋愛映画は他人の恋愛を追体験するだけで、何もインプットが無く時間の無駄…って意見があるんだけど、恋愛映画というのは観る人の状況によって、感想が180度変わるのかもしれない…と感じているエヂです⎛´・ω・`⎞

こと、この「マディソン郡の橋」みたいな映画となると、男性の方がまず不倫を許せるかどうか…っていう入り方をするのに対して、女性の場合は「純愛」という上澄みだけで入ってしまえるような…そんな男女差もある気がするし、後は状況によって感想も千差万別…そうか…恋愛映画ってそういう事なんだな…( ˘ω˘

*YouTube動画には映画の最後の部分が含まれます

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あらすじ

時は1989年、アメリカはアイオワ州の田舎町で母の葬儀のために集まった長男のマイケルと妹のキャロラインは母の遺品から遺書とノートを見つける

遺書には「遺灰は墓に入れず、火葬にしてローズマン・ブリッジから灰を撒いて欲しい」と書かれており、ノートを見た2人は平凡な主婦だと思っていた母親の秘められた恋を知ることになる…

それは2人が知らない母の姿だった…

1965年の秋

マディソン郡の小さな農場で暮らす主婦フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)は夫と子供2人で暮らしている、どこにでもいる普通の主婦だった

そんなある日、夫リチャードと2人の子供達が仔牛の品評会のため隣州に泊まりがけで出かける事になり、彼女は4日間、束の間の家事と家族から離れた自由な時間を過ごす事になった…

いつもより少し少ない家事をこなし、夫も子供も居ない家で過ごしていたフランチェスカは一台の車が家に向かって来るのを見る

「どうやら迷子になったらしい…」と、車から降りてきた男性はフランチェスカに道を尋ねる

彼はこの辺りにある屋根のある橋「ローズマン橋」の写真を撮りにやってきたナショナルジオグラフィックのカメラマン、ロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)で、フランチェスカはローズマン橋までの道を伝えようとするが、目印らしいものも無く、一緒に行った方が早いと、彼の車に乗って道案内をする

車中で彼の話を聴く間に彼の魅力に惹かれたフランチェスカは、彼を夕食に招待する

その日、夕食を共にしたフランチェスカとロバートは、共にお互いの事を語り合い、時に笑い、言い合い、そしてまた次の日、フランチェスカは彼を食事に誘い、許されないと知りつつ恋に落ちてしまう…

4日間という限られた時間の中でお互いを思い合う2人が取った結論とは…

ゴリゴリの不倫劇

美談っぽくしてあるけど、実はゴリゴリの不倫だったりする…

公開当時は「美しくも許されざる恋」みたいな感じでもてはやされてたような記憶があるんだけど、今改めて観てみると、これはもうゴリゴリの不倫劇であるのが解る

どちらかと言うとロバートを誘ったフランチェスカには最初から淡い期待のようなものがあったようにも思うし、それにホイホイ乗っかって、旦那と暮らす家で情事を重ねてしまう様は言語道断だったりする

最初から4日間限定の相手とそこまでの関係になってしまうのは理解に苦しむし、そもそも知らない人の車に乗り込んで道案内をしてしまうフランチェスカのおてんばっぷりが際立つんだ

原作には無かったらしいんだけど、クリント・イーストウッドが裸になって井戸水で身体を拭くシーン、とその様子を眺めるフランチェスカの描写辺りからかなり艶かしくなり、一緒にお風呂に入ったりと、オジオバの痛々しくも生々しい恋愛劇が繰り広げられる…_(┐「ε:)_

現実離れしたゴリゴリ不倫劇で燃え上がりつつも結局、最後は家庭を選ぶという至ってノーマルな選択をしたフランチェスカに、男は同情出来ないのだが…

憧れとif

もしもあの時…あっちの道を選んでいたなら…

ではこの映画は一体何が言いたい…何を見せたいのかと言うと、家庭に入り込み、子育てもあらかた終え、旦那という同居人と当たり前の日々を当たり前に過ごす女性の「憧れとif」を具現化したファンタジーなんだ…

ファンタジーなんだから細かい部分へ突っ込むなんてヤボなだけであり、一時の擬似体験を経て「いいわぁ…」とうっとり出来ればそれでいいのかもしれない

例えば今まさに浮気真っ只中にある男性がこの映画を観たとしたら、多少は理解する事も出来ると思うんだけど、それでもやはり女性のような「憧れとif」の気持ちがベースに無いので、ただ気持ちいい部分の上澄みだけを掬って現状を少し肯定出来る程度なんだと思う

この映画は最初からノーマルな女性に向けて作られたファンタジーであり、最後、家を出ない…ぃゃ、家は出られない…という現実的なラストは、ファンタジーから現実の世界に誘う導線なのかもしれない…

男性が1人で観ても多分楽しく無いので、夫婦、或いは彼女と一緒に観て感想を言い合いながら酒の肴にでもするというのが健全な見かたのような気がする…( ˘ω˘

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