ラーメンの定義ってそもそも、何だろう…と思わず感じてしまい、考えてみたんだけど…それは蕎麦粉を使った麺では無く、中華麺を使ったものがラーメンという事でいいのか…
思わずそんな事を考えてしまったエヂです⎛´・ω・`⎞
1日限定30食の昆布出汁のラーメンを出す店がある…という情報から辿り着いたのが、この「昆布と麺 喜一」さんなんだけど、実際お店に行ってみるとそこにはラーメン屋さんでは無く、昆布屋さんがあった…というまさかの展開
そう…ここは昆布屋さんが昆布販売のために昆布の良さ、美味しさを普及するためのラーメン屋さんなんです
アクセス
最寄り駅は京都地下鉄「今出川駅」なのかもしれないけど、駅からはかなり遠いので、車かバスでのアクセスが望ましいと思える
千本今出川の1本北の通り「五辻通り」の角にある「五辻の昆布」さんの2階が「昆布と麺 喜一」さん
アタシは何の予備知識も無しに行ってみたら昆布屋さんだったので、割とびっくりした
この辺りは所謂、「西陣」と呼ばれる場所であり京都の中でも道が非常に狭く、一方通行が多く且つ、ややこしい場所…
表通りに面している駐車場が一杯でも、路地裏に入り込めば駐車場は空いてたりするし、値段も安かったりするけど、道は狭く、一方通行の嵐だったりする高難易度帯でもあるので、駐車場の選定は慎重に…
こういう時、軽自動車は楽である(因みにアタシは軽)
予約は必須
「昆布と麺 喜一」さんは1日限定30食というスタイルなので、予約は必須…
予約は公式Instagramから出来るんだけど、現状基本的に土日祝がお休みという、非常に悩ましい営業日設定となっており…_(┐「ε:)_
しかしながら月によっては祝日営業もあって、そのニュースは公式Instagramで確認出来るので土日祝日がお休みの諸兄の皆様はInstagramをチェックして祝日凸するしかない
無事、予約を取る事が出来たら時間までに五辻の昆布さんの店舗前に行き、順番待ちをする事になる
完全入れ替えの3部制なんだけど、オススメは先頭から2番目に店舗前に行って並ぶ事でゲット出来る左から3席目、4席目くらいの特等席
特等席は昆布を擦りおろす実演なんかが1番良く見えて写真も撮りやすい( ˘ω˘
先ずは昆布の勉強から…
席に着くと先ずはラーメンが出来上がるまでの間に昆布のレクチャーを聞く事が出来るんだけど、これが中々目から鱗で面白い
昆布と言えば味噌汁の出汁や煮物の出汁やなんかを想像するけど、正直昆布から出汁を取る機会というのは少なく…出汁パックなんかで代用してないだろうか?アタシは代用している
でも、例えば鍋の季節なんかは昆布で出汁を取ることも多い
そしてレクチャーを聞く事で、実はこれまで一口に「昆布」と呼んでいたものには種類があったり、各昆布毎に驚く程出汁の味に違いがあったり、昆布の出汁の取り方やなんかも聞く事が出来るし、テイスティングも出来る
更にはおぼろ昆布の実演や試食…と中々盛りだくさんな内容で、中々に勉強になって楽しく、まさにコト消費であると言える
透き通る昆布ラーメン
一通りレクチャーが進み、盛り上がったところでいよいよ昆布ラーメンが登場!待ってました
ラーメンスープは透き通っており、ラーメンの上には筍の煮浸し、鶏チャーシューと少しの油揚げに真ん中にはおぼろ昆布が鎮座している…
ここで別皿で「追いおぼろ昆布」が貰えるんだけど、これは後程…
先ずはスープを一口飲んでみる…
何とも言えない旨味成分に溢れた優しくも充分に味わいのあるスープになっていて、聞けば動物由来の成分は入っておらず、油も不使用…
動物由来のものは上に載せられた鶏チャーシューのみ、油は三切れ程入っている油揚げのみ…
鶏チャーシューはというと、しっとりとした鶏胸肉が低音でしっとりと仕上げられており、山椒の香りを纏っていて、これまた味わい深い…
麺は中太いストレート麺で「らぁ麺 とうひち」さんの麺が使われている
ウマミ成分たっぷりのスープにコーティングされた麺は非常に美味で、あっさりしつつも、決して薄くは無い
最後、麺が少なくなった段階でいよいよ「追いおぼろ昆布」を投入すると、スープが一気に濃縮されてウマミ成分に包まれる…( ˘ω˘
最後はサイドで出てきたミニサイズのおにぎりと塩昆布を一緒に口に放り込む…
驚きの旨さ…なんだけど、最後まで口に残るのは圧倒的「和」であり、ラーメンの「中華」テイストは無い
冒頭の話、ではそもそもラーメンとは何ぞや?という事が頭を過ぎったんだけど、例えばこのラーメンがラーメンである唯一のテイストは蕎麦粉を使わずに全粒粉を使ったラーメンの麺が使われている…という点
スープはどちらかというと蕎麦やうどんよりなんだけど、ラーメンの麺が入っていて、「これはラーメンである」と言われれば、それはもうラーメンなのかも知れない
ラーメンを食べた後に少しだけ男前の店主さんと話をしたんだけど、元々このお店を作るキッカケとなったのは「昆布の普及と販売」のためであり、その手段として、誰しもが入りやすい入り口であるラーメンを使った…という事らしい
つまりお店のObjectiveは最初から「昆布の美味しさを伝えて、お店の売上げに繋げる事」であり、そのために相当努力されたんだろうなぁ…って、なんか熱い感じが伝わった( ˘ω˘
アタシも頑張らねば…と密かに思える感じ…この感じはキライじゃないぞ…
何を買えばいいのか解らないワン昆布制
「昆布と麺 喜一」のObjective(目標)は「昆布の普及と販売」
故にお店は「ワン昆布制」と呼ばれるシステムを導入しており、即ちラーメンを食べた帰りに1階にある「五辻の昆布」の店舗で1人何か1点購入して帰る…と、いうルール
このルール自体は最初から提示されているものなので問題は無いんだけど、正直1階で何を購入して帰れば良いのかちょっと迷うのだ…
例えばせっかくラーメンを食べたんだから「あのラーメンに使われていた◯◯」とか、「あのおにぎりの◯◯」とか…もうちょっとラーメンを導線に使った商品案内とかあれば買いやすいと思うし、例えば茅乃舎さんのように「鍋用◯◯」とか、「カレー用出汁レシピ」みたいに最終製品までイメージ出来る何かがあると買いやすいように感じるし、「1点買って帰る」というルールを敷くのであれば、そこまで面倒を見て欲しい
ただ、漠然とお土産売り場に連れて行かれても…って感じはしたなぁ…まぁ、一応、塩昆布ととろろ昆布は買ったけどさ…
参考までにお会計(2人分)
それでもこの「昆布と麺 喜一」さんは非常に楽しかったし美味しかったです
コト消費、トキ消費が良いと言われている昨今の流れを鑑みても時流に乗っているし、実際勉強になったし美味しかった( ˘ω˘
但し、アトラクションと同じく、一度体験してしまうと2度目が億劫なので今後、リピーター用の更なる工夫は必要になってくるんだろうなぁ…と感じる
例え「ラーメンが美味しかったからもう一度食べたい!」と思っても、もう1度あの長いセレモニーを聞くのはちょっと…と思うのだ
既に一度歩いた道をもう一度ただ歩くのは苦痛だし…というワケでリピーター用のプラン待ってますよ‼︎
- おつゆとろろ(おみや) ¥500円
- 徳用塩昆布(おみや) ¥650円
- ぽて昆(おみや) ¥500円
- 昆布らぁめん ¥1152円 x 2 = ¥2304円
- 合計 ¥3954円
まぁ、はっきり言ってコト消費的な側面で考えると安いとさえ思える料金設定だと思います
デートとかにも洒落ててピッタリだし、特別な時間…2人で新しい状況を共有出来るし美味しいし…
オススメです( ˘ω˘