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アメリカンスナイパー【まるでドキュメンタリーのような描写の実話を元にした戦争映画】

この映画はフランス行きの機内上映で見たのですが、エールフランスの機内エンターテイメントシステムは基本日本語吹き替えしか無いので、改めて自宅で英語音声で観なおしてみたエヂです。⎛´・ω・`⎞

何の予備知識も無しに半ば時間潰しのために観て、良作と出会う…という機内上映で良くあるアレです。

洋画は吹き替えだとイメージ変わっちゃうんですよね。やっぱり俳優さん本人の声が聞きたい。

引用 映画「アメリカン・スナイパー」オフィシャルサイト https://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/

ノンフィクションを元にした戦争映画

この映画はイラク戦争で4度の派遣を経験し、160人以上の敵兵を狙撃したエリート部隊「ネイビーシールズ」所属のクリス・カイルの実話に基づく物語。

イラク武装勢力に「ラマーディーの悪魔」と呼ばれるまでになった男、クリス・カイルを演じるのはアメリカの男前像を体現した男、ブラッドリー・クーパー。(ハング・オーバーのフィルを微塵も感じさせないのは見事)

このブラッドリー・クーパーみたいなザ・アメリカみたいなヒーロー像って、時代と共に移り変わって行く気がしていて、前はケビン・コスナーがその役を担っていたのだと勝手に思っております。

因みに監督はクリント・イーストウッドです。

アメリカン・スナイパーのあらすじ

テキサスの田舎町でカウボーイを目指し、地味ながら幸せな生活を送っていたクリス・カイル。

ここで生まれて、ここで馬や動物達と暮らし、ここで死ぬ…。

そんな当たり前の日々を弟と過ごすクリスはどこにでもいるごく当たり前のアメリカの若者だった。

そんなある日、彼はタンザニアとケニアのアメリカ大使館が爆破される報道を目にします。

子供の頃から父に「弱い人を守る男になれ!」と言われてきたクリスはその正義感から、30歳という遅咲きながら米海軍特殊部隊「ネイビー・シールズ」に志願。

苦しい訓練の末、無事入隊を果たしたクリスはイラク戦争の最前線へとその身を投じる事になる…。

アメリカを護るため、恋人とお腹の子を護るため。

クリスに与えられた任務は仲間を護る事。クリスは狙撃において非凡な才能を発揮し、狙撃手として仲間を護っていく。

そんなある日、敵陣で子供とその母親が対戦車砲を手に特攻…それを見つけたクリスは子供に照準を合わせ引き金を引く…。

やがて、徐々に戦闘が激しさを増して行く中、敵狙撃兵ムスタファとの戦いや、仲間の死、悲惨な戦争の最前線の景色は徐々にクリスの心を蝕んで行き…。

あなたは戻ってきたけど、あなたの心は帰って来ていない…。

妻にそう言われ、アメリカに帰国しても結局は戦場に舞い戻ってしまうクリス。

宿敵である敵狙撃兵ムスタファを倒した時、クリスの中で何かが終わったのか、彼は彼の心と共に国に戻る決心をします。

この映画が伝えたい事

この映画が訴えたい事は、160人もの敵を狙撃したヒーローとしての姿では無く、宿敵ムスタファとの戦いでも無く、どこにでもいる普通の男性が、戦争を通して精神を病んでいく戦争の悲惨さだと思われます。

アメリカに戻っても普通の日常に馴染めず、点いてもいないテレビを眺めたり、急に音に反応したりする…徐々におかしくなっていくクリスの描写は引き込まれてしまいます。

これ系映画って割とあって…。

古くはディア・ハンターとか7月4日に生まれてとかですかね。

ただ、この作品は舞台がイラク戦争と、まだ記憶に新しい頃の事でありながらも結局は先の2作品と同じように精神を病んでいって…みたいな感じになっちゃうので、やっぱり戦争ってものが近代になっても何も変わらないという事が解ります。

最後まで何か救われない感じですが、思えばクリント・イーストウッド監督の作品って、テーマが思いせいか後味悪いやつが多いかもしれない…。


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