肉ッ!!食べずにいられないッ!!部類の肉好きである私。熟成肉の「炭火焼き」と聞いて美味しく無いワケが無いと、この日はお昼ご飯を軽めにしていそいそと向かったのがメッシタ パーネ エ ヴィーノさん。
どうもエヂです。⎛´・ω・`⎞
四条烏丸って場所は私のホームであり、私が一番ウロウロしている場所なのですが、そんな四条烏丸に熟成塊肉の炭火焼きを食べる事が出来るイタリアンがあります。
因みに店名のメッシタ パーネ エ ヴィーノというのはメッシタ(Mescita)という古いイタリア語の「酒場」とパーネ エ ヴィーノ(Pane e Vino)「パンとワイン」と読んで、「パンとワインの酒場」って事みたいです。
ロケーション
四条烏丸の交差点を烏丸通り沿いに北に歩き、最初の通りである錦小路通を西に…。最初の十字路を通り過ぎ更に歩くと南側に店舗があります。
この辺りは細い路地を入った場所に美味しいお店があったりして凄く面白い場所です。四条通り程の喧騒も無く、まぁどちらかというとオフィス街でありながらも隠れ家的な飲食店も多くひしめき合う場所になります。
予約がないと入れないので注意!
このメッシタ パーネ デ ヴィーノさんは基本的に前日までの予約のみの営業で、予約も1日最大4組までと決まっています。
熟成肉の炭火焼きを味わうためにはまず予約から…。( ˘ω˘
店内は広くは無いけど予約した4組だけが過ごすには丁度いいスペース。何か隠れ家的な感じで居心地は良いです。
そして中に入ると何故に1日4組なのかは直ぐに解りますが、このお店なんと店長さんワンオペで運営されております。つまり注文を聞くのも説明をするのも調理するのもワインを持ってくるのもお会計も全部店長さんがやっているという事です。ナルホド…これは4組まで…って理由が良く解りました。
メニューにも追加は時間が掛かるよ!って事と、可能であれば最初に全部まとめてオーダーして欲しい!という注意書きがあったりします。
お店の売りは「サカエヤさんの熟成肉」!
お店の前にも「サカエヤさんの熟成肉炭火焼き」と書いてありますが、この「サカエヤ」さんは枝肉(牛を割っただけの肉の塊)を貯蔵する枝庫と、熟成させる熟成庫を持つ昔ながらの製法を踏襲する精肉店のようです。(その昔…いいお肉屋さんが冷蔵庫の中で枝肉を熟成させているのを拝見した事があります。)
そしてやっぱり熟成肉が売りと言うことで、肉を中心にメニューを組み立てさせて貰います。
肉を中心にしたイタリアン…ってまさに私が大好きなフィレンツェのスタイルなので凄く親しみやすい。
この日は牧草飼育の国産熟成肉のミスジと穀物飼育の国産牛のランプを150グラムづつお願いする事に。
肉が主役なのでもうパスタとかは無しで…。ただ、玉ねぎの炭火焼きは気になったのでオーダーして、アンチョビ好きに刺さるキノコのアンチョビマリネもオーダー。
焼ける肉を眺めつつ前菜とワイン…( ˘ω˘
今回はテーブル席でしたが、首を伸ばせばキッチンで肉が焼けるのは見えます。カウンターだったら目の前で肉の炭火焼きの調理を見る事が出来るんだなぁ…。
いい匂いを嗅ぎつつ、イタリアの赤を頂きます。
肉は一気に焼かないで、焼いては休ませ…焼いては休ませ…って感じです。提供までの目安は注文から40分だそうです。
ここは気長にいきましょう!
先ずはキノコのアンチョビマリネから…。
ちょっとキツめのビネガーとアンチョビが美味しいワインに合う冷たい前菜。
酒飲みには刺さるな…。( ˘ω˘
続いて玉ねぎの炭火焼き。
香ばしい香りです。炭火で外は真っ黒、中はホクホクに火を入れた玉ねぎは凄く甘い。もうこんなのメニューに見つけたら頼むしかない気がする。
子供の頃は嫌いでしか無かったあの玉ねぎを塊で食べたいと思う日が来るんです…。( ˘ω˘
上に乗っかってるのはとうもろこしとチーズのソースです。とうもろこしの甘みとチーズのコクが味に奥行きを持たせてくれる気がする大人の階段上る一品…。
熟成肉の炭火焼き登場!
いよいよ真打ち、熟成肉の炭火焼きの登場です。
今回お願いしたのは牧草飼育の国産熟成肉のミスジと穀物飼育の国産牛のランプを150グラムづつ。
表面はカリッ…っと、しかし中はレアというベストな状態は炭火焼きならでは!2種類のお肉を順番に頂きます。
ここで別のワインをオーダー…。
肉には赤が合う…。( ˘ω˘
肉を食べてワインを飲み…また肉を食べてワインを飲む…。塊肉と一緒に味わう赤のまぁ美味いこと美味いこと…。( ˘ω˘
個人的には穀物飼育の国産牛よりも牧草飼育の国産熟成肉の方が好きだった…という意外な展開に…。穀物飼育の熟成肉の方が甘味があった気がするが、肉本来の味わいは牧草飼育の牛の方があった気がする…。しかし、四条烏丸であの雑味の無い味に会えるとは意外だった。
あ…!これ、イタリアのビステッカと同じ味がする!
これはまごうことなき炭火で焼いたあのイタリアで食べるステーキと同じ味わいだと思う。
例えば、アメリカの熟成肉ステーキ店と言うと、ウルフギャング、BENJAMIN STAK HOUSE、OLD HOMESTEAD STEAK HOUSEとか色々出てきますが、あれらは「脂を美味しいとする文化」の上に立っているのでオーブンで皿毎900度とかの温度で一気に焼き上げ、更に提供時に皿を斜めにして滴る肉汁と脂をステーキに回しかけながら提供されます。
これって同じステーキでも全く違う味になるんです。私は炭火焼きの方が断然美味しいと思うんだけど、これもまた人それぞれなんですよね…。
この肉の奥深い世界よ…。牧草飼育熟成肉というワードに出会ってしまったのは大きな収穫だったかもしれない…。( ˘ω˘
参考までにお会計(2人分)
肉、肉、ワインのコンボはやっぱり結構な数字を叩き出してしまいます。
お会計は2人で18,690円でした。
- 熟成肉150グラム 4170円
- 熟成肉150グラム 4320円
- ワイン5杯 5500円
他にも色々とオーダーしてますがやっぱり肉とワインだけで結構いってます。4杯以上飲むならフルボトルでお願いした方が良かったかもしれないな…。
やっぱり日本で熟成肉ってなるとそこそこしますね。でも、ここじゃないと食べられない熟成肉の炭火焼きは凄く美味しかったです。さすがは2022年ミシェランピグブルマンガイド掲載店!ここはお腹を空かせてガッツリ行くのがいいかも。
ハレの日とかにオススメです。