アメリカ人が大好きなゾンビと言えば、正気を失い、彷徨いながら生きた人間を探して噛みつき、そして噛まれた人間がまたゾンビになる…
どうもエヂです⎛´･ω･`⎞
「28日後（英題28DAYS LATER）」は2002年イギリス製作のゾンビ映画なんだけど、もう各種サブスクからは姿を消しており、視聴するにはレンタルビデオ屋に行くしか無いやつなんだ
あらすじ
物語は医療科学研究所が過激な動物愛護団体に襲撃されるところから始まる
彼らは実験用に飼育されているチンパンジー達を正義の名の下に解放する事を目的にしていたが、医療科学研究所の職員らは「このチンパンジー達はウイルスに汚染されているから檻を開けてはいけない！」と警告…しかし、抵抗も虚しく檻は開けられ、凶暴化したチンパンジーによって動物愛護団体のメンバーが噛まれてしまう
噛まれたメンバーはほんの僅かな時間で正気を失い、次々と仲間を襲い、噛まれた人間がまた凶暴化…瞬く間に研究所はパニックに陥る…
やがて、研究所の襲撃により外部に流出したウイルスは瞬く間に蔓延し、ロンドンはゴーストタウンと化した…
そして、ウイルスの感染拡大から28日後、メッセンジャーのジムは寂れた病院のベッドで昏睡状態から目を覚ます…
ジムは変わり果てた外の風景に呆然としながら、人気のない街をさまよい、ようやく教会に入るが、そこで彼が目にしたものは正気を失い襲い掛かってくる感染者の姿だった…
超B級ごった煮作品
この映画は所謂、B級作品であり、2002年と比較的新しい映画ながら非常に古く見える…というか、チープさが垣間見える作品なんだけど、製作費は$800万ドルとそれなりに掛かっていて、興行収入も$8271万ドルと悪く無かったりする謎作品
主人公が目覚めたら病院のベッド、噛まれたらゾンビになる、街はゾンビだらけ、ソンビは人を見つけたら襲いかかる、ソンビは昼間はあんまり活発じゃない、仲間になった人がゾンビになる、、生き残っている軍の放送をラジオでキャッチする、女が男に狙われる、スーパー見つけたらはしゃぐ…と、もうゾンビモノというかパニックムービーのエピソードがてんこ盛りであり、これで映像がもうちょっと綺麗だったなら…という惜しい作品
散りばめられたエピソードの数々は後の映画にもきっと…ぃゃ…考えてみたら、この作品が数々のゾンビモノやパニックムービーから影響を受けただけか…
それは例えば、1987年に公開された「Dawn of the Dead（リンクはリメイク）」や、1976年に連載が開始されたさいとうたかを先生の漫画「サバイバル」なんかを見てみても似たようなエピソードだらけなんだ…
この映画が公開された僅か2年後に公開された「Dawn of the Dead」のリメイク版の出来と比べると、この「28日後」はカメラワークから構図から何から酷いものであり、「Dawn of the Dead」を観ているとこの酷さが時代のせいでは無いのが良く解る…
一番怖いのは人間だった…系
この映画はゾンビ映画ではあるんだけど、実はゾンビはあまり登場しない、ゾンビによって壊滅させられてしまった世界の人間間の争いや助け合いみたいなのがメインになっていて、お話としては「ウォーキング・デッド」や「The Last of Us」を思い起こさせる感じなんだ
誰が言ったか知らないけど、「ゾンビより怖いのは人間さ…」ってやつなんだけど、かつては統率されていた軍ももう助けが来ない事からだんだんと独裁者の私兵と化していき、指揮が低下して女を求め…みたいな…分かりやすいやつ
ちょっとほんわかしたエピソードを入れたと思ったらその人はゾンビになって死ぬ…とか、主人公といつの間にやら愛し合いだしてしまうヒロインも居るし、部隊の中でゾンビ化した仲間を鎖に繋いでいるのを見たら…もう解るよね…？みたいなエピソードがてんこ盛りで、面白いのは面白い
この作品のダメなところは序盤であり、何が起こっているのか良くわからないカメラワークと、ただゾンビであるという一点だけを使ってビックリするような演出や効果音だけで序盤をやり過ごしてしまった事にあるような気がする…
中盤から後半にかけてはまぁまぁ面白くなるからね（中盤から後半にかけてはあまりゾンビが出てこなくなる）
しかし、この手のゾンビ作品の「◯◯の方に安全な場所があるらしい…」とか、「飛行機が飛んでる！」とか、そういう系のベタな演出…キライじゃ無いんだよなぁ…って、痛感しますねw
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