ガンダムの中ではZガンダムが一番好きなのですが、その昔は所謂、一年戦争のガンダムと逆襲のシャアにしか興味が無く、その当時良く一緒に遊んでいたガンダムバカの友人に勧められて全話をテレビから録画したビデオ(CMがカットしてあったw)を借りて観てすっかりハマってしまい、今ではガンダムと言えばゼータになるに至った…という歴史を持つエヂです⎛´・ω・`⎞
ゼータガンダムというシリーズを解りやすく言うと、正統派の続編で真面目でシリアス… 人が死ぬ暗い描写が多く、戦争の負の部分にフォーカスしながら、ファーストで活躍したキャラが総出の凄く豪華なヤツ…って感じでしょうか
シリーズ通して最高に解り難い設定でもあるので、ある程度の世界観の勉強が必要…というフロムゲーのようなガンダム…それがゼータガンダムです
引用|機動戦士Zガンダム星を継ぐ者公式サイト http://www.z-gundam.net/z1/index.html
新旧の作画が入り乱れて進行する
この劇場版「機動戦士ガンダム 星を継ぐ者」はテレビ版「機動戦士ゼータガンダム」をリメイクして劇場版に仕上げた作品であり、3部作の最初の1作目である
ただ本当の事を言うと、このゼータガンダムというのは3部作なんかで収まるボリュームでは無く、ガンダムUCくらいの規模でやってもいいくらいだったのだが、大人の事情でこういう形になってしまった…_(┐「ε:)_
そして最大の特徴はテレビ版の絵をデジタルリマスターし、且つ、完全新作カットを多数入れた…という文字にしてしまうと何だかマイルドなんだけど、実際は酷いもんである…
デジタルリマスターとは、過去の映画や音楽などを、最新のデジタル技術を用いて、再度マスタリングを行う作業のことである
ウィキペディア
因みに映画の「顔」であるメインビジュアルは新たに書き起こされた綺麗な絵である…
テレビ版ゼータガンダムの放映は1985年3月…そして、劇場版ゼータガンダムの公開は2005年5月28日…
実に20年の月日が流れているワケであるが、その作画は如何にデジタルリマスターしようがせいぜいノイズが取れる程度でしか無く…そこに新たに2005年の美麗な絵が入るとなるとどうなるか…
あっ!!新しい絵や!!キレイや!!
ずっとこの絵がええわ!!
あなたが落としたのはこの綺麗なガンダム?それとも…
綺麗な方!綺麗な方!!
と、いうのが実際のところなのだ…
もう反論の余地が無いくらいに新旧の作画が違い過ぎて、一体なんでこうなった…感が半端無いのが今でも解る…_(┐「ε:)_
これに関しては恐らく予算の関係なんだろうな…って感じしかしないし、全編デジタルリマスターならまだしも、要所要所で新作カットが入る…というのが今見ても本当に不自然になっているが、これも大人の事情というヤツでやむなし…
そう…万人受けしない「ゼータ」というお題にプロデューサーはそこまで張れなかったのだ…⎛´・ω・`⎞
でもそれは正解で「機動戦士ゼータガンダム星を継ぐ者」の興行収入は結局、8億6200万…
でも実は逆襲のシャアだって11億円くらいなのだが、なぜだかククルスドアンの島は3億円だったり、閃光のハサウェイは22億とかで、特に最近、解せない部分が多いのがガンダムの興行収入だったりする…
ガンダム素人には理解不可能な背景
アタシ思うに「ゼータガンダムが好き!」って人は恐らく、立派なガンダムオタクである
それくらいこのゼータガンダムというシリーズはガンダムの世界にどっぷりと浸らないと理解出来ない設定がグランドにある
先ず第一に、過去作であるファーストガンダムへの造詣の深さは必須…
かつてのホワイトベース隊のその後…みたいな顔も持つゼータガンダムを観る上で、アムロ・レイは無論の事、カイ・シデンやハヤト・コバヤシ、フラウ・ボウやブライト・ノア、ミライさんが出てきた時点でそれぞれに説明の必要が無いくらいの知識は必要である
実は元々、地球連邦軍だった組織なのに、地球生まれのエリート思想が先鋭化してしまったティターンズと、そのティターンズのやり方に反対する反地球連邦運動のエゥーゴに別れて内戦が始まった…というのがこのゼータガンダムの世界であり、後半になると更にここにジオン残党軍であるアクシズが加わってくる…というのがベース
もうここまでの説明で、ちょっとアニメとか漫画が好き!って程度の人は付いてこられない事が解ると思う
そう、ゼータガンダムファンは所謂、otaku (hardcore fans)である
だからアタシもちょっとややこしい人である…という事は自覚しているのだ…⎛´・ω・`⎞
Almost Japanese think negatively of people when they find out they are hardcore Gundam fans.
殆どの日本人はガンダムオタクに対してネガティブな感情を持つ…_(┐「ε:)_
それ、アタシの感想ですよね?
神掛かった名セリフの宝庫
このゼータガンダムのもう1つの特徴はそのキャラクター達の神掛かったセリフ回しである
各キャラクターの内面が描かれる事が多いゼータガンダムは名言と呼ばれるセリフが非常に多いのも特徴だと思う
凄く有名なところで行くとクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)が息を吐くように名言を繰り出してくれる
引用|機動戦士Zガンダム星を継ぐ者公式サイト http://www.z-gundam.net/z1/index.html
新しい時代を作るのは、老人では無い!
クワトロ・バジーナ27歳
このセリフは非常に有名(アタシの中で)であり、27歳の自分を老人を言ってのけるクワトロ氏がキツい…
だが、アタシ的には別のセリフの方が好きだったりする…
ここはスペースノイドの言う事を聞け!
クワトロ・バジーナ27歳
このセリフの説得力…(もう何人かついて来られなくなっているのは承知)
被弾しつつも「地球に降下できます!」というエマ・シーン中尉を思い止まらせるためにクワトロ大尉が言い放ったセリフ…こんなの言われたら止めるしかないだろ…って思える説得力がこのセリフにはあった…
魅力的なキャラクター
美形でも何でも無く、女の子のような名前と、女の子のような髪型をした主人公カミーユ
恐ろしく強運で嫌なヤツながら、それはティターンズという組織に染まっていたからであり、後半はその内面に物凄く強い上昇志向と不器用さを併せ持ったただの普通の男である…という事が逆に親近感を感じさせるジェリド・メサ
その佇まいからセリフからいちいち最強のラスボス感を漂わせるパプテマス・シロッコ
最高にわがままで生意気+ムカつく子供枠、カツ・コバヤシ
随分肝を舐めたな…!と思ってしまう程、おちゃらけた感じが抜けて、ちょっと嫌なヤツ感を感じさせつつも、仕事が出来る雰囲気で押し通せるようになったカイ・シデン…等、ゼータガンダムに出てくるキャラクターというのは非常に魅力的なのだ
因みにアタシが個人的にお気に入りなのはブラン・ブルターク少佐
引用|機動戦士Zガンダム星を継ぐ者公式サイト http://www.z-gundam.net/z1/index.html
ニュータイプでも無いのに、ニュータイプと同等に渡り合い、2機+1人を相手に立ち回る腕と、単発単発のセリフ力と自信過剰さが魅力
因みにこの人、部下からも慕われていたらしい…
しかし、ジェリドといい、ブランといい、あまりにもあっけない最後は何かやっつけた感を感じる程に悲しい…( ˘ω˘
未鑑賞なら先にテレビ版を見るべし
ファーストは見た事あるけど、ゼータガンダムは見た事無いからこれを機会に見てみるか…って人がもしもいたとしたら、「テレビ版を先に観た方がいいですよ」と伝えたい
理由は劇場版はただでさえややこしいゼータのストーリーを壮絶にカットして、かなり強引に短くしているためその全容が解らないと思うから…である
テレビシリーズは全50話なので全部で25時間…
これを95分、98分、99分の合計4時間52分で語るワケなのでちょっと無理があるのも解るかと思う
劇場版とテレビ版には少しの違いがあるし、特にラストは全然違うんだけど、それはテレビ版を観てからでも全然楽しめるので、ここはヤングアダルトの言う事を聞いておけ!
というワケで…まずはテレビ版…( ˘ω˘
アマゾンプライムとかネットフリックスとか、サブスク入れている人は直ぐに観られちゃうので是非…