映画

ザ・サーペント

「家族間でのアカウント共有をやめるわw」とかいう超重大で間違った決定をしてしまい、何かと話題のNetflix

このニュースが流れる前から独占ドラマ「ザ・サーペント」を見始めていて、毎日1エピソード…と決めて毎夜毎夜、視聴を楽しみにしていたのですが、一昨日とうとう最後まで観終わってしまい、軽い「ザ・サーペント」ロス状態のエヂです⎛´・ω・`⎞

Netflixに関しては以前からアカウントの共有をやめるんじゃないかっていう説が実しやかに囁かれてはいましたが、会員数が伸び悩んで来た今、とてつもなく大きな賭けに出たな…という風に見えます

既にアカウント共有をやめた国もあるようで、今のところ結果は半々…つまり、離れた人もいれば、家族分のアカウントを作った人も居る…とかいう話ですが、これを日本でやったらぶっちゃけ殆どの人が離れると思う…⎛´・ω・`⎞

だってAmazonとかHuluとか他の動画視聴サービスはそんな事してないし、Netflixオリジナルドラマが観られなくなる…という魅力って家族分のアカウントを作る程…では無いんですよ

ただ、一部でアカウントを家族外でも使い回ししてしてる人も居るんだろうな…ってのも想像出来ますし、アタシも義理の親戚からお願いされた事ありますからね(垢BAN喰らうような事するのはイヤだと断った)

Netflixが今度どうなるのか…Netflix側からしても大きな大きな賭けだと思うので、お手なみ拝見…ってところですかね

引用:Netflix|https://www.netflix.com/title/80206099

で、「ザ・サーペント」ですが、ノンフィクション…つまり実際にあった事件を題材にしてドラマ化した作品になります

状況証拠と結果から犯人達の動きや会話を想像してドラマ化した…ってところですが、これが中々面白い…

あらすじ

時は1970年、舞台はタイランドにあるヒッピー達が寝泊まりするカニットハウスというホステル…

カニットハウスは西洋から来たヒッピー達で賑わっており、このホステルを切り盛りするのがアジア系フランス人のアラン・ゴーティエ

引用:Netflix|https://www.netflix.com/title/80206099

実はアランにはシャルル・ソブラジという本名があるのだが、カニットハウスではアラン・ゴーティエとして、宝石商を生業にしながら巨大ホステルでヒッピー達に宿を提供するという…表向きは何処から見ても魅力的で優しい好青年であり、ヒッピー達はアランの好意に甘えてカニットハウスでの日々を楽しく過ごしていた

しかし、やがてヒッピー達の失踪事件が発生…

消息を立った2人のオランダ人の事件を追って動き出すオランダ外交官と、ヒッピー達を飲み物に混ぜた薬で弱らせながら殺害し、金銭や身分まで奪いながら生活をするサイコパス、アラン・ゴーティエとその仲間達の犯行から逃走、逮捕劇までを描いたノンフィクションドラマ

全8話と非常にコンパクト

海外ドラマ…と聞いてアタシが気にするのが全部で何話なの?って事だったりして…

これ、海外ドラマあるあるだと思うんですけど、シーズン1〜シーズン8まで!全部で40話以上あるねんで!!とかいうドラマは途中で話が脱線してあらぬ方向に向かってしまう可能性があったりして非常に心配…

シーズン◯◯までは面白かったのになんでや…みたいなのは何度もくらってますし、この歴史は古くはツイン・ピークスからの伝統芸でもあります

あのウォーキング・デッドだってそうだし、エックスファイルなんかもその最たるやつであり、解りやすくいうと海外ドラマは終わらせたく無い謎の力によって、途中からドラゴンボール状態に突入しがち…なんです

その点、このザ・サーペントは全8話と非常にコンパクトであり、最初から最後までブレない展開がとても面白くて飽きないのが魅力

しかしながら、逆に言うと割と簡単に終わってしまうのでちょっと渇望感みたいなのは感じてしまいますねぇ…

配役がとても魅力的

アラン・ゴーティエ役のタハール・ラヒムさんについてアタシはこのドラマを見るまで知らなかったのですが、何処となくアジアンテイストを醸し出す…キアヌ・リーブスのような感じといいましょうか…

引用:Netflix|https://www.netflix.com/title/80206099

細身なんだけど筋肉はあって、ピッタリとしたパンツに胸元が開いたシャツにティアドロップ型のサングラス…というミステリアスでありながらセクシーな雰囲気がこの感情移入し難いアランというサイコパスと見事にマッチ…

アランに陶酔して、パートナー役を務める間に自分自身もいつの間にか犯行に加担する事になるマリ・アンドレ(モニク)役にジェナ・コールマン

まぁ、この人が綺麗なんだ…

西洋人にたまにいる「お前妖精か!」みたいな雰囲気

70年代のファッションを着こなし、何処か強そうな眼が印象的

アランの右腕アジェイを演じるのはアディシュ・エディレウィーラ

アランの命令で犯行を実行する汚れ役をこなしますが、徐々にモニクと敵対するようになりアランに彼女の排除を提案するようになる

オランダ君こと世間知らずの善人オランダ外交官ヘルマン・クニッペンバークを演じるのはビリー・ハウル

最初の方はアランにいいようにやられますが、やがて色々な人の協力を経てアランを追い詰めて行きます

情に訴えながらどこまでも正攻法と足で稼ぐ正義の人ながら、正義が過ぎるあまり、最後は家庭をも犠牲にしてアランを追うようになってしまう…

現在、過去が激しく入り乱れる

このサーペントの演出の1つに、頻繁に過去に話が飛んでアランが実際に犯行を犯すシーンが描かれる…というのがあるのですが、これは刑事コロンボを始祖とする、日本でも古畑仁三郎なんかでお馴染みになった演出を更に昇華させたやつです

引用:Netflix|https://www.netflix.com/title/80206099

最初から犯行を見せておいて、その後の犯人の姿を見せるのでは無く、「コイツがやったのかな…」と予想させておいてから実際の反抗の様子を見せたり、生い立ちの謎を小出しにみせたり…と、かなり効果的に使われており、この演出のお陰でかなりテンポが良く、話に引き込む上でもいいアクセントになっていると思います

事実は小説よりも奇なり…と言いますからね…こういうノンフィクション作品はリアリスティックで時に想像の産物以上に面白いし、変に物語が引っ張られて脱線しない…ってのは魅力かもですね


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