映画

孤狼の血【役所広司さんの余裕と演技で成り立つ空気感】

昔は日本映画ってあまり観る事がなかったんだけど、最近はアメリカ映画のみならず、日本映画も含めて良さげな作品を探して夜な夜なサブスクを徘徊しているエヂです⎛´・ω・`⎞

孤狼の血は最近観たワケでは無いんだけど、定期的に観直したくなる作品だったりして、実は先日も観返したばかりなんだ

どんな映画でも…そして面白い映画程2回、3回と観直す事で小さな発見があったりするのが面白くて観た映画を2度も3度も観直す事があるんだけど、やっぱり映画としての魅力が無いとそれも出来ないので、やっぱりこの映画は面白いんだと思う

あらすじ

時は昭和63年…

物語は新米刑事の日岡秀一(松坂桃李さん)が呉原東署二課暴力団係(通称マル暴)に赴任するところから始まる…

引用:東映公式サイト|https://www.toei.co.jp/movie/details/1209310_951.html

日岡は、捜査のためには手段を択ばない凄腕ベテラン刑事、大上章吾(役所広司さん)の下に付く事になり、荒っぽい大上の捜査に巻き込まれるような日々を過ごす

その頃、日岡が赴任した広島の地方都市、呉原市では14年前の大規模な香草をきっかけに真っ向から対立するようになった小谷組と五十子会の対立が激化しており、冷戦さながらの一触即発の睨みあいが続いていた…

そんな中、五十子会の下位組織である加古村組のフロント企業に勤める上早稲という金庫番が行方不明になるという事件が発生

大上はカタギに手を出したのは五十子会だと考え、これを機に五十子会を壊滅させようと目論む

最初は大上の暴力的な操作や、暴力団から金銭を受け取る大上のやり方に疑問を感じた日岡は、上層部から言われるがままに大上の行動を報告、大上のやり方に意義を唱える

しかし、やがて大上のそれらの行動は全てこの2大抗争の力関係を維持し、大きな衝突を防ぐために奮闘しているのだ…という事に気付き、日岡は自身の考えを改め、次第に2人は絆を深めて行く…

しかしそんなある日、大上に関する重大な疑惑が浮上して…

役所広司氏の存在感

この映画は役所広司さんが主役の大上章吾を演じている…というこの一点で、完成していると言ってしまっていいくらい、役所広司さんが映画を引っ張っている

優しく頼りないオジさん、真面目なオジさんのイメージが強い同氏なんだけど、今作では強面のヤクザを手なずける暴力刑事を演じており、もちまえの優しさ…みたいなのが見え隠れする雰囲気があるだけにさぁ…どうでしょ…とか思ったんだけど、見初めて直ぐにガミさん(大上)になっているのを見て、流石…というか、関心したんだ

実は、この映画には「LEVEL2」と題した続編があって、そちらは松坂桃李さんが主演で、鈴木亮平さんが共演…と、まぁ豪華なんだけど、その実、全てをただ鈴木亮平さんに乗っけた感があり、逆に役所広司さんの作品を引っ張るチカラ…存在感を凄く感じてしまう結果になってしまっている

迫真のバイオレンス

ヤクザ映画と言えば暴力描写が切って離せないのは言わずもがな…で、やるならやるでやはり迫真の演技でお願いしたいなぁ…と思うんだけど、その点においてこの「孤狼の血」はかなり迫真のバイオレンス描写がされてるんだけど、これが白々しく無くて凄く良い点だと思う

引用:東映公式サイト|https://www.toei.co.jp/movie/details/1209310_951.html

脇を固める俳優陣も真木よう子さん、竹野内豊さん、嶋田久作さん、滝藤賢一さん、石橋蓮司さん、江口洋介さん…と豪華な面々で、グロ描写は多少あるけど、ただ銃を撃ってコロス…って感じでは無く、痛そうな描写が多いのが印象的

物語も非常に深い話になっていて、ちゃんと全部を理解するには2回、3回の視聴が必要なんだけど、中々に面白いお話であり、途中からは暴力描写を忘れる程ストーリーに引き込まれる

そして、更に印象的なのが、このな男臭いバイオレンスの原作者が女性(柚月裕子さん)である…という点なんだけど、この作品には女性が深く関わり合っているので、そっち目線から観た世界なのかな…なんて解釈してます

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