12月も中旬に差し掛かり、クリスマスの声が聞こえる頃になると、毎年きっちり耳がちぎれそうな寒波がやってくるもので…足の先から冷たいこの季節…身体の内面から温めるスープとか汁物が美味しい季節が本格的に到来致しました
どうもエヂです⎛´・ω・`⎞
寒さをしのぐ食事…ってなるとやっぱりスープとか、うどん、ラーメン、蕎麦やなんかの汁物が思い浮かびますが、豚汁とか粕汁とか…味噌系も凄く美味い…
そして京都は四条烏丸に「ぶたじる定食」なるランチを出してくれるお店がある…という噂を聞いて「にこみや岳」さんを訪ねてみました
ロケーション
最寄駅は京都市営地下鉄の「四条駅」と、非常にアクセスしやすい立地ながら、ちょっと喧騒からは離れているので比較的静かな場所だったりする…という穴場的ロケーション
四条烏丸から錦小路通りを西に入りそのまま真っ直ぐ…膳處漢ぽっちりさんの前を通り過ぎて更に西へ…
新町通りを過ぎると左手に「にこみや岳」の暖簾が見えてきます
夜は居酒屋さんみたいで、どちらかというとそちらが本業みたいですが、この「ぶたじる定食」は人気があるみたいで、12時前になると、お1人様からカップルから、次々とお客さんがお店に入っていきます
趣のある店内の様子
お店は所謂、「京町屋風」ってやつですね
外から見ると完全にそれですが、最近はこういうお店が凄く増えた…というか京都市内にはこういう外観の家やお店が多いので京都住みからするとこれが普通…というか、おばあちゃんの家…って感じでもあります
他府県の方からするとどうなんでしょうか?逆に興味があります
店内は入って直ぐの玄関で靴を抜いて、ガラス戸を開けてこあがりにあるちゃぶ台に座る…って感じ…
でも奥の方はカウンターもあったりして、入り口から見てるより中は広い感じ…
夜はこの感じの中で飲むワケですね…
これは夜も雰囲気いいかもしれませんねぇ…
テーブル席が4つとカウンター席が7席くらい?
決して大きなお店ではありませんが、行き届いたサービスが受けられそうな広さ…ってところでしょうか
ランチは11時30分オープンで13時30分まで…と、実は凄く短いので注意が必要です
11時30分のオープン同時入店ならスムーズに入る事が出来ます
今のところ予約は不要みたい
ぶたじる?とんじる?
入り口にも「にこみや岳 女将の ぶたじるとめし」と書かれている通り、ランチ営業のメニューは潔く3品のみ!
- ぶたじる定食 (¥650円)
- ぶたじるうどん (¥600円)
- ぶたじるうどん定食 (¥850円)
迷う必要も無くていいですね
取り敢えず初見なので「ぶたじる定食」を頂く事にします
外の寒さの中、「ぶたじる」の文字は心に響くものがありますねぇ…
因みに「ぶたじる」ってのは所謂「とんじる」ってやつの事であり、この呼び名は地方によって変わるようで、九州の人は「ぶたじる」が多く、関西から関東までは「とんじる」なのに、北海道まで行くと再び「ぶたじる」勢が増えるらしいという…日本の最北端と最南端だけが「ぶたじる」と呼ぶようですが、京都でも「ぶたじる」「とんじる」両方通じます
どちらかというと京都では御年寄りが「ぶたじる」派なのではなかろうか…というのはアタシの勝手な感想です
ぶたじる定食
程なくして運ばれてきた「ぶたじる定食」
第一印象は「えっ?これだけ?」なのですが…ちょっとじーっと見ていると必要なものは充分あるんじゃないのかこれ?と思い直せる
何となく「まんが日本昔話」に出て来そうなこの…古き良き感…
先ずは豚汁を頂いてみると、凄く具沢山で素朴な印象ながら、豚が美味い…
ぁぁ…こういうのでいいだよ…って思える
しかしながら、豚は凄く味があるのでスーパーのアメリカ産切りおとし…とかでは無く、国産の豚肩とか…そんな感じなんじゃないかな…っていうのもアタシの感想なんですけど…
でも、豚は味がするのでいい豚ですよ
そして麦とか穀物が入ったご飯も美味しい
豚汁ってご飯のおかずになるんですよねぇ…
豆腐とご飯…大根とご飯…小芋とご飯…そして豚肉とご飯…
どれもこれも凄く合うんですよ…
そして小鉢に入ったごぼうの炊いたやつと、たくあんも凄く美味しく、ご飯に合う…
必要なものは全部お盆の上に乗っていた…そんな感じ( ˘ω˘
地味なんだけど凄く破壊力のある定食であり、何と言うかちょっとノスタルジックな感傷に浸れちゃう
日本人の魂に直接訴えかけてくるような素朴な定食…おススメです