思えばこのカテゴリーで記事を書くのは本当に久しぶりなんだけど、別の記事を書いていて、そういえばあんな事があったなぁ…と旅のおもひでを思い出す機会があって…一瞬、その記事中にエピソードを書いてやろう…と思ったんだけど、考えてみたら結構長い話だし、別記事にした方が面白かろう…と思い立って今回久しぶりに「旅のおもひで」を更新しているエヂです⎛´・ω・`⎞
過去、20年程に渡って海外をウロウロして来たんだけど、実は多分…意外とトラブルは少ない方で…何か他の方に話を聞いていると、海外でパスポートを無くしたり、留置所に入ってみたり…と、中々ワンパク、おてんばが過ぎる人も多く…_(:3 」∠)_
アタシなんかはまだ平和なんだなぁ…って思うんだけど、例えば今回のケースなんかは渦中に居る時はまぁまぁ焦ったりした…
中国の田舎町に出張
時はコロナ前…確かあれは今から8年前の2015年5月17日だったかな…って…
妙に日付が正確なのは昔のブログ記事が残っているからなんですけど、あの頃のアタシの出張と言えば中国の田舎町が中心…
上海の中心部から電車で1時間以上かけて移動する…
今でもそうですが、上海って市内の中心部から1時間程移動すると、本当にもう何も無い場所になるんです
で、あの当時はそんな上海の田舎町に定期的に出張に行っていたのですが、月曜日の朝からフルに動けるように…と、あの当時は日曜日の夕方の便で移動するのがルーティーン…
夕方便なのでホテルに着く頃にはもう夜の8時とか9時とか…もう真っ暗…ってのが毎度の事だったんです
駅前からホテルまで歩くんだけど、街頭も少なく、だだっ広い公園で夕涼みで太極拳をする皆さん、ダンスをする皆さん…
アタシは中国語は全然話す事が出来ないので、ちょっと心細くなりつつ…いつものホテルに移動する…
いつもの中国田舎出張で、いつもの時間、いつものホテルだったんだけど…何かホテルの入り口は暗かった…
ホテルの中は真っ暗だった…
何か入り口が暗くって、違和感を感じつつも中に入る…
いつもちょっと暗い雰囲気のホテルではあったんだけど、この時は少し異様な雰囲気だったのは今でも良く覚えている…
日系ホテルチェーンを予約
このホテルは日系のホテルだったんだけど、日系とは名ばかりで日本語を話せるスタッフが殆どおらず…お客さんもたまーに日本人は居たのは居たんだけど、「日系ホテル」という割に日本人客も少なかったんだ(田舎という場所柄もあるんだけど…)
ホテルは中途半端に広く、老築化が少し進んでおり、一番安い部屋は「窓が無い部屋」という名前の部屋で一泊5千円とかだったんだけど、流石に窓が無いと怖いので、その部屋に宿泊した事は無かった
ホテルの廊下はイタリアのホテルばりに薄暗く、何か不安を煽るような雰囲気があったんだけど、それは多分廊下に音楽が流れて居ない事やお香とかが置かれていないせいもあったんだと思う(つくづく人は五感で雰囲気を察する動物なんだと思う)
後、夜になると誰かが時折、「パタパタ…」と誰かが廊下を走り回る足音が聞こえたり…と、まぁまぁホラーなホテルだったんだ
でも、ホテルに隣接しているホテル経営のレストランが日本の某ファミリーレストランチェーンで、そこのご飯が普通にファミレスクォリティーだった事がそこを定宿にしていた所以だった
1人旅の中国で割と困るのってご飯でしたからね
特に天丼が美味しかったので毎晩、天丼とビールをオーダーしていたもんです( ˘ω˘
ホテルが倒産していた!
あの日はホテルのロビーの天井のライトが点いていなくて、真っ暗なロビーに椅子とかテーブルが積み上げてあるという…どうみても普通じゃない雰囲気…
ちょっと不安を感じつつフロントに目をやる…
いつも人が居る筈のそこには誰もおらず…フロントカウンターの奥に中国人の女の子達が何人かクスクスと笑いながらこちらを見ているのが見えた
「ぁぁ…良かった人が居るじゃぁないか…」そう思って英語で予約がある事を言いながら彼女らに話しかけてみたんだけど、英語を話せる人が居ないのだろう、彼女達は笑いながら「お前が行けよ!」みたいな感じで他の子を手で押したりするばかり…
一体何なんだよこれ…と思っていると、カウンターの向こうに人影が見え、初老の男性が現れた…
「日本人の方…ですか?」
「ぁぁ…良かった…チェックインしたいんですよ!」
そういうと男性は視線を落とし、申し訳なさそうに言った
「あの…申し上げ難いんですが、ホテル…倒産しちゃったんですよ…」
一瞬、頭の中が真っ白になった…と、いうのもこんなの完全に想定の範囲外だったから…
色々なホテルに泊まるべし
ホテルが倒産した以上、ここで初老の男性とどれだけ喋っていても、もうこのホテルに宿泊する事は出来ない…
今考えると、あの時アタシの頭は割とこの危機に対して柔軟に対応出来た…
その初老の男性が近くのホテルを紹介してくれると申し出てくれたが、この辺りにロクなホテルが無いのは知っていたし、申し訳無いが「日本語が話せる」というだけで素性が解らない初老の男性の事を信用する事は出来なかったんだ…
ここは中国の田舎町…何があるか解らないし、知らない土地なのだ
で、幸いだったのは、あの当時のアタシが「いいホテル」を探して様々なホテルを転々としていた事であり…つまり周辺の他のホテルの事を知って居たんだ
直ぐに遅いネットでかつて宿泊したホテルを探し、ホテルに電話…空き部屋を探してタクシーを拾い、何とかその夜の宿を見つける事が出来た
帰国してから「Expedia」に連絡したんだけど、話を聞いたカスタマーサポートの第一声は「本当ですか!?」だった…
まぁ…把握出来るワケ無いか…_(┐「ε:)_
取り敢えず返金処理だけはしっかりとやって貰い、それから以降そんなトラブルは一度もない…
まぁ…多分、割と貴重な体験だったんだろうなぁ…