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機動戦士ガンダム逆襲のシャア【今見ても胸が湧く、ガンダムオタクしか意味が解らない名作】

一体、この映画を観るのは何回目なんだろうか…しかしながら定期的に頭の中で三枝成彰さんの音楽が鳴り響く時にまた観たくなってしまうエヂです⎛´・ω・`⎞

何でこんな物を地球に落とす!

アタシはこの「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」に関してはリアルタイムで視聴した世代であり、あの当時友人の会津君が持っていたサザビーのプラモデルが羨ましくて仕方なかったのは今でも覚えているんだ…

あらすじ

人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀以上が経過…

地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった…

時は宇宙世紀0093年…

人類は幾度にも渡る戦争を経験しながらも、未だ自分達の私利私欲のために旧態依然とした体制を持ち続ける地球連邦政府と、そんな地球連邦政府に統治される宇宙移民…という図式に変化が無いまま、争いの火種を燻らせていた

地球軍宇宙民族の解放を唱えるシャア・アズナブルは密かに過去の戦争の残党を集め、新生ネオジオン軍を率いて反乱の狼煙を上げる

ネオジオン軍は小惑星「5thルナ」を地球に落とす作戦を敢行、連邦軍に所属するアムロ・レイ大尉らはこれを阻止しようとするが、結局「5thルナ」の地球への落下を止める事はならず、多数の死傷者を出す事になる…

シャアは表向き地球連邦政府と和平交渉を行いながら、裏で和平交渉で地球連邦政府から小惑星アクシズを手に入れ、その小惑星を5thルナのように地球に衝突させて、地球を人が住めない環境に変えてしまうという作戦を進めていたのだ

かつてジオン軍側としても連邦軍側としても戦ったシャア・アズナブルにとって、自己中心的でいつまでも地球の重量に縛られながら、内部から腐敗している連邦政府の官僚達を粛正するための最後の手段だった…

アクシズの落下を止めるため、人類の平和を守るため、アムロ・レイ大尉は宿敵であるシャア・アズナブルとの最終決戦へ向かう…

ガンダムオタク専用映画

上のあらすじはガンダムオタクでは無い「普通の人」でも分かるようにかなり噛み砕いて書いてみたんだけど、結局この「ガンダム」の所謂「宇宙世紀シリーズ」というのは長きに渡り進化を遂げる間…コアなファン層に支えられてここまで来る間に、凄くややこしく、とっつきにくい作品になってしまっており、今となっては「ちょっと興味を持った程度」でこの逆襲のシャアあたりから入ろうとすると痛い目に合う…というか、全然意味が分からなくて全く面白くないと思うのだ

故にこの映画は殆どガンダムオタク専用映画になっており、この作品と繋がりを持つこの作品以後の作品…例えば「機動戦士ガンダムUC」や、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」なんかに関しても「普通の人」には理解出来ない作品になっている

アタシは嫁と一緒に「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を観に行ったんだけど、嫁は全く…もう、全く理解出来なかったらしい…_(┐「ε:)_

まぁ、当然だと思う…すまない嫁よ…

これを理解するためには少なくとも初代の「機動戦士ガンダム」劇場版三部作から見始める必要があり、更に「逆襲のシャア」を本当の意味で楽しむのであれば「機動戦士Zガンダム」の劇場版三部作を観て、且つ、ガンダムの世界にある程度精通している人に解釈の仕方を教えて貰う必要があったりするので、正直誰もそこまでしない…という…_(┐「ε:)_

そんなもんだから若いファン層を開拓するために「機動戦士ガンダムSEED」とか「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が作られている…というのは至極当然の話だと思うんだ

壮大な宇宙世紀サーガ

君は刻の涙を見る…

しかしながら、この「宇宙世紀」が多くの人に支持されている事には理由があり、本当に良く練られた背景やストーリーと魅力的な登場人物達、更に忘れられない台詞の数々…と挙げてみるとキリが無いくらいである

何より地上波でアニメが始まった1970年代において、格好良いモビルスーツに夢中になった子供が大人になってからも同じ作品を観て、実は単純な勧善懲悪物では無く、敵であるように見えるジオン軍側の戦う理由や、そもそも何故、ビーム兵器がある時代設定のモビルスーツが実弾兵器を持って撃ち合ったり、白兵戦をしなければならないのか…という理由を知って驚愕する…という奥の深さは凄いものがあるんだ

更にこの宇宙世紀はこの映画の主人公である「アムロ・レイ」と「シャア・アズナブル」の戦いの物語でもあるんだけど、2人にも色々と長い歴史があり、共に惹かれあった女性を巡り戦っていた時期から、戦争が終わった後、アムロが危険人物扱いされ、牙を抜かれて幽閉されていた時期があったり、シャアとアムロがお互い同じ組織に入って共闘していた時期もあったり…と、本当に長い愛想劇があり、今作はその最後の戦い…という事であり、これはもう壮大な宇宙世紀サーガなのだ…

ガンダム特有のセリフ

ガンダムを一般人から遠ざけているもう一つの要素が、登場人物達のセリフ回しがあると思っていて…

これが凄く独特であり、近年のガンダムには見られない宇宙世紀特有のものなんだけど、まぁ…取っ付き難いのだ

理由は普段の会話で使わない言葉を使うから…とか、セリフの中で過去作品のエピソードを入れてくるから…とか、セリフの中に難しいコノテーション(言葉に無い含み)が含まれているからなんだ

普通の人には全然理解出来ない難解なセリフの数々…

エゴだよ、それは!

アムロ・レイ

これは凄く有名(ガンダムオタクの中では)なセリフなんだけど、勿論「普通の世界(世俗)」では全く有名では無い…

エゴとはワガママ、自分勝手などを意味する単語なので、もしあなたが「エゴだよ、それは!」と誰からに言われたら、それは「あなた、それはちょっと自分勝手なんじゃぁ無いですか?」と言われている…という事なのだ

言われるかどうかは別にして、インテリとの会話にフワッと出る可能性が出る言葉なので、憶えておいた方がいい…

アムロ、私はあこぎなことをやっている

近くにいるのなら、この私を感じてみろ!

シャア・アズナブル

「あこぎ」とは阿漕と書くらしいんだけど、由来は三重県の阿漕が浦という海外で、その昔阿漕という名の漁師が禁漁を知りながら何度も密漁をして捕まり、簀巻きにされて海に沈められた…というまさかの逸話であり、意味は「あくどい」こと

つまり、シャアは自分はあくどい事をやっているぞ!私を止めてみろよ!みたいな挑発的な文章になっている

これも実生活ではまず聞かない言葉でありつつ…しかしながらガンダムオタクは使うんだなこれがまた…

かくいうアタシもネズミ取りで柱に隠れる国を守る人達を見て「あこぎな商売やなぁ…」といつも独り言を言ってしまうのだ…やっぱり使える…

…なんなの?遊んでるんじゃないの?

ケーラ・スゥ

パワーダウンだと!

シャア・アズナブル

こういう台詞…こういう台詞が凄く多いのがガンダムだと思うんだけど、要は意図がちょっと掴みきれないのだ

「なんなの?遊んでるの?」なら分かるんだけど、「なんなの?遊んでるんじゃないの…」で語尾も上がってるのかフラットなのか良く解らないという…

でも、死ぬかもしれない極度の緊張感の中、口から出る独り言…ってこんなものなのかも…と考えると非常にリアルな台詞であるとも言える

シャアの「パワーダウン」に関しても正直全く意味が解らないが、エネルギーが必要な武器を使い過ぎるあまり残りの灯油がありませんよ!って意味…という説を聞いた…

しらんけど

しかし、何度見返して観ても素晴らしい…と思うのはアタシがガンダムオタクだから…なんだけど、宇宙世紀のガンダムってやっぱり最高だと思うんだ…( ˘ω˘

たまーに無性に観たくなる作品であり、今見ると流石に絵は古いんだけど、そんな事忘れられるくらい音楽や声優さんのチカラでグイグイ引き込まれてしまうんだ…そう、何度観ても色褪せないんだなこれが…

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