何年かに一度、凄い寒波がヨーロッパにやってくる年がある…らしいのですが、実はこれはもう毎年のように言われている話でもあり、冬場になると「ラニーニャ現象が起こっている!」とか、夏場になると「エルニーニョ現象で欧州に熱波!」とか…まぁ、世界的な異常気象なのは確かなのですが、冬場のヨーロッパが本当に寒くて、雪がドカドカ降った記憶ってのは実は2009年だったか…の1回だけだったりするエヂです⎛´・ω・`⎞
前回のあらすじ
冬場にヨーロッパに行く事になったのですが、あの年は特別寒くて日本も雪が降ったり道路が凍ったりで…考えてみたらその前の年も寒かったし、今にして思えば2007年〜2010年くらいにかけて、所謂ラニーニャ現象ってやつが起こっていたのかもしれないな…
丁度、ヨーロッパでロストバゲッジしたのもこの辺りの年だった…
2009年のあの冬も関西空港までの道のり(高速道路)が凍りそうだったので、わざわざ関西空港に前日入りしたのを覚えています
空港近く…泉佐野市の小さなホテルで前の日に泊まり、寒さに震えながら就寝…( ˘ω˘ )スヤァ…
翌朝、前日入りした甲斐もあって余裕を持ってルフトハンザのフランクフルト行きに搭乗(๑•̀ㅂ•́)و✧
作戦勝ちだな!
と、思ったのも束の間…フランクフルトから飛ぶ予定だったフィレンツェ便が雪で欠航…
外人さん達が私が最初に乗るんだ!と凄く強い主張合戦を繰り広げる中、ウェイティングリストに乗った名前を呼ばれるのをただ空港で待つ事に…
眠いし、疲れたし、心細いし…果たして無事に飛行機に乗れるんだろうか…( ˘ω˘
結局、飛行機は飛ばなかった…
自分の名前が呼ばれるのをただただカウンターで待つだけ…眠いし、お腹も減ってくる…
ぁぁ…眠たいわ…
大体、これホンマに呼ばれるんやろうか…
仕方ないのでただただルフトハンザのカウンターが見える場所に陣取って待つ…
当初は人でごった返していたルフトハンザのカウンターも平穏を取り戻し…時々人が訪れるだけ…という状態…
私も居ても立っても居られないし、大体ただ待ってるだけ…って凄く眠くなるので時々カウンターに行って進捗を聞いてみたりする…
残念だけどあなた今夜はもう乗れないわ…
見て…あの飛行機が今夜最後の便なの…つまり今夜はもう飛行機が無いのよ…
そうなのだ…飛行機は電車と同じでちゃんとダイヤがあるのだ…24時間飛んでいるワケでは無い…
ぇぇ…っと…ほな、どうしたらええの?
宿泊費はルフトハンザが持つから、今夜はこの◯◯ホテルってとこに行きなさい
明日の朝、6時くらいから始発があるからまた戻ってきて待って!
いいわね!
これ…実は、今でも不思議に思うのだが、一体何故ルフトハンザは宿泊費を持ってくれたのか…?これが非常に謎なのだ
当時のアタシはスターアライアンスのステータスを持っていたワケでも無いし、ビジネスクラスだったワケでも無い
ただの一見さんのエコノミークラスの客に一体何故…ってのは未だに不思議だったりするのだが、今となっては理由は不明である
普通に考えると雪での欠航でホテル宿泊費なんて出ないと思うのだ…
兎にも角にも、その夜はあれ以上空港に居ても意味が無さそうだし、早く暖かい布団とパーソナルスペースが欲しかった…
考えてみたらその当時、フランクフルトは経由こそすれど一度も街に立ち寄った事が無かった(翌年、夏にフランクフルトリベンジ旅に出ました)
取り敢えず本当だったら宿泊する予定だったイタリアのホテルに電話連絡だけ入れておく
こういう時、やっぱり必要なのは英語なのだ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
夜分に御免ください…今夜宿泊予定だった「エ・ヂ」言います…ぇぇ…はい…実は飛行機が雪で飛ばなくなって…
ぇぇ…明日、多分チェックインできると思うので、部屋はそのままホールドしておいてください…
ぇぇ…あいすいませんです、御免くださいませ…ガチャ…ツーツーツー…
ホテルの人は他にも雪が来られない人が居るから、ゆっくり来てね!みたいな感じだったので一安心…こういう時にHISとか旅行会社をかましていると色々と安心なんだろうな…起こるハプニングに対して全て自分で対処しなくていいってのは気が楽なんだろうなぁ…ってのはコロナ禍になってからたまに思う
実際、夏にコロナ後にヨーロッパに行った2022年の夏はHISさんに全部お願いしましたからね
森の中にある不思議なホテルへ…
元々、イミグレーションは通過してドイツには入国しているワケなので、後は空港から出るだけである…
明日は再度セキュリティを通過して中に入ればいいだけ…
外は凄く寒く、あちこちに雪が積もっている状態…鼻を通り抜ける風が凄く冷たい…初フランクフルトがこれか…
イメージ的にはドイツって雪が降るだろうし何でこれくらいの雪で混乱するの?って思っていたんだけど、実はフランクフルトとかミュンヘンにはそんなに雪は降らないらしい…
だから日本と同じで、ちょっとドカ雪が降るとパニックになるんだな
さて…取り敢えずタクシーを呼んでホテルに移動してみる事に…
幸いタクシーはタクシー乗り場に直ぐにやってきた
やってきたのはベンツのタクシーとかで、流石ドイツであるw
しかしこの運ちゃんの運転が荒かった…ホテルはどうやら山の中らしく、暗く曲がりくねった雪道を走るのだが、S字とかで後ろのタイヤが縁石に乗り上げたり、カーブでちょっと滑ったりして、気が気じゃ無かった…_(┐「ε:)_
こんなところで死んでも新聞にも乗らないかもしれない…車は俗に言うアウトバーンというのだろうか?あの速度無制限とかいうドイツの高速道路っぽい道をひた走る…(アウトバーンかどうかは知らんけど)
そして着いたのは謎のお城のようなホテル…
周りを山に囲まれていて一面雪景色…
なんていうシチュエーションなんだ…この景色は今回の旅程表には無いんだが…ってか、雪がそもそも旅程に無いのか…
ってか、ここ何処なんだ…?
つづく