冬のヨーロッパは私にとっては鬼門…鬼門なのだが、避けては通れ無いのですが、行けば行ったでやっぱり色々な目に遭うこともあるワケで…
ハプニングと言うのはいいように捉えると単純にもの凄く瞬間的に英語力向上に繋がる事と、後の宿題が今まさにそこに迫る危機となって現れるので、長い目で見ると成長にはハプニングもまた必要なんだよな…と感じるエヂです⎛´・ω・`⎞
あれは確か…2010年の1月だったか…
1月とか2月の海外出張はとにかく雪の心配をしなければならないのだけが心配…
他の三人の、危険が危ない!
21世紀のネコ型ロボットの重言
因みにこれ、間違った日本では無いらしく、例えば「今現在、およそ10分程」とか「馬から落馬する」「今の現状」なんかの仲間で、「重言」というそうです
前日に前乗りするか否か判断する
冬に怖いのが、まず日本を発つ飛行機に乗れない!ってやつなのですが、これ喰らっちゃうと流石に情けないし、会社に報告出来ないと思うのでこれだけは喰らわないようにしたい…
スッゴイ大雪で高速道路が凍っちゃってもう!!
結局、飛行機乗れなかったッス!!
だから今日出社したんスけどw
いくら高速道路が凍ってようが、渋滞してようが、雪のせいで玉突き事故が起ころうが、空港周辺に何も問題が無ければ飛行機は定時出発しますからね…
関西空港の隣が家だったらそんな心配も無いのでしょうが、アタシの自宅は京都…
京都から関西空港ってなると大体1時間半~2時間ってところですが、やっぱりこの距離になると特に冬場は高速道路のアクシデントとかは頻発します…凍ったらもうどうしようも無いんだもん…_(┐「ε:)_
なので出発の前日に天気予報を見て、翌朝の気温予想とかでもう前日入りして関西国際空港周辺のホテルに移動することもよくしたもんです…( ˘ω˘
でもこれって、例えば旅行なんかでも同じなのでこれから冬場の旅行とか企画される場合は、前日入りもご一考くださいませ…(因みに前日の空港移動も乗り合いタクシーにお願いしていました)
ホテルの名前は忘れたけど、まぁまぁ味のあるホテルで…
近くに1つだけコンビニがあるんです
耳がちぎれそうな寒空の下、ここでビールを買って布団に入りながらビールを飲む…みたいな…
でも、これで飛行機に乗り遅れる事はありませんからね…
翌朝は快晴!大体前日入りとかした時って雪降らないもんなんです
意気揚々と飛行機に乗り込み出発しますが、心配なのが経由地であるドイツが近年稀に見るドカ雪に襲われている…とかいうカウンターからの情報…
まぁもうどうしようも無いんだけどね…
取り敢えず飛行機の中で映画を観ながら眠りこける…
ドイツの飛行機が飛ばない!
この時、雪の心配って自分の中ではロストバゲージくらいだったのですが、ドイツはフランクフルトに到着してみるとナルホド、結構雪が降ってる…
何ていうのか…ポンプ車みたいなので雪を溶かす溶剤を飛行機に吹きつけている様子を窓越しに観つつ…セキュリティを通過…
そしてイタリア行きの便に行こうとターミナルを移動する時にセキュリティの兄ちゃんがチケットを見て言った
ぁ…このチケット…
お前の飛行機飛ばないぜ!
え?飛ばない?何で!?
知らねぇよ!
俺の問題じゃないし!
まぁ、こんなもんである
これがスタンダードな外人さんの対応だと思う
そしてここからがさぁ大変…
飛行機を確保しろ!
旅行会社とかをかましているワケでは無いので、降りかかる危機は全部自分で何とかしなければならない!
館内に流れる放送…当然全部英語であるが、どうやらイタリア行きの飛行機が欠航とか…
さっきのセキュリティの兄ちゃんの言葉の通りであるが、ここで周りの皆が一斉にルフトハンザの空港カウンターに走って行く様子を見て私も慌てて走る…w
こういう時は取り敢えず周りを見てそっちへ行け!であるw
A luxury cruise ship begins to sink. The lifeboat is already crowded with men.
but there are women and children waiting to get on.
The captain of the hip says...
To Americans : If you jump, you will be a hero!
To Germans : Jumping is the rule on this ship!
To Italian men : If you jump, women will love you!
To Japanese : Everyone else is jumping!
豪華客船が沈没し始める…。救命ボートは既に男性で込み合っているが、女性が子供達が乗船を待っている。
船長は言う…。
アメリカ人に:もし、君が飛び降りたら君はヒーローだ!
ドイツ人に:この船ではジャンプする事がルールです!
イタリア人に:ジャンプすれば、女性はあなたを愛するでしょう!
日本人に:他のみんなはもうジャンプしたぞ!
元ネタは不明も出所は海外では無い模様…
こういう場合、例えば航空会社のアライアンスメンバーとかなら恩恵が受けられたりするのだが、当時はまだ持っていなかった…
しかし、こういう時の航空会社の対応は露骨である
館内放送とかで日本語でも響き渡る音声放送…
スターアライアンスゴールド及びプラチナメンバーの皆さんにだけ
お伝えしたい事がございますのでお近くの地上係員まで…ゴニョゴニョゴニョ…
優先振替輸送開始である…全く飛行機というのは世界の縮図なのだ…
富むものはさらに富み、貧しき者はさらに貧しくなる…
ステータスを持ち合わせていない当時の私は、皆が殺到するルフトハンザのカウンターに行って直談判するしかなかった!
他の皆は急いで無いからいいけど、私は急いでるのよ!
明日の朝までにイタリアに着く飛行機を手配して!!
自分をプロテクトするモードに入った外人さんというのは、本当にこんな事を言うのだ…強い…
自分の番になり、ルフトハンザのカウンタースタッフに明日の朝までにイタリアに着かなきゃならない事を切々と訴える…
取り敢えずあなたの名前はもうウェイティングリストに載ってるから!
後は呼ばれたら来なさい!
ここからはもうただ只管、空港カウンター前に陣取って待つしかない…
待つと言ってもいつ自分の名前が呼ばれるかもしれないので眠るワケにもいかず…凄く疲れを感じながら待つ…待つ…
時々、誰かが呼ばれ…そして喜びながらタラップに消えて行くのが見えた…
自分の番は一体、何時なのだろう…そんな事をぼんやりと考えながら…
つづく…