映画

ドライブ・マイ・カー

「ドライブ・マイ・カーと言えば、去る第84回アカデミー賞において、国際長編映画賞を取った映画だったよな…」この映画に対する予備知識はそれくらいしか無かったエヂです⎛´・ω・`⎞

でも、「あのアカデミー賞でオスカーを取った」と…もうそれだけで十二分にインパクトがありますよね

そして、その映画が何と早くもAmazonプライムビデオでプライム視聴可能なのを発見してしまい、久々に映画でも見るか!とあいなったワケです

あらすじ

舞台俳優で演出家の家福は、愛する妻、音と穏やかに暮らしていた

そんなある日、いつものように家を出ようとした家福に音は「今夜帰ったら話があるの」といい残したまま、部屋でくも膜下出血で倒れ、帰らぬ人となる

引用:映画ドライブ・マイ・カー公式サイト https://dmc.bitters.co.jp

2年後、演劇祭に参加するため広島に向かっていた彼は、寡黙な専属ドライバーのみさきと出会い、これまで目を向けることのなかったことに気づかされていく。

凄く解りにくくダラダラ続く

アタシは何の予備知識も無く映画を見たクチであり、この映画が村上春樹氏が原作である事も、3時間という長丁場であることも、何だったら村上春樹氏の作品を観た事も無い人なのですが、まず第一印象として、物語が非常…に分かり難く入り辛かった…_(┐「ε:)_

この家福と妻の音…特にこの音という人物があまりに掴みどころが無さすぎて感情移入し難い…

引用:映画ドライブ・マイ・カー公式サイト https://dmc.bitters.co.jp

家福に関してはよくよく考えると、まぁ…普通に見えるし、最後まで見るとアタシと同じようにただ弱い人だという事が解ったりして、こちらは入れる

舞台演出家という家福の仕事の様子がこれまた非日常な感じであり、何だか別世界の…少なくともご近所さん夫婦の悩み事では無いな…と

そう…どこか現実感が無いように見えた

3時間の長丁場(要休憩)

この映画、実は上映時間が3時間もあったりする…

正確には179分なんだけど、3時間です

アタシはこの映画を3日間掛けて観たのですが、2日目に「何か長く無いかこれ?」って思って調べてみたら何と3時間でした

ゴットファーザーの3時間は凄く早く感じたんだけどこの映画は長く感じた…

引用:映画ドライブ・マイ・カー公式サイト https://dmc.bitters.co.jp

原因は登場人物の人間性、関係性、世界観があまりに現実離れし過ぎていたり、ストーリー自体が解りにくい事に加えて、村上春樹ワールドの切り口が難し過ぎてアタシのような初心者にはこの世界に入り難いせいなのかな?と思った

詩的であり芸術的

舞台演出家という役所であり、物語自体がロシアの「ワーニャ叔父さん」という戯曲と同時進行みたいな感じで進んで行くのもあり、登場人物のセリフに混じって舞台のセリフが結構流れるのだが、この何とも言えない書き言葉のような呪文のようなセリフと何となく青くて少し暗い世界に真っ赤なサーブという絵になる空間とマッチしており、何とも芸術性の高い世界のように見える

引用:映画ドライブ・マイ・カー公式サイト https://dmc.bitters.co.jp

サーブ900って昔はたまーに見かけたし、知り合いに乗っている人もいました

これまたシブい選択だなぁ…って思ったのですが、これは小説のまんまなんですね

但し、小説版は黄色のサーブだったのに対して、映画版は赤いサーブに変更されていますね

正直、物語前半から中盤の説明パート…と思しき導入部が非常に長く感じました

後半、みさきが少しずつ声を出し始めたり、予想外の事が起こって家福の苦悩を外に吐き出す辺りまで来ると面白く感じられる

この映画は人間誰しもが対峙する人生の中での山との向き合い方…みたいなのを描いている人間ドラマなんですね…

俳優陣の演技が深くて、変なテイストを持ってくる人もおらず、配役もアカデミー取得要因の大きなファクターである事が解る

西島秀俊さんを見ると未だにドラマ「あすなろ白書」とか思い出しちゃうんだけど、顔と身体が全然違うwので、いい俳優さんになられたんだなぁ…と…

観た人それぞれに判断を委ねるようなラストシーンがありますが

恐らく2人なんだろうな…って思いますね

普段は観ないタイプの映画ではありましたが、いい刺激になりましたし、最後まで観て良かったな…って思います


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