例えば「コメディー」というジャンルを日本語にしようとすると…「お笑い」では…無いなというのは直ぐに理解する事が出来るんだけど…「コメディー」はやっぱ「コメディー」でしかないのかもしれないな…と考えているエヂです⎛´・ω・`⎞
で、日本語の「コメディー」はさておいて、アメリカの「コメディー」には2つ種類があり、1つはアタシも大好き「HUNGOVER!」のような解りやすいバカ話
もう1つは「風刺」みたいなやつであり、世の中を少し斜めから見た可笑しさみたいなのを描くものを指すと思うんだけど、それが先日観た「グッバイ・リチャード」
で、今回紹介する「ドント・ルック・アップ」もそっち系であり、考えてみたら日本も「コメディー」としてこのジャンルありますよね
あらすじ
アメリカはミシガン州で天文学博士課程に在籍するケイト・ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)はハワイにある日本のスバル望遠鏡を遠隔操作して観測している途中、これまで観測されていなかった未知の彗星を発見する
彼女から一報を聞いた彼女の教授ランドール・ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)は、直ぐに軌道を計算
この彗星が半年後に地球に衝突する軌道にあり、そしてそれは地球を滅ぼすのに十分な破壊力がある事を導き出し、NASAもこの結果を確認した

かくして2人はNASAの惑星防衛調整室長テディ・オグルソープ博士(ロブ・モーガン)の案内で、ホワイトハウスに出向き、ジャニー・オーリアンアメリカ大統領(メリル・ストリープ)とその息子で首席補佐官のジェイソンに会う事が出来たのだが、2人は選挙の票集め以外には関心が無く無関心であった
何とか彗星の事を世の中に知らしめなければ…と、2人は朝の人気番組「デイリー・リップ」に出演
しかし、司会のジャック・ブレマーとブリー・エヴァンティー(ケイト・ブランシェット)からこの話題を軽々しく扱われた事からディビアスキーは感情的になり、テレビでこの世の終わりについて直訴する
しかしディビアスキーの必死の訴えも虚しく、その姿はネット上でミーム化され、嘲笑を浴びることになる…
一方で、ミンディ博士はルックスの良さもあり、世間に好意的に受け入れられるも、彗星の脅威に関するニュース記事はほとんど世間の注目を浴びず…
やがて、すっかりテレビの人気者になったミンディ博士は「デイリー・リップ」で専用のコーナーまで持つようになり、いつしかブリー・エバンティーとの不倫関係に溺れるようになる
やがて、地球に向け加速する彗星はとうとう肉眼でも確認出来るようになる…
無駄に豪華な俳優陣
無駄に豪華な主演、共演陣がNetflixの凄さを感じさせる
登場人物が多く、前半パートは情報量が多いのに何も起こらない…というただの導入パートであり、やや退屈ではある
物語が動き出すのは彗星が実際に肉眼で見えるようになってから…であり、それまでは見えもしない彗星の話…それも天文学界では無名の2人の言う事など誰も信じようともしない様子が現代アメリカ社会の皮肉も交えて描かれる
必死に訴えても「遥か彼方対岸の火事」みたいな捉え方しかされず、「私達は選挙で忙しいの」といった世の風刺みたいな政治の裏側事情を誇張して面白く描きたい…という意図は感じるんだけど、少ししつこくて別の用事を思い出しそうになる
しかしレオナルド・ディカプリオはタイタニックのアイドル時代から見違えるようにいい俳優さんになったなぁ…と感じる
理屈っぽくウブな天文学者を見事に演じており、非常に自然で、そこにかつてのレオ様のイメージは無いんだけど、これいい意味でいい脱皮だと思う
ケイトを演じるジェニファー・ローレンスは何とあの映画「パッセンジャー」の女優なんだけど、あっちとビジュアルが変わり過ぎててびっくりする
しかしながら、パッツン前髪にサイド刈り上げの赤毛につり目アイシャドーは格好良く、今作のイジられキャラとして強烈なインパクトを残す
また、ジャニー・オーリアンアメリカ大統領を演じるのはあの「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープだったり、映画の中の人気番組「デイリーリップ」の司会者であり、ミンディ博士と不倫関係になる司会者ブリー・エヴァンティー役に「ベンジャミン・バトン」のケイト・ブランシェット、その他、超人気歌手ライリー・ビーナ役で本物のアリアナ・グランデが出演しているのはビックリした…
何か妙にアリアナ・グランデに似てて、妙に歌上手いな…って思ったんだ…⎛´・ω・`⎞
更に、ユールという若者役で「デューン砂の惑星」のティモシー・シャラメが出ているんだけど、あの血統書付きの猫のようなしなやかなティモシー・シャラメが小汚い感じで、好演しており、名前を言われないと分からないレベルにまでなっているのは凄いと思う…
ブラックジョーク満載だがテーマは大真面目
普段はザナックスという精神安定剤を飲まないと平常心を保てない弱気な弱気な天文学教授が、最初は地球の一大事のために奔走していた筈なのに、段々持ち上げられ女にも言い寄られ…テレビの放送中にも関わらず女性キャスターとキスしたりする流れは見ていて凄く面白い
中間選挙とスキャンダルの揉み消しの事しか考えて無くて、補佐官を息子にやらせて、挙句に彗星が落ちてくる報告よりホワイ彗星トハウスのスタッフのサプライズ誕生日イベントを優先…

彗星をヒーローが核で破壊しに行く姿でアメリカ国民はイチコロ!と、スペースシャトルとミサイルを打ち上げておきながら「彗星にはレアアースや金が一杯ある事がわかったから破壊しちゃいけない」と言われて、スペースシャトルを地球に戻したりするアメリカ大統領
ホワイトハウス持ちの無料のスナックと水を20ドルで売りつけてくるシームズ中将
AIを使ったアルゴリズムを活用して、消費者が今一番気になっているニュースを画面に表示する「バッシュ」というスマホを作った会社のCEOピーター・イッシャーウェル(マーク・ライランス)はまるでIT界隈に本当に実在しそうなしたり顔とその語り口調が不愉快そのもの…
この「バッシュ」が中々ウザく、ネットでバズった関連商品を勝手に購入する機能がついていたり、極めつけは「バッシュ」のデータベースとAIを駆使して使用者が何時、何が原因で死亡するかまで予測する点だったりするんだけど…実はこのAIの予測が凄い精度を誇っており、アメリカ大統領が自分がどのように死ぬのか知りたい!と言った時に「ブロンテロックに食べられる」と見事に真実の未来を示す一方で、「孤独死する」と予測したミンディ博士への予想は外していたりします
誇張された映画「アルマゲドン」
言わば誇張された「アルマゲドン」であり、実際に隕石が地球に向かっている…ってなったら、あっちのストーリーよりこちらに近いストーリーが展開されそうな気がする…
だって採掘師が宇宙飛行士になるなんてそもそも無理があるじゃない?
しかしこの映画、実はただ世の中を風刺して面白おかしく誇張された「アルマゲドン」を作りました…という事では無く、元々は地球の「気候変動」に対して警鐘を鳴らす意味で作られた映画だったりする
この映画の監督「アダム・マッケイ」が国連の気候変動に関する報告書に示されていた「地球の気温が1.5℃上昇すると、世界的な食糧難や生態系の崩壊」という項を見て、まるで「小惑星が地球を破壊使用しているのに、誰も何とも思っていないようだ…」と衝撃を受けたことからアイデアを膨らませていき、これに元々熱心な気候活動家であるレオナルド・ディカプリオが呼応する形で制作されたらしい
それまで遥かかなた対岸の火事だった民衆や政治家が隕石が裸眼で見えるようになると急に現実のものとして受けれる様子があるんだけど、隕石が裸眼で見えるようになっている状態…というのを昨今の気候変動に置き換えて考えてみると、確かにもう隕石は裸眼で見える状態にまでなっているような気がする…
考えてみたら自分が子供の頃の夏って今ほど危険な暑さじゃ無かったもんねぇ…( ˘ω˘