映画

冷たい熱帯魚

英語が好きなので基本的には洋画を良く見るのですが、クセが強い日本映画も大好きだったりして、漫画でいうと稲中以外の古谷実さんとか浅野いにおさんとかなんですけど…

どうもエヂです⎛´・ω・`⎞

普通に暮らす世界のすぐ隣にある、狂気に満ちた世界を覗き見るのが好き…

遠く非現実的にも見えるんだけど、実は紙1枚隔てただけの近い場所にある恐怖…って感じに見えるんですよねぇ…

あらすじ

小さな熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)は、前妻の娘である美津子(梶原ひかり)と後妻の妙子(神楽坂恵)の3人で暮らしていた

娘と後妻の仲は悪く、家庭内の会話は無し…

その事に悩みつつも、同じような毎日をただ壊さないように…波風を立てないように生きる社本だったが、そんなある日、社本の娘が万引き事件を起こしてしまい後妻とスーパーに謝罪に訪れる社本

反省の色が無い娘の様子に、警察に突き出す!と息巻く店主をたまたま居合わせた村田(でんでん)が場を収めてくれ、何とかその場をやり過ごす…

村田はこの地域で大きな熱帯魚店を経営する同業者であり、フェラーリを駆るその姿と立ち振る舞いに社本家はすっかり飲まれてしまう

やがてその夫妻と交流するうちに、社本は殺人事件に巻き込まれていくのだが…

引用:映画.com|https://eiga.com/movie/55654/gallery/3/

実際に起きた事件がモデル

この映画は最近、日本映画でもたまーに見かけるR15指定の映画であり、その内容はかなりショッキング

この映画は実際に起こった「埼玉県愛犬家殺人事件」を元に事件の手口や背景のみを使い、そこに架空の登場人物を落とし込んだような感じで作られており、完全なノンフィクションというワケでは無い

監督の園子温氏は性スキャンダル問題で事実上引退しており、お話としても脇を固める俳優陣も個性的でいいチームなのにもう次回作が観られないのは残念…

狂気とエロスの世界にいると時に人は飲まれてダークサイドに落ちてしまうのだろうか…

落とし穴は日常の中にあるのかもしれない…

エロく、グロい

この映画、登場人物のキャラが立ち過ぎており、どの俳優さんも個性的過ぎて面白い

例えば普通のお話をこの濃い〜布陣でやってしまったとしたら各キャラが立ち過ぎてしまい、往年のトレンディドラマの登場人物を全員浅野温子さんにしてしまったようなカオスな感じになってしまう気がするんだけど、このストーリーと雰囲気なら馴染ませる事が可能

後妻、妙子役の神楽坂恵さんの凄くやる気なさそうな真顔感が見事に妙子という人物を表しているし、やたらエロい

ストーリーに1番無理があるのはこんなに妖艶でスタイル抜群な妙子が社本という何の取り柄も無い男と再婚している点だと思っていて、この設定だけ相当に無理を感じる…

スピンオフで2人の出会いとかやって欲しいくらいだけど、それはもう無理か…⎛´・ω・`⎞

どうやったらあの2人がくっ付くのか…ってのが相当疑問…

「エロい」と言えば村田の妻、村田愛子を演じる黒沢あすかさんも全然負けておらず、めちゃくちゃ妖艶だったりして、エロとバイオレンスの相性の良さをまざまざと感じさせられる

引用:映画.com|https://eiga.com/movie/55654/gallery/4/

とりわけ黒沢あすかさんは声がエロく、ゾクゾクする魅力があるなぁ…と思う

そしてこの映画、エロいだけでは無くとんでもなくグロく、そのグロさたるや人によっては拒絶反応を示してしまうのでは無かろうか…と思うレベルである

日常と隣り合わせの闇感

この映画の面白い部分は日常と隣り合わせにある、そこにある闇…みたいな部分であり、遥か彼方対岸の火事みたいなバラバラ殺人事件みたいなのも実は日常から壁一枚隔てた、すぐそこにある話に見えるリアリティにあるんだと思う

エンターテイメントとしては人を選ぶ作品かも…だけど古谷実さんとか浅野いにおさんが好きな人なら間違いなくハマれる一本だと思う


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