映画

バタリアン

ゾンビ映画を探し回っている間にとうとうこんなところまで来てしまった…

オバタリアンの語源…と言ってみた所で、もはやオバタリアンすら死語になりきっているこの時代に敢えて観てみるバタリアン…

どうもエヂです⎛´・ω・`⎞

その昔は日曜洋画劇場とかで地上波でも放送していた衝撃作であり、パニックゾンビアクションというよりはゾンビ系娯楽映画…みたいな作品であり、どこかコミカルなテイストが感じられるのが1985年という時代を感じさせる…

あらすじ

アメリカはケンタッキー州の田舎町ルイビルにある医療会社で働くこととなったフレディ

ある日の夜、仕事を教えて貰っている先輩社員のフランクとの雑談の中で、建物の地下にある倉庫に軍の移送ミスによってゾンビが眠った状態で保管されている…という話になり、興味本位で2人でそのゾンビの入った容器を叩いてみたところ、容器から突然ガスが噴き出す

まるでコントのような展開から目が離せない

ガスは「死体を再び蘇らせてゾンビ化させる」物質「トライオキシン245」であり、倉庫に実験用として安置されていた死体がゾンビとなって2人に襲いかかる

フレディとフランクは社長のバートを呼んで、3人がかりでどうにかゾンビを取り押さえるが、バートはこの騒動が世間に知られては困る…と、近所で葬儀屋を営む友人のアーニーに頼み込んでゾンビを焼却処理する

しかし、煙突から立ち昇ったガスは雨雲となり雨を降らし、更に近くの墓地に染み込んだ雨水は死体を次々とゾンビにしていく…

ある意味最強のゾンビ

ストーリーを見るだけでもう可笑しいんだけど、取り敢えず説明もそこそこに安物の夏の怪談物語のように進んでいく

一応はゾンビものなんだけど、純粋なホラーでは無くコメディのような、コミカルさもテイストとして入っているライトなゾンビ映画

怖いゾンビ映画では無い

興味深いのが所謂、アメリカゾンビ物の定番フォーミュラを無視した解釈がなされている事

  • 頭が弱点では無い
  • バラバラになっても動く
  • 知性を持ち、会話する事が出来る
  • 生前の記憶はあるが、理性は無い
  • 燃やしてもガスが出て雨になりゾンビが増える

歴代ゾンビ最強であり、もう手がつけられない

手を切り落としても、その手だけが動くという生物学の法則を完全に無視した設計になっていて、喋るわハシゴは使うわ、好き放題であり、最後燃やしてもガスが雨になってまた地上に降り注いで墓場のゾンビが蘇る…という悪循環が止まらない

ツッコミ所満載なのはご愛嬌

元々は生物兵器として開発されたものの余りの扱い辛さからドラム缶に眠らせた状態で封印されていたものが「何かの手違いで」医療会社の地下に置いて行かれたもの…という設定がざっくりし過ぎw

そして、どうやらこのドラム缶意外にも封印された個体は複数体有り、軍はそのうちの一体が無くなったのを認識してずっと探していた節が見られる…

そして更に、軍の最高機密が入ったドラム缶には「非常時の連絡先」として軍の電話番号が書かれいたりして、まるでお菓子に入っているシリカゲルのような気軽さも何とも言えない、いい味わいを出してくれている

あの時代こういうホラーコメディーって沢山あったなぁ…と妙に懐かしさも感じさせてくれたりするバタリアン…

あの時代は娯楽作品が多かった

因みに、英題は「The Return of the Living Dead」でありバタリアンは日本の配給会社が付けたもので、語源は英語の「battalion(大群)」から来たものであり、外人さんに「バタリアン観た事ある?」と聞いても通じなかったりする…

しかし、子供の頃観たバタリアンは怖かったのに、今見てみると凄くコミカルに映るんだからアタシもつくづく大人になった…と、妙におセンチな気分に浸れるバタリアン…( ˘ω˘

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