たまーに凄く面白い作品と出会えるのが映画サーフィンの魅力だと思うんだけど、今回の「GET OUT」はまさにそれだな…と感じたエヂです⎛´・ω・`⎞
監督はコメディアン出身のジョーダン・ピール氏で、この人は知っている人は知っている…好きな人はもう熱狂的に好き…っていう類の監督さんのようです
この映画を観てしまった事で、自動的に同監督がメガホンを取った作品…「アス」と「NOPE」も観る運命になってしまいました…
そのくらいこの「GET OUT」は面白かった…( ˘ω˘
あらすじ
ニューヨークで写真家として暮らしているアフリカ系の黒人アメリカ人クリス・ワシントン(ダニエル・カルーヤ)は同棲している白人の彼女ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家へ招待される
引用:映画.com | https://eiga.com/movie/86610/gallery/2/
裕福な彼女の家で彼女の両親から熱烈な歓迎を受けるクリスだったが、黒人家政婦と黒人の管理人(庭や家の周りの管理をする人)の様子に違和感を感じる…
そんなある日、クリスは実家で開かれたパーティーで白人と結婚して暮らしている黒人と知り合うが、やはり彼もどこか様子がおかしい事に気付く…
彼の写真を撮ろうとしたクリスが間違えてフラッシュを点灯させた瞬間、彼の表情がおかしくなり「GET OUT!」(ここから立ち去れ!)とクリスに掴み掛かる…
「この場所は何かがおかしい…」更に違和感を感じたクリスはいよいよローズを連れてニューヨークに戻ろうとしますが…
予想の斜め上を行く展開
ストーリーのくだりを読むと、「ハハ〜ン…さては白人と黒人のアレ問題か…?」と思ってしまいますが、実はそういう事では無かったりします…
ネタバレはしたく無いのでぼんやりした書き方になりますが、この映画は最初から最後まで常に「何か」が起こり、視聴者の裏をかくような展開になっています
様々なエピソードが散りばめられていて、一見関係なさそうなエピソードでも映画を最後まで観ると伏線が回収出来たりするような作り…
例えば、実家への道のりでローズが運転する車が鹿を跳ねてしまい、警察を呼ぶ場面…
運転をしていないクリスに免許証の提示を求める白人警官にローズが異を唱えるシーンなんかはまさにそれ…
白人と黒人のアレ問題を使ったミスリードです
最初の1時間のストーリー導入部を過ぎたら、一気に下り坂です
ここから怒涛の展開で一気に最後まで行く事になりますが、最後一気に違和感の招待が明らかにされて行く仮定は本当に見事!
週末の夜にビールとナッツを用意してじっくりと楽しみたい一本だと思います
何と無く北野映画を思い出す
主演は厚ぼったい唇と小顔が印象的なダニエル・カルーヤ
彼のルーツはウガンダでイギリスで生まれたアフリカ系イギリス人です
引用:映画.com | https://eiga.com/movie/86610/gallery/
代表作はこの「GET OUT」に加えて同じ監督の作品「NOPE」がありますが、その他はかブラックパンサー」、「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」等々で、アタシはどれも知らないなぁ…という感じ
ヒロインのローズを演じたのは目鼻立ちのはっきりしたアリソン・ウィリアムズ
彼女は「元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(英題Horizon Line)」が記憶に新しいアメリカ人俳優さんです
俳優陣は決して無名の新人…ではありませんし、ダニエル・カルーヤはアカデミー助演男優賞も取ったようですが、誰もが知ってる超有名俳優…みたいな人では無く、個性派俳優陣をキャスティングして低予算ながら特有の色がある…
全体的にコントラストが強い描写が多いように感じて、黒人俳優と白人俳優の混在を利点にしてるなぁ…って感じました
個性派で脇を固めてフィルムに色を付けるこの感じが何かに似てるなぁ…と、考えてみると若かりし頃の北野武監督を思いださせるんですよね
そう言えばジョーダン・ピール監督もコメディアン出身ですからね
何となく…繋がりというか、何かを感じます
そういう意味で北野映画が好きな人なんかにも「GET OUT」良いかも…って思います
アタシはハマりましたね