*この記事は旧ブログであるアメブロ(ejiのブログ)の記事を再構成したものです。アメブロでのこの記事の投稿日は2019年9月22日でした。(アメブロ側の記事は消去させて頂きました。)
昔、子供に『おおきに』ってどういう意味なん?と聞かれ、『おおきに』は便利な言葉で、おはようも、こんにちはも、こんばんはも、最近どう?も全部兼ねてる言葉やで!と教えた事があります。
「おおきに」はイタリアのチャオ!みたいなもんなんです。
エヂです。( ˘ω˘
そうだ。「おおきに」は「チャオ!」なのだ。
因みにチャオ!とはイタリアで使われる挨拶で、イタリア人は朝でも昼でも夜でもこんにちはもさようならも全部チャオ!で、チャオチャオ!言っていたりします。
似ている…。チャオ!とおおきには似ているッ!
この『おおきに』と言う言葉は京都でも大阪でも使われ、微妙に意味が違うとか言う説がありますが、本当のところは実は良く解りません。(大阪のおおきにの真意を知らないので。)
京都ではおおきには挨拶代り。
あくまでもただの挨拶であり、変な含みは無いのだが何故か『変な含みがある』とする意見が多い…。
あ、おおきに。(○・∀・)ノ
おおきにおおきに。(○・∀・)ノ
ほな、おおきに~。(○・∀・)ノ
しかしある程度のお年の方が使いこなす京都弁は今や絶滅危惧種。
謝る時に『堪忍へ(え)!』とか、『わややな~!』とか聞いたらそいつは京都弁マスターだ!気をつけなはれや!
しかしながら『~どす』とか『~やす』とかは京都弁マスターも使う事は無く、これらは舞妓さんしか使わない外向きの商売用京都弁なのだ。
気をつけなはれや!
尚、繁華街で着物を着ている人を見かけてもあっ!舞妓さんだ!
では無く、大体地方から来た観光客だったりする…。
そもそも舞妓はんは四条河原町界隈は歩いていないのだ…。
因みに『わや』とは大変だ!とか無茶苦茶だ!と言う意味ですが、確かに今でもたま~に聞く…そして絶滅危惧種確定の言葉だったりします。
そんなんわややな!みたいな使われ方をします。
このわやは是非未来に継承したい京都弁である。
因みに京都人の脳内地図…ってのがあって…。気になる人はググれば出てくると思うのですが、概ねあってるんですよね。
その脳内地図に表されているのは、異様に大きな近江舞子に白浜。
京都人は京都に海が無い(正確にはある)と思っているので泳ぐ!と言えば一番近いのはお隣の滋賀県にある琵琶湖なんです。
あれ…?でも琵琶湖はなんだかベタベタして臭いぞ…。そんな時は更に北側に行くと水が綺麗だったりするぞ!
昨日海に(泳ぎに)行ってん♪と聞いたら、大体白浜か小浜である。
大阪=梅田みたいなところが割とある。
でも梅田って何処だ?と言われると正確な場所は良く解らない人が割と本気で居る。
名古屋は知っているけど愛知県はどこか解らない人が割と本気で居る。
名古屋から先の東京を除く関東地区について本当に良く解らない人が割と本気で居る。
ここで京都弁に話を戻そう。
京都人が普通に使う言葉で、京都人自身もそれが京都弁であるという事を理解していないワードというのもいくつかあったりします。
どんつき
『この道をどんつきまで行って右に曲がるねん。』と、言われたらその道を突き当りまで行ってから右に曲がるという意味ですが、この『どんつき』は実は京都弁…。そして京都人はそれを知らない…。
しまう
『ちゃんとしまっとき!』と、言われたらキチンと片づけておきなさいという意味である。
ほかす
『それほかしといて~。』と、言われたらそれを捨てて下さいという意味である。これが東京の人に凄く受けが良く、『えっ!?何、ほかすってw』とか言ってキャッキャッ言ってくれる。
マクド
『マクドでも行く?』と、言われたらマクドナルドに誘われているぞ!これは多分関西全域で使われる。
これまた江戸の人達の反応が非常~に良く、『え~w本当にマクドって言うんだ~w』とか言ってキャッキャッ言われる事うけあいの江戸っ子ホイホイ的なワードである。
因みに彼らはマックと言うらしいがそんなのはどうでもいいのだ。
また、別の特徴として京都では強調したい言葉を2回言うという特徴があります。
さっむいさっむい=めちゃくちゃ寒い
ちっさいちっさい=凄く小さい
おっきいおっきい=とても大きい
こわっこわいで=とても怖い(正確にはこわいこわいであるが、発音的に最初の”い”は殆ど聞こえない事が多い。)
その他、生粋の京都っ子は住所を聞くだけで京都市内の場所に辿りつけると言う特殊能力を有しているのは御存じだろうか…?
別に地図等要らないのだ。
住所言うて~って聞かれたら気を付けなはれやっ!来るかもしれないぞ!
これは別に特殊能力でも何でも無く、基本的に市内が碁盤の目になっていて交差する通り名を北に行くなら上ル、南に行くなら下ル、西に行くなら西入る、東なら東入る…っていうだけなのだ。だから京都の住所は異様に長く、一番長い住所は京都府京都市上京区智恵光院通り芦山寺上る西入る西社町×××であり、これは日本一長いらしい…。
基本的に表向きはゆっくり喋るのが京都弁。せかせかしてはいけないのだ。
あんな~、ふんでな~、○○ねんわ~。
ほな、そろそろ…。
おおきに…。(○・∀・)ノ