映画

12 MONKEYS

何かがキッカケで昔の映画がどうしても観たくなる事が良くあるエヂです⎛´・ω・`⎞

12モンキーズはテリー・ギリアム監督が1996年に世に送り出した作品なのですが、この映画を今敢えて観た理由としては「今まさにタイムリーなテーマ」が映画の柱になっている事であり、それは「一体、誰が疫病のウイルスをバラ撒いたのか?」というもの…って聴くと興味湧きませんか?

映画で主役を演じるブルース・ウィルスは認知症を患っている事で先頃ニュースになりましたが、この映画は脂が乗り切った時代の彼が主役を演じるSFミステリーになります

あらすじ

世界がウイルスの大流行によって荒廃してしまった2035年の世界…

引用 The Callisto Protocol™

この荒廃した未来の世界で囚人として刑務所に捕えられていたジェームズ・コール(ブルース・ウィルス)は上手く行けば恩赦…という触れ込みながら半ば強制的に科学者達に選ばれ、タイムトラベル技術を使って過去の世界に送り込まれます

その目的はワクチン開発のために過去の世界でウイルスの発生源を探す事…

ジェームズは、1990年代の世界に送られ、そこで精神科医のキャサリン・レイリー博士(マデリーン・ストウ)や、高名なウイルス学者の息子であるジェフリー・ゴインズ(ブラッド・ピット)と出会う

彼は、ウイルスの発生源を探すために過去を探索し、12モンキーズなる団体がウイルスを撒き散らした真犯人なのではないか?という手がかりを掴むが、何度も過去と未来を行き来し、過去の世界では精神病患者として扱われながら何度も強力な鎮痛剤を打たれるコールは、徐々に現実と未来の区別がつかなくなり…いつしか、自分はおかしくなっており、妄想の中で未来から過去に来ているのでは無いか?と考えるようになり始める…

果たして12モンキーズとは一体何なのか?

一体誰がウイルスを撒き散らしたのか…?

色々とセンスの良さが垣間見える映画

監督のテリー・ギリアムと言えば「未来世紀ブラジル」を思い浮かべる人が多いかも…ですが、実はアタシは観たことが無い… (´・ω:;.:...

でも、この人元コメディアンらしくって、コメディアンからの映画…って言うと最近観た中では凄く面白かった「GET OUT」や「US」のジョーダン・ピールもコメディアンだった事を思い出す…

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そして我らが北野武監督だって元コメディアンであり…どうもコメディアンという職業の人はマルチでタレントな人が多いのかも知れないなぁ…

映像や展開、色の描写等にアーティスティックなセンスが垣間見えるせいかあまり映像に古さを感じない

結局何なのか…というのが難しい

この映画を最初から最後まで一度観ただけで物語の全てが理解出来る人がいたら凄い人だと思う

簡単なようでいて複雑なのがこの映画なんだけど、1つ言えるのは実は12モンキーズは物語の本筋とは無関係であり、この物語を途中までミスリードさせるための存在なんだと思う

単純なようで割と難しいストーリー

鍵は依頼者の目的であり、依頼者は人類がウイルス感染により滅んだ未来の世界の科学者である

そしてその目的は過去を変える事では無い点…というのがこの映画のキモなんだ

ネタバレ

彼ら科学者がジェームズに依頼したのはウイルスをばら撒いた(であろう)12モンキーズを阻止する事では無くあくまで「ワクチンを作るためのウイルスの原株を得る事」であり、映画の最後に未来の世界にいたジョーンズ博士が出て来て目的は果たされる…

科学者達は自分達の生き延びた世界をワクチンで正常にする事が目的であり、そうする事で彼らは新世界の中で力を持ち続ける事が出来る

それこそが目的であり、ここまでが映画の終わりなんだな…ってのが深い

過去を派手に変えられては困る人達が最後勝利する

仮にアルマゲドンのブルース・ウィルスのような正義感でウイルス散布を阻止されてしまうと、科学者達の未来とは別の平和なパラレルワールドが出来てしまうだけであり、そんな事を望まない彼らは目的がキチンと果たされるようにずーっとジェームズを監視し、上手く行くように別の囚人を送り込んだり、最後は自らを保険のために過去に送り込んでいた…

そして、ジェームズは死んじゃうしヒロインも救われないんだけど科学者目線で見ると、無事ウイルスの原株を手に入れる事が出来てハッピーエンド!

そしてエンディングはルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」というのがまた深くて、更にこれは監督のテリー・ギリアムすら予測し得なかった事だけど、そんな自分の作品が本当に原因不明のウイルスによって大混乱した未来の世界で観られている…という…

深過ぎるだろこれ…( ˘ω˘

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