映画

ゼロ・ダーク・サーティー【ビン・ラディン殺害の史実を元にしたフィクション】

アメリカ同時多発テロ事件と言えば、2001年9月11日に起きた事件で、当時アタシもテレビのニュースを見ながら妙に現実感の無い映像に驚いたのを記憶している…

どうもエヂです⎛´・ω・`⎞

そしてあの事件で過激派組織アルカイダを率いたとされているのがウサマ・ビン・ラディン氏であり、CIAが居場所を突き止め、射殺するまでの実に10年もの捜査を史実に基づきながら映像化したのがこの作品

因みに英題も「Zero Dark Thirty」であり、意味は未明の0時30分、作戦が開始された時間を指しているらしい…

そんな映画「ゼロ・ダーク・サーティー」は現在、「U-NEXT」で配信中!

あらすじ

物語はあのテロ事件から始まる…

時は2001年9月11日のアメリカ…

テロリストにハイジャックされた4機の旅客機が、ニューヨークの世界貿易センタービルやペンタゴン(アメリカ合衆国国防総省)に次々と追突…後に「9.11アメリカ同時多発テロ」と呼ばれる同時多発テロ事件が発生…

その後、事件を追う事になったアメリカのCIAは、この事件の首謀者として、ウサマ・ビン・ラディン氏をマークし、タリバン政権下に置かれたアフガニスタンに対して軍事行動を開始する

2003年、CIAパキスタン支局に配属された分析官のマヤ(ジェシカ・チャステイン)は同僚のダン(ジェイソン・クラーク)やジェシカ(ジェニファー・イーリー)らと共に毎日のようにただただ自白しないアルカイダ側の捕虜を尋問するという、気の狂うような日々を送りながら、最大の目的である、ビン・ラディンの足取りを掴もうとしていた…

そんなある日、マヤは拷問で一時的に意識朦朧に陥った捕虜を騙す作戦を実行…回復した彼から「アブ・アフメド・アルクウェイティ」というビンラディン氏の連絡係と目される人物の名前を聞き出す事に成功する

だが、CIAパキスタン支局長のブラッドレイはその情報の信憑性を疑い、信憑性の低い連絡係よりも頻発する自爆テロの阻止を優先…より信憑性の高そうな「買収された」とされるアルカイダの医師と面談し、情報を聞き出そうとする

しかし2009年12月30日、落ち合い場所として指定したチャップマン基地に現れた医師は身体に巻いた爆弾で自爆

このテロによってマヤが心を許す友人、ジェシカが死亡…更に、アブ・アフメドはすでに死んでいるという証言が齎される…

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実はゴリゴリの戦争映画

基本的には史実に基づいた映画であり、カテゴリー的には「アクション・スリラー」って事になってはいるが、まぁ純然たる戦争映画であり、ドキュメンタリーとしての側面もことから何となく「アメリカンスナイパー」のような雰囲気も感じる

合わせて読みたい

戦争映画というのは、誰も救われ無い雰囲気に溢れてしまうものなんだけど、個人的には何種類あると思っていて…

ただただ、勝者が居ない救われない戦争もの…それは例えば「プラトーン」とか、「ブラック・ホークダウン」とか…最後は疲弊した兵士が死んだような顔で撤退する様子で終わるようなやつと、今作とか「アメリカン・スナイパー」のように勝つには勝ったし、問題は解決したように見えたが…みたいなやつ…

ただ、いずれにせよあまり良い終わり方をしないのが戦争映画であり、多くの場合史実に基づいて描かれているのもまた戦争映画(ベトナム戦争、湾岸戦争等)であり、コレ系映画を観るメリットというのは「こんな事が実際にあったんだ」という歴史を知る事にあると思っている

で、この映画が「史実に基づいたフィクション」というややこしい表現で紹介される理由はやっぱり作り話だから…なんだけど、実際にビン・ラディンを追い詰める情報戦とかは確かに本当にあった話を取材しており、では何が違うのかというと、主人公をやり手の女性にして物語性を持たせたりした部分だったりする

ただ、CIAのチームには確かにビン・ラディンを執拗に追っていた女性が居たらしく、その事実はこの映画を作る上でインスピレーションになっているらしい…

後半の盛り上がりが凄い

映画はパキスタンの状況を描く前半パート、死と隣り合わせの緊張感のある情報戦が描かれる中盤パート…

更に、実際にビンラディン氏のアジトを襲撃する後半パートに分かれているんだけど、この後半パートは題名にもなっている「Zero Dark Thirty」…つまり午前0時30分に行われる作戦であり、もう真っ暗な映像の中でヘリが目的地に向かう様子や、目的地に降下して制圧していく様子が暗視ゴーグルの映像を交えてリアルに描かれる

後半の暗闇のシーンは凄く緊迫感がある

この最後のシーンは非常に見難いんだけど、緊迫感のあるドキュメンタリーのような感じになっており、凄く見入ってしまう…

墜落したヘリを爆破するお約束のアレとか、ビンラディンのアジトにあるPCからハードディスクやら書類やら…果てはビンラディン氏と思しき遺体まで、一切合切を時間内に基地まで持ち帰る様子はリアル過ぎて、「こんな事が実際にあったのだ」と言う事に衝撃を受ける…

捕虜を自白させるための拷問シーンが残酷過ぎたり、そもそも映画自体がアメリカのプロパガンダになっている…と、公開前から物議を醸し、公開日がズレたりもしたらしいんだけど、史実の側面を知る…という意味で、ただの娯楽戦争映画では無く、向学になる要素もあるので、個人的にはオススメ

前半ちょっと難しいけど、中盤から盛り上がって、後半は夢中で観てしまうと思います( ˘ω˘

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